「赤字」への想い。ペンギン学園の生徒募集を3名に限定した理由もこのあたり:note戦記~やさぐれペンギン編~
こどものころ、「赤字」といえば競馬新聞に書き込まれた父の字だった。
大人になったころ、「赤字」といえば業績が悪い会社の財務だった。
仕事で文章を書くようになったころ、「赤字」といえば・・・。白い原稿を黒い文字で埋めたはずなのに赤一色になって戻ってくる怖いモノ。元気に送り出した自分のこどもが血だらけになって帰ってくる感じ。
今、昔の上司と原稿を書いている。とある雑誌から依頼された原稿。次月号は編集さんからのゲラ(印刷したらこうなるよー的なヤツ)が遅くなったので急いでチェック。昔の上司が手書きで入れた赤をそのまま送った。
編集さんと電話で話したら「スミマセン、●●の箇所の文字が読めなくて・・・」。「あーそう、そこは●●●」とボク。
そのときは気にもしなかったのだが…。
元上司からボクの下書きに赤を入れたものが再び届いた。wordで送ったのにプリントアウトされて手書きで赤字が入っている。
なぜか笑ってしまった。今は普通に読めるけど、最初は「この赤い手書き文字」が読めずにビビりながら聞きにいったよなー。って懐かしくなった。
赤入れられってことは、自分の書いてある文章が怒られているってこと。怒られているのに、怒っている内容はなんですか?って聞きにいかないといけないんだから、そりゃ怖いですよ(失笑)。
冷や汗かきながら聞くもんで、次は二度と質問にいくか-!と必死で上司のクセ文字をマスターするワケです。
ボクが師匠と呼ぶ人は、もっとクセ文字がひどかった(苦笑)。元上司の100倍感情的だから1時間かかって解読できなかったら「締め切り間に合わない、しかたない…」ってな感じで死の覚悟でいくんですw
で、それが早くも2回目くらいで嫌になったから作戦を考えたんです。師匠が赤入れして「ほい、これで」とか「ちょっとこっちへ」(ちなみに「ちょっとこっちへ」と言われたときは会議室で激怒されるw)と声をかけられるまで、席をはなられず待って(順番があるから昼も食べにもいかず)、赤だらけの原稿をぱーっと見て、解読不能なところを声を出して読む。当然たどたしくなるから、「そこは●●●」って師匠は教えてくれる。
で、必死になってクセ文字を覚える。
師匠に出す原稿は編集部の中でも圧倒的にボクが多かったから、たいていのクセ文字は読めるようになりました。しまいには、同僚に「この文字解読してー」なんて頼まれるようになったくらいです(苦笑)。
なんか、元上司からの赤字入った原稿を見て笑っちゃった。あれだけ解読できなかったのに数年ぶりに見てもスラスラ読める。師匠のもそうだと思う。
「スラスラ読める」ってことは、それだけ何度も何度も原稿を見てもらったんだなーって。何回?何十回?何百回?大げさだと思われるけど、何千回にはなるかもなって感じました、一日に数本の原稿をやりとりしていたもんで。
白い原稿を黒い文字で埋めたモノを通じて赤いペンを持った元上司や師匠と何千回もやりとりしたんですね…。で、今はクセ文字さえも解読できる。
ひとつだけ。
クセ文字を解読できるようになって思ったこと。
読めないときもあるのですが、その場合、「元上司、師匠ならどう書くか?」何千回もやりとりしたんで推測がつくんです。それがヒントになって解読できる。
なんだかスッキリしない結末で、なにが「読者のために」だ!お前が一番、「読者のために」じゃないじょー!って思われる方もいらっしゃるでしょう。でも、そう思わない方には、これで十分だと妄想しています。
そうです。自己満足なnoteであります。
ペンギン学園の開校に関して、聴講生への要望はありがたいことに多くいただいています。でも3人に限定した生徒さんへの応募はまだない。難しいな、怖いのかな。
元上司や師匠みたいに厳しく素晴らしいスキルを伝えることはできないけど、なんかちょっとしたヒントをいくつか提供することはできると思います、いやお値段以上ニトリです。
ペンギン学園の1期生を、3人に限定した理由は個別に対応できるのは3名が限界だからです。文字どうりですね。初等科なのでメインは道徳(まずは表にだして法律的に大丈夫なルール)を充実したいです。(ちなみに、、媒体では「メイン」を「メーン」って表記します。ボクは「メーン」って嫌いなんので「メイン」!)
はい、あっさり終わります。お休みなさい。