公開授業を始めるよ(道徳編)イラストは「ぷらすさん」が描いてくれたよ!:ペンギン学園初等科
みなさん、こんにちは。ペンギン学園初等科の担任tuno(ツノ)です。ペンギン学園初等科では生徒さんを募集していますが、「有料マガジンだし、もっと内容が知りたい!」って思っている方がいるのでは?と考えたので公開授業を始めます!
あ、そうそうペンギン学園は無認可なので正式には学校ではないのです(笑)。だからtuno先生ではなくtunoって呼んでくださいね♪
さて、初等科なので「お友達と仲良く!」が大事です。言葉を換えると「人の嫌がることはしない」ってことにもなりますね。
みなさんは、noteを通じて作品を「表」に出していくことになります。「表」に出すときに大事なのは「人の嫌がることはしない」ってことです。
あ、そこ、笑ったな(笑)。そうなんです、笑っちゃうくらい当たり前なことですが、作品を創っていると「このくらいなら大丈夫かな?」とか「ばれるワケないからいいかなー」とか、悪のささやきが聞こえてくるときがあります。誰でも自分の作品がかわいいからね。作品を良くするためにツイツイという「ツイツイ病」にかかってしまいます。
「ツイツイ病」にかかっているとね、どんなにいい作品ができても「使えない作品」、つまり表に出してはいけない作品になるんです。もったいないよね、せっかく頑張って創ったのにね。プロのカメラマンさんでも撮影に集中するあまり、ツイツイ許可をもらうのを忘れて、後でバツを受けた(訴えられた)ってこともあるんですよー。怖いですね。大人でもかかる「ツイツイ病」。どうしたらいいんだろうねー。
「ツイツイ病」にかからないためのたくさんの方法があるのですが、今回は「著作権を意識する」ってお話をします。少し難しい言葉ですね。大人のルール(法律)ですねー、面倒くさそうですね-、でも大丈夫です。ルールをすべて覚えるのは大人でもできないこと。みなさんは「人の嫌がることはしない」ってことを意識しながら聞いてください。
自分が創った作品を勝手に使われたら嫌ですよね?でも人によって「嫌」と感じる度合いが違います。太郎君はスカートめくりが好きで、そのくらいは「嫌」と思わないだろうと考えて女の子のスカートをめくっています。でも、女の子にとっては「嫌」ですよね(実際には自分に興味を持って欲しいだけなんだけど、ここでは深く触れません)。
自分が創った作品を勝手に使われても、どの範囲までは「嫌」と感じないか?みんなが思う「嫌」はこれです!と基準を決めてまとめたものが「著作権法」なんです。
でね、tunoがやっかいだなーって思うことが、「人様の作品を勝手に使うことは原則全部ダメ―」って決めているのに、「でも、こういう場合なら、ここまでならいいよ」って書いてあることなんです。
しかもね、「こういう場合なら」ってのが色々あるんだけど、「報道(みんなが家で観るテレビのニュースや新聞などのことね)」とか、「教育の現場(正式な学校のことね)」、「図書館と認められた場所(認めるのは偉い人ね)」が含まれているんです。
小学生なら毎日触れるところですよね。つまりね、小学生のみなさんが毎日見ているコトを基準にしていたら、アウト!ってなるんです。
たとえばね、著作権情報センターのWEBサイトにはこう書かれているんです。
時事事件の報道のための利用(著作権法第41条)
時事の事件報道の場合は、事件を構成し、又は事件の過程で見聞きされる著作物を利用できる。(名画の盗難事件を報道するためにその絵の写真を新聞に載せるような場合など):著作物が自由に使える場合は?(著作権情報センター) http://www.cric.or.jp/qa/hajime/hajime7.html
ちょっと難しいですね。要は、テレビのニュースや新聞であれば、作者に無断で作品を掲載することができる場合があるってことなんです。
大事なのは、小学生なら毎日触れる、テレビや新聞(新聞はないかなw)、学校、図書館は特別なルールで人様の作品を扱っているってこと。真似してはいけないってことなんです。
ペンギン学園初等科のみなさんは、まず、「人様の作品を勝手に使うことは原則全部ダメ―」だと思ってくださいね。これが「ツイツイ病」にかからないためのひとつの方法です。
ちょっと堅いお話になってしまいましたね。ついでなので少し面白いお話をして終わりましょうか。
tunoは、みなさんは「人の嫌がることはしない」ってことを意識しながら聞いてください。って最初に言いましたよねー覚えていますか?
「人の嫌がることはしない」をしなければ、法律ではNGでもOKになることがあるんです。不思議でしょ?最初に言っておきますが、初等科のみなさんは、まだ経験がないので真似しないでくださいね。
tunoが在籍していたメディアの編集部でのお話です。
●●先生の特集記事を作るときに、●●先生の書いた書籍を持った●●先生の写真を使うことがあります。●●先生は著者、つまり文章を書いた人です。当然、本の中身については●●先生に著作権があるのですが、表紙をデザインした方は●●先生ではありません。デザイナーや出版社に著作権があります。写真で撮って公開することは「複製」にあたります。大人のルールではダメ!なことです。
でも、たいてい、表紙をデザインした方や出版社には許可をもらわないで使ってしまいます。「えーダメじゃん!」。そうなんですけどね。「人の嫌がることはしない」が重要です。作り手にしたら、本が売れた方がいいですよね。宣伝になるのであれば「嫌」ではないのです。
少し難しいお話になりますが、著作権法は著作者が訴えないと、勝手に使った人はバツを受けません。「ボクの作品を勝手に使いやがって!訴えてやる」はOK。でも、「太郎君の作品を勝手に使いやがって!訴えてやる」はできないのです。この場合、太郎君が訴えねばなりません。
はい、賢いペン学生は段々わかってきましたね。「人の嫌がることはしない」限りバツは受けないのです。「人=作者」です。法律をすべて学ぶことは大変です。でも、「人=作者の嫌がることはしない」限りは、表に出せる、無駄な作品にはならないのです。
でも、これはもう少し大きくなってから。今は、「人様の作品を勝手に使うことは原則全部ダメ―」を守ってください。そして、「人=作者の嫌がることはしない」を意識しながら少しずつ経験を積んでいってください。
ペン学では、初等科とはいえ、道徳の授業には力をいれます。だってステキなスキルを磨いても「表」に出せない作品だったら悲しいもん!もちろん、国語とかの授業もやりますがw
実際にペン学が始動したら、クリエイターにとって最も大事だと考えている「著作人格権」について授業したいと思ってます!
はい、今回の公開授業はこれで終了です。キリッツ、レイ、またねー!
生徒さんの募集要項はこちら
ペンギン学園初等科の生徒さんを募集します!(応募あるかな?ドキドキ)
https://note.mu/akaituno/n/nec542ee83adc
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