涙の答え合わせ。
昨日、1週間もがき続けたフリーランス育成合宿、ハチフリが終わった。
この熱が冷めやらぬうちに今を言葉にしようと、疲労困憊の頭と心を叩き起こしてこのnote.を書き始めたら、朝まで一緒にいたみんなのことを思い出して、また涙が止まらなくなってしまって。
「いかんいかん。もう今日はやめよ。」と気持ちを落ち着かせようと眠りについたのに、どうやら2日目の今日も気持ちは騒ついたままだ。
でもこの騒つきごと書き残しておこうと思う。
どうしてこんなにも涙が出るのか、今の私は知っているから。
あぁ。この文章を苦しかったあの頃の私に見せてあげたい。
大丈夫。ちゃんと大きく息を吸えるようになるよ。
さて。みんなを驚かせてしまったハチフリ最終日、3人の受講生による課題発表会があった。
今回はそれぞれがフリーランスに向けて抱えている課題を講師と一緒に見つけ、その課題をどう乗り越えていくかをみんなの前で発表するものだった。
私の抱えていた課題はフリーランスとしての準備をしていく上で、まずはどんなセルフブランディングにするかを決めることだった。
セルフブランディング??と思う人もいると思うから簡単にいうとね、私の目指しているフリーランスは自分自身が商品になるようなものだったから、まずはその商品にコンセプトと商品名をつけよう、というもの。
でも実はもうすでに商品名は持っていた。
それは#日々を旅する。
私のnote.ではすでに#日々を旅するというタイトルでマガジンを作成中なんだけど、これをどう生きることへ繋げるか考えたことはなかった。
ただただ#日々を旅している私の愛おしいカケラを綴った言葉たちが、いつかの私に届いたらいいなとは思っているけれど、あの言葉たちをみて誰かに何か届けたいとは思っていなかった。もちろん、ひょんなことから私のnote.に辿り着いてスキだと思ってくれる人がいたら、「うわっ。嬉しい。」と思うけれど、私はいつだって私のために言葉を綴っている。
でも、今回の合宿を通してビリリと気持ちがうずいた。
私が大好きな#日々を旅するという言葉を「好きだ」と言ってくれる人は今は知らないだけで、思いのほか多いのかもしれない。
同じことを思っている人が実は近くにいるのかもしれない。
その人たちに出会ったら何かできるかもしれない。
もしかしたら「好き」で生きていけるのかもしれない。
と。
緊張マックスの中、その思いと日々を旅し始めてから今までの思いを詰め込んで発表した「#日々を旅する〜ブランドアイデンティティプリズム〜」。
発表後、「質問どうぞ!」の一言から広がった目の前の景色に私は涙がボロボロと止まらなくなってしまう。
もう1人では無理だったんだ。
いつだって今に納得して生きていくため、ただまっすぐ、心が躍る方へ進んできたはずなのに、2年前、新卒としての道は選ばず「旅をするんだ。」と決めたあの日から、私の心は帰る場所をなくしてしまった。
「やってみたい」の合図に向かって一生懸命生きている私は、「〇〇をするぞ」と決めた後、「あ、これもやってみたい」と他にやりたいことが生まれてくる時もある。その時は今手が伸ばせそうなことからちょっとずつ手を伸ばして生きてきたのに、私のいた場所は短大卒業後、そのペースを許してはくれなくて。
「就職はどうするのか」「毎日何をするのか」「旅をしてどうするのか」
その一言一言が当時の私には凶器でしかなかった。
ただでさえ「旅をする」と決断をしたことも、その先のことも、誰が何を言おうが私が一番怖くて、でも旅の先に待っている新しい生き方にワクワクしていたのに、身近な人から降りかかる言葉は恐怖と焦りを静かに増幅させていった。
やりたいことをやれているはずなのに休まる場所で息ができない。
「どうにか早く独り立ちしなきゃ。」とペースを乱す言葉たちが胃のなかにドロり溜まっていくのが音としてわかるほど苦しい。
そんな毎日が却って行動を鈍らせていくばかりで
その姿に、また凶器が飛んでくる。
「いつか心配されないような大人になるから。今はやりたいことをやらせてほしい。」と隠していた気持ちが抑えられなくて、その場にいることに耐えきれず旅する前日の夜、やりかけのパッキングを放置して家を飛び出した。
そんな中、折れずにつづけてきた旅の途中で出会ったフリーランスという生き方。
「その生き方いいな。」と挑戦してみようにも帰ってくればいつだって一人で。考えることへの限界と、一歩踏み出そうにも何から手をつけたらいいのか、誰に話したらいいかもわからない日々が悶々と続いていた時に、ハチフリと出会った。
行くしかないと思った。
ハチフリに参加して今まで一人で抱えてきたことを、みんなが一緒になって考えてくれて。
#日々を旅するについて本気の議論をしているみんなの景色が
どうしようもなく嬉しくて、
と呟く声がこだまして涙が止まらなくなった。
そう呟く声が誰なのかは知らないけれど、この声を届けてくれたみんなとハチフリで過ごした時間が愛おしくてたまらない。
ありがとう。
ここに来れてよかった。
さて。一歩を踏み出す準備はできた。
っと、
めちゃめちゃに長くなってしまったけれど、これが最終日の涙の答え合わせ。
はぁ。しあわせだ。
追記
私は今ある縁のもと北海道で暮らしている。
旅をし続けた先で出会った心が帰りたいと真っ先に思う人のおかげで、「やりたい」と「好き」を隠さずに生きていけてる。
私の心が帰る場所はもうあそこではないけれど、旅をすることで大きく息を吸えている私を今は知ってくれているから、帰れば旅の話がたくさんできる。
それを伝えられたあの日の一歩が、今の私たちを作ってる。
身近な人にこそ、伝える努力を。