仲良し芸人ブーム
先週の『水曜日のダウンタウン』は「おぼん・こぼん the final」だった。
仲が悪いベテラン芸人コンビであるおぼん・こぼんが仲直りできるのか、という趣旨でなかなか見応えがあったのだが、わたしが今書きたいのはその内容ではなく、途中にまっちゃんがポロッと言ったコメント。
「なんか今流れがさあ、漫才師って仲良くなかったらあかん、コンビ仲がいいのが、なんかブームみたいになってるけど、もともとそういうもんでもないしね…(以下略)」
あー、まっちゃんはそういうふうに今の流れをみてるんだなぁとドキッとしました。口調は柔らかいけど流れを俯瞰する冷静な視点が感じられて。わたしが好きなかまいたちさんなんてそのブーム代表。YouTubeで仲良さそうなのが受けてハネている面もあるんだと思う。
ほかの芸人に対しても、仲良し度チェックみたいなバラエティがあったり。
そうなんだよね。聴衆がコンビの仲良いことを強く期待しているとその期待に応えるべく白々しい「仲良し(のフリ)」とかも出てきてしまっていそう。人間だからいっとき仲良くても、そのうち価値観のズレは出てくるかもしれない。それは、仕方のないことなのに。
夫婦もそうかなと思う。仲良しべったりが理想みたいな、ねぇ。そりゃ永遠の愛は誓ったんだけど、離婚はまったく考えてなくても、それぞれ別の時間作ったりしたほうが良かったりすることもあるし。
結局人は、その人がいちばん心地いい生活の仕方を探求していくことがいいんだろうと思うから、探求した結果「べったりではないです」とかもあるんだろうなと思う。
関係性の変化や違いを恐れることなんてないんだと思う。