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コラム フジテレビ文化人の”落日”

 
 
フジテレビが問題になるなかで、フジテレビ御用達文化人の落日も始まっているようです。

今日、文化人として2人を取り上げたいと思います。初めにピックアップしたいのが三浦瑠璃氏です。いまや三浦氏は”不運を呼ぶ”評論家と言われています。

二人三脚で歩んできた元夫は、太陽光発電事業のために預かっていた4億円余りを横領した罪に問われ有罪となりました。「トライベイキャピタル」代表だった三浦氏が、先日、裁判所において「横領に当たることは明らかだ」として懲役6年の実刑判決を受けたのです。三浦瑠璃氏はなぜか離婚しても夫の姓を名乗り続けていますが、トライベイという社名が「三浦」を意味する英語であることは事件発覚後に有名になりました。

さらに不運は続き、昨年、不祥事続きだった吉本興行が開いたコンプラ講習に三浦氏が講師として呼ばれました。そう思ったら、今度は年始から違法賭博疑惑が勃発するなど大騒ぎとなっているのです。
 
フジテレビが重用してきた文化人が三浦瑠璃氏と橋下徹氏であると言われています。特に三浦氏は国際政治評論家という肩書ながら、「めまざまし8」などで重用された、フジテレビ御用達文化人であることは衆目の一致するところです。
 
三浦氏は先日YouTubeチャンネルを開設したのですが、そのディレクターもフジテレビ繋がりであると本人のSNSで告知しています。
 
そしてフジテレビ番組審議会です。同審査会の委員の一人が三浦瑠璃氏であり、フジテレビがいま大騒動になっているのは周知の事実です。元夫の騒動がありながら、番組審議会委員を勤め続けるというのも奇跡のキャスティングだと言われました。
 
水曜日の番組審議会で三浦が「プライバシーも大事だが、刑事事件の案件になるだろう、の想像力がなぜないのか?」というような話を三浦氏はしたようなのです。珍しく正論なのですが、「週刊フジテレビ時評」では都合三度ほど1ショットで映していたのが、なぜか三浦氏の発言は一秒も流されなかったのです。
 
どっちもどっちですが、フジテレビも立場を見ながら発言スタンスを変える三浦氏に、眉を顰めるようになっているとか…。
 
話は脱線しますが、実はフジテレビの番組審議会議事録は、今年になってから一回も公開されていません。1月8日には港社長も参加しているので、とても公開できる代物じゃないという判断のようです。
 
 
もう一人のフジテレビ文化人が、プライムニュース反町理(おさむ)氏です。反町氏はフジ社員ですが、bsフジ・プライムニュースキャスターとしても名前が知られており。フジテレビ報道局解説委員長であり、取締役でもあります。日枝体制のもと覚えめでたく出世したのが反町氏といわれています。
 
文春は2018年に、反町理氏のハラスメント疑惑を報じました。記事は反町氏が後輩にあたる女性記者に取材メモを渡さないなどの嫌がらせをしたという内容で、当時、フジテレビが否定しました。
 
ここで囁かれているのが、第三者委員会に再び反町氏にまつわる話が通報されるのではないか、という懸念なのです。じっさいに反町氏は文春に話した女性アナウンサー探しに血眼になるなど、問題行動が報道内でも現在も見られているというのです。
 
また、霞が関の一部省庁では、反町氏が関連する取材はしばらく断れというお達しがあるともいわれています。その理由は、プライムニュースの反町キャスターがフジ取締役でありガバナンス不全の一端にいるため、という理由だとも言われています。
 
フジテレビで活躍してきた三浦氏と反町氏が、それぞれの人生の曲がり角に差し掛かっているということはいえるかもしれません。

(了)
 

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