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あかいほし、あおいほし
ここ数件の記事は、意識して「だ・である調」を使って文章を書いていたけれど、なんとなく自分っぽくないのでやめます。
文体を変えるとか向いていなかったみたい。
こんなんだけどよろしくね、どうも、あかいろです。
近況
4月に入りまして、10月頃から続いていた時短勤務がなくなりました。
半年間ぬるま湯につかるような勤務時間で働いていたわたしは、すでにヒイヒイ言っています。
本来は今の勤務時間を当たり前に過ごしていたのですが…怠けた精神と身体になってしまったようです。
例年、新年度が始まると、仕事の動きが活発になるので、その辺りに期待して頑張っていこうかな。
***
ところで、わたしは女性アーティストの音楽が好きなのですが、以前から大好きだった吉澤嘉代子のアルバムを、またよく聴くようになりました。
彼女は綺麗で可愛いだけでない女心を、絶妙なバランスで描き、歌っていると思います。
声も抜群に可愛いんだけれど、それだけじゃなく、色気というか湿気のある歌い方なんですよね。
「残ってる」なんて、彼女じゃなくっちゃ歌い上げられないんじゃないかってくらい、歌詞と歌声がぴったり合っていて素敵。
今年3月17日に発売された「赤星青星」が、Apple Musicのおすすめにあがってきたから、最初から最後まで聴いてみたのだけれど。
も〜〜〜〜、好きです。
特に「鬼」がよかったなあ。
曲調はポップで明るいんだけど、歌っている内容はなんとなく生々しくって。
あのとき言ったのとおんなじ台詞 だれかさんにも言ったでしょう
きっときっと私だって好きな人の好きな人を
ぐっとぐっと食縛って好きになろうとしてるけれど
よからぬ妄想が止まらないの おばかさんだって思うでしょう
わ、わかる〜〜〜!!
こういう嫉妬心って大なり小なりあると思うのですが、女の子のめんどくさい感じがしっかり出ているな、と。
わたしもばっちり持ち合わせている感情なので、すごく共感しました。
曲名の「鬼」はまさに嫉妬を表しているはず。
けれど、サビでの、
角角角が生えてきちゃう
これは吉澤嘉代子しかできない表現だ〜〜〜〜と膝を打ちました。
同じアルバムだと「リダイヤル」の
羊を数えるようにコール音を聞いていた
とかも好きです。こっっっっっっっっわって感じで。←
歌い始めの歌詞と、いざ開けてみた歌詞の内容が違いすぎて「思ってたんと違った〜〜〜」と思わされるのも良い。
吉澤嘉代子のことはいろんな点で天才だと思っているのですが、個人的に一番好きなのは、歌詞の豊かな表現力なんですね。
わたしは歌詞のことを話題に出す際、「好きだという言葉を使わずに、好きだと表現するのが『詞』だと思う」ということを繰り返し熱弁しています。
彼女の作品はそういった点でもすごく優れているように感じる。
たとえば「がらんどう」では、
これっきりにしようと決めた心 会うたびに破ってしまう
子供のふりして あなたにしたたかな手を伸ばした
がらんどうな私を満たしてよ 気づかないふり出来るから
陽が落ちても騙し合いっこ 終わらないね大人だもん
とか。
報われない恋をしている女性のゆらぎがうまく表されているし、年の差があるのか、それとも学生時代からの片思いが結ばれないまま大人になってしまったのかな、とか考えてしまう。
「がらんどう」な彼女は、彼から合鍵をもらう関係だけど、なんとなく恋人同士でないような気もする…。
想像を掻き立てられるし、余韻があって、本当に短い短編小説ような完成度があると思いませんか??? わたしは思うっっっ!!
「ケケケ」とか「化粧落とし」のようなヘンテコ可愛い曲も好きだけど、近年の曲は、頑張っているのにうまくいかなかったりする、不器用で愛おしい女性たちに寄り添うような内容に感じます。
自分自身が年を重ねていることもあり、共感度が高くなってきました。
ああ、好き。
***
ちょっと話は逸れますが。
京都に、手製本の紙小物やノートを作っている「すずめや」さんという作家さんがいます。
お名前と作品については知っていて、ずっと素敵だと思っていたのですが、全て一点もののようだったので、通販を利用するのを躊躇っていました。
しかし!
地元のデパートに特別出店することになったようで、作家さんもこちらにいらしていたので、初日に見に行ったんです。
はーーー本当に全てが素敵でした。
「にじみ」というノートのシリーズには、ひとつひとつタイトルがついていて、その世界観がまたたまらなく美しいんです。
その中から、うんうん悩んで一冊選んだのですが、「赤星青星」ばかり聴いていたからか、星の図案に惹かれてお迎えしました。
早く使いたくて仕方ありません。
どんなことを綴ろうかしら。
さてさて。
とにかく吉澤嘉代子の曲をたくさん聞いて、歌詞を読み取り、自分も魔女になったような気持ちで、春の季節をふわふわと闊歩しています。
暖かくなって気持ちは浮かれそうなのですが、ご時世柄なかなか難しいのが現実…
みなさんどうぞご自愛くださいね。
以上、ではまた。