CONTROL レビュー デヴィッド・リンチ的な没入するアート世界
1:はじめに
総合評価 7 (良作)
圧倒的なアートディレクションによって確立された世界。写真を撮るのが結構楽しい。難易度は高め。しかし、ローカライズの酷さは擁護出来ないし、決して満足できるストーリーではない。不満点も多く、世界観に没入出来なければ楽しめない。
今年のThe Game Awardsでは、Death Strandingの10部門に次ぐ8部門ノミネート。この結果がかなりユーザーを期待させすぎてしまったと感じてます。誘拐された弟のいるオールデストハウスで、弟の奪還と連邦捜査局局長として超常現象の解明を任務にした主人公ジェシーの物語。
正直なところ、この世界観に没入できない人にはおすすめできないと思う。
2:ストーリー、演出について
ストーリー、演出
ストーリーは意味不明。翻訳が酷すぎて頭に入らない。内容おろか、形式すら崩壊している。演出は映画のような視覚的な演出が冴え渡っている。
エレベーターの扉が開くのと同時に出るこのタイトルバックが秀逸だった。終始、演出は良いなと感じました。奇妙で、今にも何か出そうな恐ろしい世界観を示す演出が特に良かった。(人が浮いていたり、時計やマネキンが散らばってたり、付箋だらけの部屋etc)
カメラワークも良かった。役者の演技も良かった。
視覚的には、すごくいいのに翻訳の酷さがすごく目に余る。google翻訳レベルのローカライズ。それだけでなく、原文表示されたり、改行タグがセリフに差し込まれたり、製品として疑うレベル。字幕の文も長すぎ、消えるのも早すぎる。ローカライズは救いようがない。このローカライズを担当した会社は、プレイヤーとメーカーに失礼すぎると思う。
メインストーリー短すぎると思うんすよねえ。そこまで、ひねりがなかったし。え、これで終わりかよ。というのが正直な感想。サブミッションにボス配置を任せてるし、かなり残念だった。もっと博士を絡ませろよ....
3:戦闘、システムについて
戦闘、システム
難しい戦闘。超能力アクションはかなり快感だったが、作業感も感じる。UIに改善点があったと思う。
オートエイムなし、回復アイテムなし。序盤は敵の攻撃数発で死んでしまうという豆腐仕様。しかし、探索とサブミッションをしっかりこなせば楽になる。
超能力アクションは徐々に解放されていき、戦闘の自由度も増した。しかし、初期のスキルツリーで解放される要素は大体把握できてしまう。
主人公を強化するためには、強化ポイントを獲得するか、強化アイテムを収集しなければならない。強化ポイントを獲得するためには、サブミッションクリアが必要。一方で、強化アイテムはサブミッションや緊急ミッション、敵からのドロップ、複雑なマップに散らばった宝箱から探さねばならない。つまり、本作で強くなるには、探索が前提になっている。
ボスの数が圧倒的に物足りないです。特にメインストーリーのボスはほぼいないに等しい。これは問題点だと思います。
UIが残念だった。世界観に合わせるのも必要だけれど、背景が真っ赤なところの戦闘はすごく見にくかったし、字幕テロップも見にくい。また、マップ画面には高低差が一切表示されないので、すごく苦労した。
あとロードが長くて、死ぬとかなり戻されたりするのが痛い。
また、写真モードを使ってからとか、メニューを開いた時のカクツキも残念。
4:やり込み
やり込み 7/10
サブミッションのボス戦は難しいが、攻略が必要で、達成感を得られる。収集等やり込みにそれなりのボリュームはある。個人的には、素晴らしいアート世界で写真を撮るのが一番楽しかった。
探索に関しては、マップがもう少し見やすくて、ロードが短かったらもっと楽しめたなあ。
トマッシ2戦目は、本体より雑魚の方が強すぎて、少し残念でしたが、他のボス戦はどれも良かったです。
写真は、専用モードが搭載されてて、スクリーンショット撮り放題です笑
ほんとこれあって良かった。
5:音楽、映像(写真ギャラリー)
音楽、映像
挿入曲はそこまで好きになれなかったけれど、アート世界の映像には心を奪われるほど素晴らしいと感じた。
最後に、自分の撮ったスクリーンショットの中で、気に入ってるの7枚載せます。
おわり
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