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【神ゲー】DARK SOULS III DLC THE ダークソウル3 輪の都 レビュー 僕がヒソカになるまで。
ダークソウルの最終作:ダークソウル3。このDLC THE RINGED CITYは事実上の最終作で、物語の最後に相応しい出来に仕上がっていた。
絶妙な難易度によって、ボスを倒した時の達成感に心躍る。
行き方は2ルート存在し、①本編ラスボス手前から転送。②DLC第一弾のラスボス修道女フリーデ撃破後に転送。
である。
修道女フリーデは凶悪である。このDLC第2弾輪の都を除けば、ダークソウル3史上最悪の敵と言っても過言ではない。
あれを超えなければ訪れることができないというのは、非常に辛い。
ストーリー的にも第一弾アリアンデル絵画世界クリア後に訪れることを推奨したい。
ちなみに、フリーデ戦は神曲です。
そんな困難を超えた限られたプレーヤーのみが訪れることを許された、吹き溜まり〜輪の都である。
吹き溜まり
崩落した建物や、辺り一面がまるで雪のような白い灰が積もっている。終末的な都市のデザインが印象的。
吹き溜まりを見渡す高所から飛び降りて、聖堂?教会?を超えて行く。長時間飛び降りるのはダークソウルでは珍しい体験で、心を掴まれる。これから始まるのは神ゲーではないかという予兆がある。
亡霊?を召喚する敵、ロスリック兵、首を喪った巨人が徘徊している。
この街には、生気を感じない。しかし、不気味さが漂っているんです。
ほーーーう。やるねぇ。って感じ。
気分はマイケルファスベンダー。
僕の中のマイケルファスベンダーがこう言います。
Interesting.
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建造物を超えていくと、NPC記憶を亡くしたラップに出会い、篝火土の塔の残骸へ到達する。土の塔はダークソウル2より再登場。
この篝火から先では天使が待っている。上空に浮かんだ天使は光線を放つ。当たれば非常に大きなダメージを負う。一方で、地面には毒沼が現れる。
非常に凶悪で超刺激的マップが、火の無い灰(主人公)を待ち受けている。
そして、確信する。「神マップに訪れた」のだと。
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毒沼を越えると、砂の魔術師に出会う。ダークソウル2以来の”再会”を果たす。懐かしい。彼女は奴隷を引き連れて闊歩している。次の瞬間、彼女に屠られた。非常にお強い。
街は惨状だが、相変わらず綺麗でナイスバディ。元気そうだ。どんな食べ物を食べて、どんな生活を送ってこの世界を生き抜いてきたのだろうか。
下記の動画については、紳士諸君に見ていただきたい。ダークソウル2の砂の魔術師の生態を観察いただいた貴重な資料である。
VSデーモンの王子
魔女を倒すと、いよいよこのエリアのボス:傷ついたデーモン・うろ底のデーモン〜デーモンの王子戦である。
NPC白霊:奴隷騎士ゲール、記憶を亡くしたラップの2名召喚可能。強力な助っ人2名とともに難敵に挑むことができる。
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デーモン戦は、前半後半の2段階の構成で、状態異常攻撃等の多彩な攻撃を繰り出す。特に厄介なのが後半の火を用いた攻撃と速攻である。
振り返るとダークソウルシリーズの最初のボスはチュートリアルエリアの不死院のデーモン。初めて戦うボスはデーモンであり、そのデーモンと最後のDLCで戦うことができるのである。これは胸熱だ。
ダークソウルシリーズでは、山羊頭や牛頭のデーモン、デーモンの炎司祭、、、、、、数多くのデーモンと戦ってきた。そんなデーモンの最期を見届けたのである。
デーモンの王子を倒すと、次のエリアへ。いよいよ輪の都へ到着だ。
輪の都
ダークソウルシリーズの終点:輪の都。
荘厳な景色に圧倒される。美しく格式のある建築物、生い茂る草花。古風な史跡を訪れた感覚である。吹き溜まりより明るい。
そして、矢木に電流走る。
”吹き溜まりには終末的な世界が広がっていた。
しかし、何故吹き溜まりの先に綺麗な都市が広がっているのか?”
広場には大量の弓兵を召喚する法官。ちょっと進むと輪の騎士。大量の巨人。甲羅をつけた聖職者みたいなやつ。雷撃を放つ大量の亡者。
えーーっとやばすぎです。強すぎ。
私はラーメン二郎の丼の中に落とされてしまったのか。
或いは、
予習をせず敷居の高い二郎系ラーメン店に訪れて、コール等の複雑なルールやその麺の量、ニンニク量によって洗礼を浴びた初学者の気持ちとはこういうものなのか。
あまりの暴力的な敵配置に圧倒される。止まることを許されない。二郎で言えば麺を啜るしかない状況。
なお、沼地には竜狩りの鎧(本編の後半で出てくるボスキャラ)が闊歩している。二郎で言えば、長時間熟成され脂をたっぷりと蓄えた焼き豚だ。まさに”chaos”
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つまり、このマップも神ということです。
そして、記憶の亡くしたラップのイベントが終わります。
蹴落とされるカットシーンにニヤケを禁じ得ません。シリーズお馴染みの皆勤賞のパッチの登場です。
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このイベント辺りから竜ミディールと遭遇します。ダークソウルのDLCには必ず竜が登場します。そして、竜が隠しボスで、最も強いボスとして設定されています。
このDLCも終盤へ近づいてきました。
VS 隠しボス 闇喰らいのミディール。
こいつの強さはチートです。攻撃パターンを見切らなければ死です。完璧な対策を必要とします。1回でももらうとテンパります。
そして、動きが竜というか人というか、、、なんなんですかこの動きは!?!?
前提として、ミディールの顔面の前で勝負しなければなりません。一発の攻撃が致命的であり、何度も負けて負けて覚えました。
そう、やられ千葉ァ!
あまりにも負けすぎて心が折れるというか、もうこれ無理なんじゃねえか。と半笑いで挑戦を続けました。
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そして、、、ついに時は訪れます。
お前らの常識も、この状況も、
みんなまとめてひっくり返したるわ。
逆様邪八宝塞
(さかしまよこしまはっぽうふさがり)
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え、ミディールさん!?もう体力3割くらいになってないですか?
フロムさん!?倒せちゃっていいんですか!?
あまりの急展開に驚きを隠せません。
直後、以下の気持ちに至ります。
ここで負けたく無い。絶対に勝ちたい!!
呼吸なんてできない状況に追い込まれます。目はキマってます。ハイな状態なのです。
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HEIR OF FIRE DESTROYED
の文字が画面に。
勝利の瞬間は鷲巣状態です。
脳内であらゆるアミノ酸が高速で伝播。
酩酊状態に。
”心が折れても挑戦し、倒す。”これこそ死にゲーの醍醐味なわけです。
ミディールを討伐した後、次に向かうのはフィリアノール教会。
VS教会の槍ハーフライト戦
大して強く無いくせに、こいつ5周くらいしたら明らかに強すぎて泣きそうになりました。
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ハーフライトを倒すことにより、フィリアノールのイベントへ突入。
そして、輪の都の真実の姿が露わになる。
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VS 最終ボス 奴隷騎士ゲール
カッコよすぎるビジュアル。アグレッシブな攻撃。こんなに楽しいボス戦は産まれて初めて。
まるでBloodborneのような攻撃性、SEKIROのようなスピード感。ダークソウルの重厚感。
それら全てを兼ね備えたまさに充実感のある死闘で、ずっと戦っていたいと思わせてくれた。
SEKIROのまぼろしお蝶もかなり好きだったけども、フロム史上最高のボスでしょう!
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終劇
お嬢様へ暗い魂の血をお届け〜〜
(次の記事に続く)
総括
ダークソウルというストーリーが終わったことによる喪失感があるけれど、ダークソウルが人の物語として、完結した。満足のいく終わり方で、気持ちの良い終わり方だったなとおもう。
(この辺りのストーリー考察については次書いてみようかなと思います。)
DLC第二弾については、難易度が遥かに高かった。難易度、ボリューム、ストーリーで満足のいく出来であった。
この死にゲーというジャンルにおける”心が折れる体験”をすることができる濃密で貴重なDLC。
このDLCを遊ぶためにぜひダークソウル1、ダークソウル3の本編とDLC、合わせて余裕があればダークソウル2のプレイを推奨したい。
未プレイの方、是非ともお買い求めいただきたい。よろしく頼む。