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ドラゴンクエスト5 天空の花嫁レビュー(ネタバレあり) 言われるほどの名作なのか?【昇天漢物語】

ゲーム史上五本の指に入ると呼び声の高い本作。期待してプレイした。iOS版をプレイ。
ドラマチックで衝撃的な展開が特徴な本作。

7/10点
父パパスとの絆部分が丁寧に表現されていて、起承転結における、起の部分が秀でたゲーム。
しかし、大枠の展開が急すぎていて、一部のキャラ描写や伏線回収部分に雑なところが散見された。

ストーリーを振り返りつつ、感想を綴ります。(ネタバレ含む)


1.少年期:印象的な物語の導入

 ワールドマップでの強制戦闘やイベントシーンを通し、父パパスとの旅、思い出、家族の大切さが表現されている。戦闘では幾度も息子を回復する父。ラインハットの橋にて、パパスと川を眺めるシーンでは、今後訪れる別れを把握し、しみじみとする。

漢パパス
漢角田

 一方で、ビアンカとの出会い、キラーパンサー(ボロンゴ)と友達になって、妖精の国へ向かう。非常にスピーディだ。子供らしさが全開の秘密の探検劇。

 そんな素敵な旅路に訪れる、事件。ゲマ戦。父が死に、主人公は誘拐され、洞窟に取り残されて、右往左往するキラーパンサー(ボロンゴ)の姿が印象的

映画版ゲマ

2.青年期(前半):広がる風呂敷と早急などんでん返しの構図

 主人公たちを奴隷化させた光の教団とは何か。旅の目的である行方不明のについて、勇者の謎。と気になる点ばかり。どういう伏線回収がされるのか期待が膨らむ。

 意外とヘンリーがパーティにいる時間は短い。脱獄を共にして10年を過ごした友であるが、軽くラインハットの王に即位し、パーティから離脱する。10年過ごしたのに??

 10年後、キラーパンサー(ボロンゴ)は畑で野菜を奪い、近隣住民に忌み嫌われていた。友人と再会するも、住民からは猜疑の眼差しを向けられ、解決には至らず。えーっとまず、肉食ではなくて、草食なんすか?

ハクナマタタ的ビーガン筋肉増強に成功した
キラーパンサー。

  それはさておき、キラーパンサーとの再会イベントはまさかのスキップ可能と知り、驚いた。
草食、スキップ可イベント、未解決な住民との軋轢。少年期で友人になり、パパスの死を唯一見届けたキラーパンサー(ボロンゴ)の描写のお粗末感が残念だった。

 さて、結婚のシーン。"ビアンカ派?フローラ派?"という論争があって、相応の重い選択を迫られると思いきや、これはあまりにもいきなりすぎたし、軽くてびっくり。普通にプレイしていれば、ビアンカなのは当然でしょう。フローラはOPでの船上での会話のみ。そんな女性といきなり結婚は無理があって、フローラ本人からも安直にフローラを選ぶことのないような趣旨の発言をされた。
 そのビアンカも急すぎる。もともと彼女との関係は友人であって、恋愛感情がどこからわいてくるのか説得力がない。成り行きだった時でも、ビアンカの異常なアツアツ感情表現の所以に皆目見当がつかない。「いつまでも一緒だからね。愛してる。」等のビアンカの発言にひいてしまう。

 そして、"出産→誘拐→石像化→8年の月日経過。"怒涛すぎる超展開。まさにどんでん返し的。斬新なストーリーに驚いた。同時に主人公たちを奴隷化させた光の教団とは何なのか。旅の目的である母の存在について。言わば、青年期(前半)の主目的の謎解決が進行せず終わってしまい、不安を感じた。

3.青年期(後半)尻すぼみな結末

 ブオーン襲来。ルドマンから討伐を依頼されるが、これはフローラと結婚していた方が良かったかなと思った。旅の目的から逸れたもので、このイベントの必要性を正しく理解できなかった。
 色々とおつかいを済ませて、天空城が浮上して、神殿へ。天空装備が守衛雑魚兵1名の倉庫に格納されている。警備ざるすぎん?

MGS3のグロズニィグラードよりザル警備なのか

 教団施設にて教祖を倒すものの、教祖は魔王の部下であって、ゲマに一瞬で抹殺。なお、教団については金持ちの子供たちを手当たり次第に誘拐することで勇者の活躍、誕生を未然に阻止。誘拐した子供を建造物建設のために使役するという非生産的な活動に勤しんでいる。教団の具体的な思想や社会との関わりを深く感じることができなかった。何のための施設なのだろうか。

帝愛的な地下シェルターを望んでいたのか。

 魔界へ。母は魔物を人に変えたり、魔王の強化を防ぐ重要人物と解説された。いよいよ母と再会するものの、何かあって直後母昇天。(登場時間短すぎ)
 20年近く冒険してるのに、これだけかよ。

 魔王討伐後、各地への勝利の凱旋訪問。ラインハットにて一国の君主ヘンリーからdisを頂く。なんと失礼なやつ。歳を取ってるわけで、王の威厳は未だないのか。
 グランバニアにキラーパンサー(ボロンゴ)がいてくれてよかった。(途中パーティから外してごめん)

4.バトル面:作業的レベル上げ、はっきりとしたキャラ差

 兎にも角にも、レベル上げを求められる。RPGだから仕方ないんだけども。。街のインフレに対応するため、武器収集のためにもレベル上げが必須である。また、仲間モンスターが加入時初期状態であるため、仲間モンスターのためにレベリングが必要。作業感が強かったので、もうちょっと楽になるよう調整してほしかった。特にiOS版なので、レベル調整は頼む。
 また、モンスターでキャラ性能、差が激しい。キラーパンサー弱すぎて草。持てる武器も性能も耐久値もあまりにも弱すぎる。補助役、回復といった役割変更も効かない。なんやかんや物理攻撃、耐久が強くてメタキン剣を持てるキャラばかり使用していた。

最強アタッカー


 まさにレベルを上げて物理で殴ればいい的戦闘に励んでいた。

ラストリベリオンのwikiより(悪意はありません)


 一方で、人間キャラは入れ替わりが激しすぎて、青年期(後半)まで人間のキャラ編成が安定しない。基本はイベントキャラ。ヘンリーなんて最初から最後までいてくれればよかったのに。

 最終的にはキラーマシン(ロビン)、スライムベホマズン(ベホズン)、スライムナイト(ピエール)、男の子、女の子、オークキング(オークス)の6人が活躍する事態に。(主人公とは一体、、)

 2DのJRPGなら、FF6が1番好きですかね。ドラクエなら11が1番好き。

FF6のオペラのシーンすごく好き。


ドラクエといったらこれでしょう

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