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骨の中に、記憶の中に、心の中に


どんな物で作られているだろう?

骨の中に

記憶の中に
心の中に


それは一度だって消えたことがないんだよ

忘れてしまったこともあった様な気がする 

それなのに結局は戻って来て思い出している


おかしな生き物に会う事も無くなってしまった
もう、二度と会えないのかな?


胸を締め付け、胸の上で跳ね上がる幽霊は
思えば幻覚だったのかもしれない

階段をトントンと登る音
バタリとドアが閉まったら
胸の上で跳ねて遊んで帰って行ったあの幽霊

あれは子供だったのかな?


目の前が砂嵐の様にぼやけて見えた朝は
起きがけに誰かと話をしていたったけ

あれは確か、竜だった



夢の中で迷い込んだ砂漠では、出口はなかった気がするのに

目だけが煌々と光る化け物に攫われてしまいそうになったって逃げたんだけど
あれは本当に敵だったのかな


あの時は確かに本当だった
でも、本当はいくつあるのだろう?

どこからどこまでがファンタジー?


こうして人生を目が覚めたまま、終えて行くのかな

あの国に帰る事はもうないのだろうか?

骨の中に

記憶の中に
心の中に

まだ、忘れてなんかいないのに

ここにちゃんとあるはずなのに




私を育ててくれたもの
それは、ファンタジーでした

図書館の本に
映画の中の不思議な世界

おかしな生き物に目をキラキラさせて
「いつか不思議の国への入り口を見つけるんだ」と
そう鼻息を荒くする様にふわふわと彷徨いながら生きている子供でした


大人になって分かった事
本当のファンタジーの国への行き方は
現実を通らなければ行けないのだと言う事

夢から目が覚めて
また、夢の世界へ旅をする
思い出しながらね

そして、それは遠い昔からループしていて
誰かの作った国に招待され
今度は誰かが招待する

そうして作られてきた不思議の世界

どこからどこまでがファンタジーなんだろう?

いつか小さな国を作れるようにと
幼き自分を呼び起こし、想いを重ねる様に時にファンタジーの世界を絵描いています



▼   ファンタジーの世界へ連れて行ってくれる音楽


akaiki×shiroimi

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