最近考えていること
先週ともだちの結婚式に出席した。
幼稚園に入る前からの(私は転勤族なのでそのあとその地を離れたり戻ってきたりするけど)ともだちで、恋人ができたとき、式の知らせを聞いたときほんとうにうれしかった。
結婚式のテーブルは同じく幼稚園に入る前からの知り合いや、小学校からのともだちがいて、なんだか不思議な気持ちだった。
わたしは特に転勤族だから、同じクラスになった人が他人の3倍くらいいると勝手に思ってるけど、その人たちにもみんな人生があって、その中には結婚式を挙げた人もこれから挙げる人もいるんだなあと思った。
誰のことも覚えてないな。
ともだちの結婚式はすばらしくて、ウェディング姿を見た瞬間涙が止まらなかった。
思い出の量っていまから増やせるんだ と思った。
自分が、姿をあらわすだけで人を泣かせることってできるのかなと思った。
できないんなら私の人生ってなんなんだ。
と思ったけど、そういえば母を見て泣いたときがあったのを思い出した。
私と母はほんとうに仲が悪く(最近は和解ぎみだが)、一昨年くらいに母と喧嘩して私が怒りと悲しみから泣きすぎて過呼吸になったりしている。
そんな母が大病を患い入院して、その姿を見たとき自動的に泣いてたんだった。
あのときの涙と、ともだちのウェディングドレス姿を見たときの涙は質が近かったと思う。
ウェディングドレスのうつくしさとか、病床の痛ましさとか じゃなく、
きっかけはそこなんだろうけど、全員のウェディングドレスや闘病姿で無条件に泣くわけじゃなくて、自分の感情に依って涙が出たんだなと思った。
こう紐づけるのは暴力的かもだけど、結局、相手の感情を揺れ動かすのは、相手の感情のそのときの状態次第で、なにが相手に作用するかは相手次第なんだと思った。
わたしの結婚式では母が泣いてたけど、一番感情が動かされてたのは父だったな。
その父が最近、わたしに会うたび「死ぬなよ」と言う。