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2024年1番の「ウソでしょ!」が出た

2024年で1番の「ウソでしょ!!」を、クリスマスで賑わう丸の内、Apple Storeで言ってしまいました。
長文ですが、お付き合いください。

昨日、訳あって、急遽、新しいMacBookを買う必要が出ました。
調べてみると「M4搭載の新しいMacBook Pro」があるそう、ですが私は疎いので詳細は割愛します。

自宅から有楽町ビックカメラに行くと、たくさんの今時の男女。クリスマスとは、愛の溢れる日。

悔しく、羨ましい。

…こんな事に嫉妬する46歳になるなんて。
20代の自分に伝えたい。
「40代のお前は、そんなに立派な人格者にならないぞ」と。

さて、狙いのMacBook Pro。ビックカメラの店員さんから「全ビックカメラで、在庫切れです」との事。しかし、
「オンライン注文してApple Storeで受け取ると良い」というアドバイスを頂き、
「無駄足だったな」
と思いながら帰宅。今時は、オンラインでパソコンを買う時代。
適応できていない46歳の自分に、また悔しむ。

帰宅後すぐ、オンライン注文。
すると「今夜中に店舗で受け取れる」とのこと。

有楽町ビックカメラから程近い、丸の内のApple Storeへ向かう。
この日2度目、クリスマスの丸の内。愛の溢れる男女。
デジャブに悔しがる自分に、また悔しむ。

Apple Storeに行ったことのある方は分かると思いますが、スタッフさんがまさにダイバーシティ。多国籍、老若男女、LGBTQ。そして高い熱量。
Appleを体現するスタッフさんに、接客の満足度の高さ。

私を接客してくれたスタッフさんをプロファイル。

・30歳前後
・痩せ型小柄の男性
・日本語は流暢、マスクで顔は分からないが東南アジア系の日本語に似てる
・腰が低く丁寧

相変わらず、さすがApple Store。抜群の顧客対応。スムーズにMacBook Proが、手元に来ました。
すると痩せ型男性スタッフさんから、流暢な日本語で、
「他に、Apple製品でお困りはありますか?」
と聞かれたので、1ヶ月前くらいから悩まされているiPhoneトラブルの相談。

トラブルとは、
・アクセサリーのマイク、イヤホンを読み取らない
・Appleに電話相談しチェックしたら、ハードは問題なくソフトエラーのようだから「Apple Storeに相談を」と言われる
・銀座のApple Storeに行くと「初期化後に1発でインストールせず、一つずつファイルを入れ直して欲しい」と言われる
・あまりに煩雑なので放置している

という内容。書いてても分かりにくいトラブルで、説明に時間がかかる。

痩せ型男性スタッフさんは唸りながら、私に質問を重ね、一つ一つ問題を切り分けて分析。
「そんなトラブル、初めて聞いた」
「もっと詳しいスタッフを呼ぶから時間もらえますか?」
と提案。

そのとき、痩せ型スタッフさんから、
「その前に一つだけ、話を聞いてくれませんか?」
と言われる。

なんだろう?と思っていると、痩せ型スタッフさんは手に持っていた2台のiPhoneを私に見せて、

「これ、1つは接客用で会社から渡されたiPhone。もう1つは私物です」
「見てもらえますか?この私物iPhone。喋った内容を全部、文字起こししてます」
「だから、いまのやり取りは記録してるので、心配しないでください」

私は、何の話かよく分からず。とりあえずハイハイ言って聞き流してました。

痩せ型スタッフさんは続けて、
「何で文字起こししてるかというと、それは、私が、全く耳が聞こえないからです」

「えええ!!!!ウソでしょ!!」
と、2024年1番の驚き。

耳が聞こえないとは思えないレスポンスの速さと正確さ。日本語の発音の上手さ。
外国人スタッフではなく、耳の不自由な日本人スタッフだから、少しだけ日本語が外国人訛りだったわけで…
それにしても、あの私の複雑なiPhoneトラブルをしっかりと聞き理解できるなんて…

「この書き起こしを、速読で一瞬で読んで、お話してます」

速読も出来るの!!???

レスポンスの速さは、彼の尋常ならざる努力とICTの組み合わせ。

何よりビックリしたのは、私がマスクをしていたから。
唇を読んでいるわけでは無い、という事。

MacBook Proを買い、煌めき華やぐ丸の内を歩きながら、発達障害の息子に思いを馳せる。

多様性が受け入れられる働き方。
ダイバーシティは「女性活躍」「延長雇用」「障害者雇用」では、認知と実行が増えています。
しかし「障害者を一般雇用でインクルーシブで混ぜて働く」はハードルが高い現状があり、遅れています。

難しいということは100も承知。
でも、Appleのあの店員さんを見て、息子が社会に出るときには、もっと可能性が高まっているのでは?と期待と喜びが滲む。

46歳、悔しく羨む丸の内で、思わぬクリスマスプレゼントでした。


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