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五風十雨を願う 風天神社
風天神社をお参りしてきましたという一本のメールに驚きました
小さな森の中にある古い神社とのこと
風天神社なんてアニメの世界かな、と思ったほどです
早速教えられた場所に向かいました。
ありました、小さなこんもりとした森です
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回りは畑が多いです。
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往来から離れていて風天神社の存在を知らない人が多いそうです
メールを寄越してくれた人もこの町で生まれ育って70年住んでいるが知ら
なかったといっています
車一台が通れる道を進むと、白亜の鳥居が見えてきます
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神社の境内はそんなに広くはありません、樹木が多いです
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訪ねてくる人はいないようです
神社の奥が田んぼや畑で、さらに奥が神流川です
御巣鷹山のある上野から群馬・埼玉の県境を利根川に流れています
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本殿の右隣に稲荷神社
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本殿は扉は閉まっていて祭殿が見えません
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本殿の左側に「石碑 猿田彦大神」が建立されている
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猿田彦大神とは、
日本神話の中で天孫降臨の際に天照大御神(アマテラスオオミカミ)の遣い
である、瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)の道案内をしたとされている神様で、
「みちびきの神様、みちひらきの神様」と呼ばれている
風天神社の祭神は、
級長津彦命(しなつひこのみこと)と級長津姫命(しなつひめみこ)です
建立は風からの災害を防ぐためからで、冬は上州の空っ風赤城おろしが吹き
あれ、人々の切なる願い「五風十雨」を願ったいう
「五風十雨」とは、
気候が順調で農業に都合の良い気候のことで、五日目ごとに一たび風が吹
き、十日目ごとに一たび雨が降ること。つまり、風は枝を鳴らすほど強く吹
かず、雨は土のかたまりを壊すほど激しく降らず、五日めごとに一度風が吹
き、十日めごとに一度雨が降る、ということで、ほどほどの風、慈雨に恵ま
れ豊作を願い、安泰した暮らしができるようにとして、この風天神社が建立
されたといわれている
(所在地番:群馬県藤岡市小林833番)
出典:
三省堂ことわざの辞典
アマテラスチャンネル49