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カワウの羽干し(はぼし)

川の水も氷るような流れの中で水に潜って小魚の餌とりを繰り返すカワウだけではありません
  ダイサギやアオサギにマガモたちもカワウと仲良く川などで餌とっています

ダイサギに話しかけるカワウ
アオサギとカワウ
マガモとカワウ

カワウは鷺やマガモたちとは仲良しです
人間のように争いはありません
鷺はカワウの餌のおこぼれをもらっており、共存共栄の仲です
 鷺やマガモはカワウのように潜って餌とりはしません
潜れないのです

一般の鳥たちは、尻尾の付け根辺りに尾脂腺(びしせん)があり
そこから出る脂を羽繕いの際に羽に塗ります
それで泳いでもプカプカと水に浮かぶことができるのです

カワウは尾脂腺(びしせん)が一般の鳥のように発達していないので、
羽に脂を塗ることができない、カワウの羽に脂が染み込んでしまうの
です
 つまり、水に沈みやすい羽ということで潜水ができるのです
一旦潜ると浮き上がりにくく、水中でスイスイとスムーズに泳ぎまわ
ることができるのですね

 羽に水が染み込みすぎると体が重くなって飛ぶことができなくなる
羽だけでなく素肌までビショビショになるので寒くなります
 この対策として羽を乾かさなければなりません
 鷺やマガモなどは水に潜ってもビショビショにならないのでカワウ
のように羽を乾かす心配がないのですね

 カワウはビショビショになった羽を乾かすために、水から出ると両羽
を左右に広げてるのです
 これを羽干し(はぼし)といっています

泳ぎを楽しんでいる
水から上がったカワウ
羽を広げ始める
羽を広げる
カワウの羽干し〈はぼし)

 この羽干しを繰り返すのです。
羽干しは他の鳥たちに対する威嚇ではありません
カワウなど潜り専門の鳥の羽干しをを見る機会がありましたら観察して見てください

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