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大苫航路 前編

 10/7〜10/9 大洗苫小牧航路夕方便に初乗船。その時のことを3回に分けて書いていく。まずは往路から。

 16時に東京を出て、大洗フィリーターミナルに到着したのは18:30ごろ。すでに乗船は始まっていて、ほとんどの客はすでに乗船していたようだ。初めて見るさんふらわあはかなり大きく、レストランや大浴場まであり橘丸との差を感じた(笑)。この日は翌日以降に備えてレストランで夕食、そして風呂に入り、9時ごろに寝た。

 翌朝、5時ごろに目が覚め、準備をしたあと甲板に。同室の人はもう起きてる人も多かった。まだ日の出前で暗かったがウミネコは飛び回っていた。しばらくすると、オオナギの群れも見え始める。日の出の時間は写真を撮りにくる人も多かった。

日の出

そこからはしばらくウミネコとオオナギしかいない状況が続く。そして日の出から30分ほど過ぎた6:15にハヤブサ幼鳥が目の前に。何かを持っているが何かは分からず。

ハヤブサ

その後、カモ類12羽の群れが遥か彼方を通過。流石に種類までは分からなかった。

不明カモ類

同じ種かは不明だが、この後にも前方を飛ぶカモ類の群れを発見した。(写真は撮れず)

 ここから1時間半ほど、オオナギすらあまり飛ばない虚無状態が続く。寒くてたまらなかったが、朝食としてカップラーメンを食べながらなんとか耐えていると、8:06、八戸沖を通り過ぎたところでついに前方に黒いミズナギドリを発見。フルマカモメだった(最初はアカアシナギと誤認してツイッターで教えていただいた)。ともかく喜んで撮っていると船首方向に消える。再びファインダーに入ってきたので見るとまさかのトウゾクカモメだった。フルマカモメを追いかけていたかは不明だが、船首方向に飛んでいった。先日の八丈航路に続き近距離で見ることができた。年齢は分からないが、第二回生殖羽→第三回非生殖羽なのではと素人なりには思った。

フルマカモメ暗色型
同上
トウゾクカモメ第二回生殖羽→第三回非生殖羽?

この後もフルマカモメが飛んでいたが写真は撮れず。

 その後はオオナギがぱらぱら飛んでいくのみ。そして三沢沖で白っぽい小型の鳥が船の真下から飛び立つのを発見。ヒレアシシギ類だというのはすぐに分かった。運のいいことにすぐ近くで着水してくれた。これも一瞬だったが、なんとか撮影することができた。ハイイロヒレアシシギ非生殖羽のようだ(これも教えていただいた)。この後も単独で2回飛んで合計3羽となった。

ハイイロヒレアシシギ非生殖羽

 この後、六ヶ所村に入ったところでまたフルマカモメが。確かに八丈航路で観察した時より圧倒的に太い体型だし飛び方も異なるのだが、頭にフルマカモメという選択肢がなかった。

フルマカモメ暗色型

 すでに色々見れているが、尻屋崎灯台を過ぎても目的であったハジロミズナギドリは現れず、不安になっていた。

尻屋崎灯台

 そして尻屋崎灯台を過ぎ、小一時間ほど経ったのち、アカアシミズナギドリを見つけることができた。フルマカモメと誤認したばかりで識別は不安だが、流石に嘴の細さ、体型、飛び方などからアカアシナギでいいとは思う。八丈航路では満足に観察できなかったので嬉しい出会い。

アカアシミズナギドリ
同上。赤足も見ることができた。

 そしてそれから1時間ほど経ち、亀田半島沖に差し掛かった頃、ようやくターゲットを見ることができた。ハジロミズナギドリ。遠かったが数分並走してくれた。換羽中で美しい。この付近では他にも何羽か見ることができた。

ハジロミズナギドリ
同上

 なんとかターゲットを見ることができ安堵していたが、その後は特に何も出ず港へ。ユリカモメとセグロカモメを初認した。ということで人生初の北海道に降り立った。ここからウトナイ湖へ向かう。この先は次回の記事で。それでは。

往路
フルマカモメ 4
ハジロミズナギドリ 8
オオミズナギドリ ++++
アカアシミズナギドリ 6
ハイイロヒレアシシギ 2
ヒレアシシギ類 1
トウゾクカモメ 1

ウミネコ
セグロカモメ
ユリカモメ(苫小牧港内)

ハヤブサ 1
ハクセキレイ 1(非渡りと思われる)

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