
やりたいことを諦めること讃歌
やりたいことをやって、幸せも成功も手に入れるが最近特別もてはやされてますね 風の時代?とか
仕事も趣味も好きなことなら、人生絶対楽しいですよね
みんな充実してるんだなあととても羨ましくみえるときもあります
そんなご時世に、やりたいことやなりたいことを追っかけるのやめてみた話をします
私、金魚は
20代の頃は、やりたいことやらなきゃ意味が無い!と考えてました
またべつの機会に書こうとは思いますが、いじめや馬鹿にされる鬱屈した中高時代を過ごし、高校卒業後は働きましたが
技能も対人能力も持ち合わせておらず、いくつもの職場で最悪な辞め方を転々と繰り返していました
そんな中出会った雑貨店でのパートのお仕事
可愛い雑貨が小さい頃から好きで、まさに夢のような職場で
可愛くディスプレイしたり、描くことが好きだったのでPOPなども書けるのも楽しくて
それが売上につながるととても嬉しかったです
得意や好きを活かせる楽しさ、学生時代からなにしても駄目だった自分が今いきいきしてる、なんて素晴らしいんだ!となりました
が、この感情に執着してしまい、後に怨霊と化します
その雑貨店は結局働き出して2年後に経営不振にて閉店してしまいましたが、雑貨店の仕事ほど私が輝ける場所は無い!と勝手に執着していた私は
(今客観的に見れば、一緒に働いていた人達に酷い態度をとったりもしてしまっていたので、健全な前向き思考ではなかった)
同じ雑貨店の別の系列店で働くも、長時間労働や人間関係、うまく振る舞えない自分につまずき3ヶ月で退職しました
もちろん、雑貨店だって楽しいとか可愛いだけでは経営できないのですが、仕事も趣味も好きなことをしている人への恨めしさ、みたいなものを抱いてしまっていました
その後、スキルを身に着けて就職したいと、職業訓練へ行きWEBデザインを学びました
フォトショップやイラストレーター、コードなどの勉強は、とても難しかったですがデザインなどが学べるのが嬉しくて、一生懸命やってました
卒業も近づき、せっかく職業訓練で学ばせて頂いたのだから、このスキルを活かせる仕事に就かなければ!と仕事を探したものの
地方のためにそういった求人はあんまりありません
その中で、ある工芸店の通販などのWEB部門の求人を発見しました
もう明後日には卒業なので、仕事が見つかっていないと不味い、焦っていたのもありすぐこちらに応募しました 後から見ると条件に年間休日70日とか、恐ろしいこと書いてあったんですが、、、
面接も根掘り葉掘りでもなく
社長の男性と軽く話しただけでめでたく採用になり
春からそこで働くことになりましたが、そこのやり方や人間関係が合わないことや、自分の持っていた気質により鬱を発症して夏の終わりに逃げるように最悪な退職をしました
少数精鋭のようなお店で、接客、英語、事務作業などみんな何かしら1つめちゃくちゃ秀でたスキルを持っていて、私もネットショップの更新や画像編集などはしていましたが、
ああ、こうゆう所は器用な人じゃないと居てはいけないんだな、と
可愛い雑貨に囲まれて、とか
WEBデザインでおしゃれデザインを、とか憧れてやってみたもののこのように挫折してきました
寝たきりの鬱からの回復には1年以上を要し、正社員は怖くて派遣やパートから少しづつ始めていき、現在30代でドラッグストアのパートをしています
やりたいことは確かに出来てはいないかもしれません
けど、やりたいことよりまずはこの人生を生き切ることを念頭に置くことにしました
無印良品のクッキーおいしいなあ、猫って癒されるなあ、朝焼けの雲ってめちゃくちゃ綺麗な日があるんだなあ
小さい、と思っていたことに幸せを感じるように心がけました
そして、しばしば出てくる
私が出来なかったことを達成している人達への猛烈な嫉妬に
正直付き合いきれてるか?と聞かれればそうではないし、うぬぬー!!となってますが
そんな時に私はこの感情にホ・オポノポノのクリーニングをするようにしています
そして学んだこと自体を、1つのアイデンティティとしてとして捉えて、私が縛り付けたり命令するのでなく、もしこの先人生のどこかで何かあったら顔を出してね、というスタンスで尊重する、ということを最近してみています。
嫉妬するぐらい悔しいなら、もう一度チャレンジすればいい、となるかもしれませんが
雑貨店のとき、工芸店のとき、自分が輝いてる!と思ってる瞬間の裏に
すり減っていってる何か大切なものが確実にあったのです
私は もうその代償は支払えないな···と思います
今は、正直やりたい仕事ではないし、年齢の割にパートって、、と無言の圧力を感じることはありますが、
自身の心の安寧はできたかな?と思います
やりたいことやってたとしても、心の安寧がそこにあるか、私にとってはそこが何より重要なことに気が付きました。
やりたいことを叶える人生か、心の安寧を守る人生か
それはきっと人それぞれですが、やりたいことを叶えるという方法だけが幸せへの唯一の道ではない、ということを
声を大にして言いたいです
冒頭写真は10年前に訪れた石垣島のにゃんこたち