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第30話 学芸員古沸妖の妄想宇宙論【実体験×科学×オカルト=ビックバン】いっしょにぶっ飛び!

人はなぜ生きるか?

16.死とは何か?-2

 人に死がもたらせられる要因については、様々なケースがあると思います。

 老衰、事故死、病死、殺人、突然死などちょっと考えただけでもこれだけバリエーションがある。

 ただその背景に愛を学ぶという行為があるとして、現世がそのステージだと考えると行き過ぎた悪行が現世のうちに反作用して亡くなるケースや、学びを完遂して肉体が必要なくなったケース、他人に学びを与える為に亡くなったケース、そんな事も考えられます。

 そういった事を全て考えていくと、収集がつかなくなるので、一般的な現象としての死を考えてみたいと思います。

 まず野生動物の死は、人の死とは感情を挟まない分、客観的に考える事ができます。

 善と悪のところで触れたように、ライオンが獲物を狩るという行為で他の存在の命を頂く事で、微生物や植物、他の肉食獣といった生命体が命を育む事ができます。

 これはどういう事なのかというと、肉食獣はもちろん内臓や肉を食べる事で、胃が分解し腸が養分を吸引し臓器が必要な化合物を作り、体内で化学反応が起こり、その結果、作られたエネルギーは脳や筋肉を動かし、細胞分裂を繰り返し老廃物は排出される事で成長していく。

 もちろん草木といった植物は、微生物が分解した物質を代謝し、遺伝子情報に基づき細胞分裂して成長するとともに、光合成で酸素と炭水化物を作るという行為で、動物が生きる為に必要な物質を生成している。

 その物質がある事で動物は生きられる。

 また、草木がある事で草食動物は生きる為の養分を摂取し、エネルギーを作る事が出来る。

 そのフンは再び、微生物が分解し植物に必要な栄養素となり、草木を食べた草食動物が寿命で死ぬと微生物が分解し、分解された物質は植物の養分に変換され………。

 つまり死を介して物質とエネルギーが循環しているだけなのですな。

 肉体の死は他の命を支える物質となり、エネルギーと姿を変える。

 これが肉体の死ですな。

 では、動物が魂を持っているならば、その魂がどうなるのかが考えないといけないポイントとなりますよね。

 魂が心を持ったエネルギー体と仮定すれば、そのエネルギーを使って肉体と結びつく事ができるのは想像しやすい、でも釣り合っているという事は、肉体からも物質エネルギーを出すことですから、そうでないと作用反作用の法則に反する。

 例えば壁を勢いよく押すと押してるエネルギーは自分で体感できるが、壁からも同じ勢いで押されてるなど理論ではわかっても実際は体感できませんよね。

 それと全く同じで肉体に魂のエネルギーが作用すると肉体からもエネルギーを反作用しないと釣り合わない。

 肉体がエネルギーを返しているからには、そのエネルギーは物質エネルギーとなる。

 よくオカルト的にはシルバーコードなる見えないコードで肉体と魂は繋がっていると言われていますが、真偽のほどはわかりませんが、それにしたって魂のエネルギーと肉体の物質エネルギーが途中で釣り合わないと、コードがきれちゃう、生きられなーい。

 そう考えると受精卵の状態ですでにその機能を持っていないとおかしい。

 その仕組みは後ほど考えましょう、生命の起源にその秘密がある。

 肉体という物質が生命機能をしなくなると、魂と肉体が釣り合わなくなり、死を認識して離れていく。

 もしくはその逆、魂が肉体から離れる事で、肉体に与えていたエネルギーがなくなり、脳、心臓と言った臓器が動かなくなり死ぬ。

 通常肉体が病気や機能不全で死を迎える事はよく分かりますが、その逆、学びのスケジュールが終わると、魂が離れる時も、きっとあるのですな。

 現世から見ると不審死、突然死、寿命、そんなふうに呼ばれている現象でしょう。

 物質界で、Aという生き物の存在が無くなると、あの世にAという生き物の存在が現れる。

 それは全く形の違うものでありながら、心は同一の存在。

 そうする事でこの世の出来事とあの世の出来事が釣り合う。

 どうしてそうなるのかという答えもビッグバンの成り立ちにあるのですな。

 植物も細胞で形成されているという事は、受精卵や微生物と同様に、全く同じ事が言えるのではないでしょうかね。

 ではそれを人に当てはめるとどうなるでしょう?

つづく
→第31話

第1話 1.プロローグ 2.ここは思念の世界です
第2話 3.物語を進めるにあたって
第3話 作用と反作用-1
第4話 作用と反作用-2
第5話 作用と反作用-3
第6話 概念における作用反作用-1
第7話 概念における作用反作用-2
第8話 心における作用反作用
第9話 思い出すってなんでしょう?-1
第10話 思い出すってなんでしょう?-2
第11話 思い出すってなんでしょう?-3
第12話 思い出すってなんでしょう?-4
第13話 オカルトなお話し-1
第14話 オカルトなお話し-2
第15話 出会い-1
第16話 出会い-2
第17話 魂と脳という臓器-1
第18話 魂と脳という臓器-2
第19話 魂と脳という臓器-3
第20話 魂と脳という臓器-4
第21話 この物語の骨子-1
第22話 この物語の骨子-2
第23話 この物語の骨子-3
第24話 この物語の骨子-4
第25話 善と悪-1
第26話 善と悪-2
第27話 善と悪-3
第28話 学びあい
第29話 死とは何か?-1


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