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第23話 学芸員古沸妖の妄想宇宙論【実体験×科学×オカルト=ビックバン】いっしょにぶっ飛び!

人はなぜ生きるか?

9.この物語の骨子-3

 大前提として、お母さんは12年経ってようやく流動食を飲み込めるようになったから家に連れて帰ったと言っている。

 つまり、その前まで、生まれてからずっとですな、病院、もしくは小児難病患者を受け入れる医療施設にいた事になる。

 深くは聞けませんでしたが、流動食でも気管に入ると大変な事になる、もしも肺に異物が混入すると、感染症になる可能性がある。

 他にもリスクはたくさんある。

 生まれてからずっと直接胃に栄養を送り込むなり、点滴を使うなりして慎重に医療行為が続けられたという事なのでしょう。

 もちろん、お風呂に入れたり、オムツをかえたり、寝ている姿勢を動かしたりと、すべき事はたくさんある。

 その中でも医療行為が伴う、栄養を体内に送り込み、脳や心臓を含めた身体の器官を動かす為に必要な栄養素を必要量摂取させる行為が一番重要だったという事は、容易に想像できますよね。

 そうしてようやく、喉を詰まらせたり、気管に異物が混入する危険性が少なくなったので、家に連れて帰られる事になった。

 もちろん介護のヘルパーさんなり、看護師さんやお医者さんは定期的にこのお宅に訪問しているのでしょう。

 この事実をどう捉えるか?

 そこが重要なんですな。

 もちろん携わっている方々は仕事として、労働の対価としてお金をもらう事で、そうしたチームの一環として組み込まれ、その娘さんと接しているわけですが、それだけなのでしょうか?

 赤木館主は思います。

 全ては出会うべくして出会った。

 自分がこの出会いで、その後の人生30年という期間において様々な事を考えさせられているように、他の方々も意味があって出会っているのではないかと。

 何故ならこの親子以外にこういった状態の方に接した事はなく、もちろんTV番組では見た事がありそこから多くのヒントをもらいましたが、実体験としては唯一の、いわば貴重な体験●●●●●だったからです。

 世界で何パーセントの確率で、水頭症の子どもが生き続けているのは分かりませんが、お医者さまが言っているように奇跡的な確率なのでしょう。

 そこに接する事ができるチームの方々も、更に奇跡的な確率で出会っているという事です。

 そこには必ず意味がある、意識しようがしまいが何かを受け取らないといけない、何かを学ばなければないけない筈です。

 だから、この娘さんは命をかけて他の人へ学びを提供している、それこそが最重要でこの娘さんが生き続けている意味であるに違いない。

 では何を学ぶ機会を与えられているのでしょう?

 命をかけて学ぶ機会を提供しているということは、この娘さんも同じく命をかけて学んでいるという事です。

 そうでないと釣り合わない。

 つまりビッグバンから物質が生まれ空間や時間が生まれ、生命体が生まれ、人類が出来、宇宙が今まだに広がり続けている、という事は、最初の一歩はたった一つの点です。

 そのたった一つの点が、全ての生命体に課題を与え、同じ学びを与えている、もしくは多大な影響を与えている、と考えるのが最も適切だと思うからです。

 では点とは何か?

 始まりは一体何か?

 それを解明する事がこの物語なんですな、点の解説はもう少し先で出てきます、そのスッテプとして生きるとは何かを考えないといけないんです。

 さて話しを戻しましょう。

 つづく
→第24話

第1話 1.プロローグ 2.ここは思念の世界です
第2話 3.物語を進めるにあたって
第3話 作用と反作用-1
第4話 作用と反作用-2
第5話 作用と反作用-3
第6話 概念における作用反作用-1
第7話 概念における作用反作用-2
第8話 心における作用反作用
第9話 思い出すってなんでしょう?-1
第10話 思い出すってなんでしょう?-2
第11話 思い出すってなんでしょう?-3
第12話 思い出すってなんでしょう?-4
第13話 オカルトなお話し-1
第14話 オカルトなお話し-2
第15話 出会い-1
第16話 出会い-2
第17話 魂と脳という臓器-1
第18話 魂と脳という臓器-2
第19話 魂と脳という臓器-3
第20話 魂と脳という臓器-4
第21話 この物語の骨子-1
第22話 この物語の骨子-2

 

 

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