コーチングを学びたいけど、どうしたらいいですか?
プロコーチとして活動していく中で、よく聞かれる質問の1つです。
以前もこのテーマについてnoteに書きましたが、少し補足します。
コーチングを習い始めた頃は、自分が学んだスクールをすぐに紹介していました。
どうせなら、ちゃんとコーチングについて学べるところをお勧めしたい。
そんな思いからコーチングスクールについて詳しく説明したものの、逆に相手がとまどう顔をしたこともあったのです。
「うーん、そこまでは求めてないんだけどな・・・」
今ならその気持ちがよくわかります。
例えば、海外旅行で困らない程度の英語力を身につけたいとしましょう。
「ちょっと英語を勉強したいんだけど、何かいい方法ってある?」
英語が堪能な友人に軽く相談したつもりでした。
でも、その質問に対して、
「イギリスに3年間留学するといいよ!」
と、いきなり本格的な手段を勧められて、及び腰になるようなものです。
今でも同じような質問を時々受けます。
ですが、さすがに頭からコーチングスクールを紹介することはありません。
逆にこちらから
「どうしてコーチングを学びたいんですか?」
と、尋ねるようにしています。
お分かりのとおり、目的によってコーチングを学ぶ手段や方法は変わるからです。
自分が学んで良かったと思うコーチングスクールや、コーチングセミナーであっても、相談してきた相手の目的にあっていなければ、あまり役には立ちません。
プロのコーチとしてやっていきたい。
その答えが返ってきたときは、本格的に学べるコーチングスクールを勧めます。
コミュニケーションスキルが少し上達すればいいかな~と、気軽に質問してくる場合も多いです。
中には、仕事上で急に必要となる人もいます。
例えば会社の方針で、部下とOne on One ミーティングをしないといけなくなった。
コーチングを急いで学ばないといけない、どうしたらいいのか?
緊急性が高ければ高いほど、スクールなどで長時間かけて学ぶといった悠長なことは言ってられません。
こういった場合はさらに質問を重ねて、その人の状況を鑑みて、一番良い方法を一緒に考えていきます。
このように、コーチングを学びたいという動機は千差万別です。
目的によって、学ぶ手段は大きく変わってきます。
よくよく話を聴いてみたところ、コーチングではなく別のアプローチが適切だということもありました。
あなたも、日常生活のなかで、色々なテーマで相談を受け、アドバイスを求められることがあるでしょう。
そんなとき、すぐに答えようとする前に、「なぜこの質問をしようと思ったの?」と、立ち止まって尋ねることをお勧めします。
相手が本当に求めていることが分かると、より適切なアドバイスができるでしょう。