こう語るのは、「鳥人間航空研究部」顧問の機械工学科教授・松田雄二先生。大会の性質上、毎年安定して出場することが難しい「鳥人間コンテスト」挑戦を補完する形で、機械工科学科のプロジェクトとして挑戦を始めたのが「エコラン」、「Hondaエコマイレッジチャレンジ」出場でした。
新居浜高専の「エコラン」では毎年、鈴鹿サーキットで行われる「鈴鹿大会」と、モビリティリゾートもてぎ(旧・ツインリンクもてぎ)で開催される「全国大会」に参加しています。「鈴鹿」も「もてぎ」も、F1やスーパーGTなどが開催される日本屈指の国際サーキット。そんな最高の舞台で行われる大会への出場は、学生たちの目の色を変えると言います。
大会に行くと、目の色が変わる。それは、「現物」として他のチームのかっこいい車体を見た感動もさることながら、「現場」だからこそ発揮されるチームマネジメントの一つ一つが、新鮮な体験として記憶されるから。だた、「エコラン」は、ドライバーを含めて1チーム5人というのがルール。毎年2チームがエントリーしている新居浜高専から出場できるのは、30人以上いるメンバーの中でわずか10人。今年は1年生がドライバーを務めるなど、1年生の活発さが目立つといいます。
日本屈指のサーキットで、五感のすべてを刺激する「現場・現実・現物」を、これでもか、と浴びる学生たち。「エコラン」に参加する学生たちにとって、8周走った後のゴールラインは同時に、未来のエンジニアとしてのスタートラインなのかもしれません。