こう語るのは、2020年度に新居浜高専を卒業した、秋葉祐二さん。2018年にJAXAに採択され、2021年にイプシロンロケット5号機に搭載されて打ち上げられた超小型衛星「KOSEN-1」プロジェクトに、新居浜高専の学生では唯一、開発から携わった方です。
純粋に宇宙への興味から配属先に選んだ、今井雅文さんの研究室。そこで、卒業研究のために関わりはじめた「KOSEN-1」プロジェクト。それは、「KOSEN-1」のメインミッションであった「木星電波」の基礎にも、その木星電波を観測するための「プログラミング」の基礎にも明るくなかった秋葉さんにとって、不安の多いものでした。
秋葉さんが「KOSEN-1」に関わり始めたのは、2020年春に5年生に進級してから。それは、記憶に新しい「新型コロナウイルス」という未知の脅威に、日本中が翻弄された年でした。
連日の長時間にわたる開発・研究と試験勉強。それを「充実していた、楽しかった」と振り返ることができるのは、指導教官である今井雅文さんの存在があってこそでした。
そんな「尊敬する」指導教官からの言葉が、自信になることもありました。
今もなお、大学院生として研究生活を続ける秋葉さん。その原動力は、今井雅文さんと二人三脚で関わった「KOSEN-1」での経験です。
その②に続きます。