その①の続きです。
大会直前でのロボット作り直しや、当日の計測でのサイズオーバーなど、数々の困難を乗り越えて試合当日を迎えたAチームの面々。部長の末永さん、箱回収ロボットの菊池さん、発射ロボット操作の高市さん。そして、ピットに控える5年生の守屋さん。
予選ブロックは3校総当たり。1試合は2分半。それは、メンバーによって「長い」とも「短い」とも感じられる、緊張の2分半でした。
と振り返るのは、部長の末永さん。ピッチングマシンのようにボールを発射するロボットと、そこにボールを装填するロボット、2台の操作は予想以上に難しかったですが、ある程度動いていたからこそ、悔しさも増したようです。
動くロボットができたからこそ悔しい。勝てるビジョンがあったからこそ悔しい。それは、Aチームで操作を担当した他の2人も同様でした。
こう振り返るのは、ロボット発射を担当した高市さん。発射したロボットの着地地点に応じた加点と、ロボットがボールやボックスを持ち帰ることによる加点があるのが今年のルール。四国地区大会でも、着地地点での得点が結果を左右した試合が、新居浜以外にも確かに何試合もありました。
このように振り返るのは、本番2日前に機構を一新したロボットで箱回収ミッションを担った、菊池さん。公式練習での「100点」着地は、菊池さんだけでなくチーム全体に活力と「全国」への光を、ひととき、与えました。
操作を担当した出場メンバーが、このように2分半の「短さ」を感じる一方、ピットで見守る制御プログラム担当の5年生・守屋さんの受け止めは、少し違いました。
1試合目は、香川高専詫間キャンパスBチームを相手に10-40。
2試合目は、高知高専Bチームを相手に40-0。
新居浜高専Aチームは、1勝1敗で2024年大会を終えたのでした。