その③の続きです。
5年間の「ロボ研」での活動を、充実感を湛えて語る、専攻科1年の脇さんと、5年生の守屋さん、沖野さん。2023年は準優勝ながら全国への切符を逃した雪辱を期して、一緒に典型的な‘ゲン担ぎ’をした3人です。
こんなやり取りに象徴されるような、「賑やかなロボ研」の雰囲気を作った張本人とも言える3人の‘全国’への夢はしかし、達成されることはありませんでした。
四国大会から2週間ほど経って行ったインタビューに、「ロボ研」のロゴの入った作業着を着て現れた沖野さんは、「敗戦のショックからの立ち直りは?」との問いに、こう答えます。
沖野さんと同じく5年生で、「ロボ研」への関わりが一旦区切りとなる守屋さんも、悔しさを隠しません。
大会が終わっても毎日、部活に顔を出すという彼ら。それは、「僕らの時と全く違う」とそのやる気を感じ取っている、後輩のためでした。
引継ぎとして自分たち上級生の語る言葉が、しっかりを受け止められている雰囲気。そして、そんな彼らの言葉を確かな糧にしようと、自ら努力しようとする雰囲気。
「一番のポテンシャル」を感じる後輩たちに全国への夢を託す彼らは、冗談交じりにこう語ります。