観劇と観察
突然ですが、みなさんは、『観劇』お好きですか?
私は好きです。
では、もう一つ質問。
みなさんは、何回観に行きますか?
そう。
今回は、いわゆる“多ステ”に対する私の考えを、少し綴ってみようかと思います。
先に言っておきます。私は、“多ステ”反対派です。
この先、読むか読まないかは、あなた次第。
さて、
私は、“1ステ”にかけるタイプです。
生で観ることの希少性を大切にしたいのです。
初見であることを重要視したいのです。
何度も見る方の理由としては、
「結末を知った上で、もう一度見てみたい」
ということがあると思います。
分かります。分かりますよ。
ただ、私からすると、それはもはや観劇ではなく、“観察”です。
特に、円盤化の可能性が高い作品に関しては、“観察”はDVDで十分なのです。
その分の席を、“初見”の方に空けてあげたい。
初見だからこそ味わえる、驚き、ワクワク、ドキドキ、etc...は、一度だけ。
そして、家に帰って、「あー、あのセリフはそういう意味だったのか〜」「あれ、もしかして、あれもそうだったのか、、、?」「いやー、あのセリフは痺れたな〜」と、一人ブツブツと余韻と妄想に浸るのです。
答え合わせは、後でいい。むしろ、円盤化されるまでの、この期間に、何度も思い出したり、ソワソワしたりするのが、楽しいじゃないですか。
そして、もう一つ、何度も見る理由として、
「その日の、その日にしかないライブ感を味わいたい」
“舞台はナマモノ”と言いますから、その日その日にさまざまなことが起こります。芝居も日々変化していきます。
分かります。分かりますよ。
その違いを楽しみたい、というのが、多ステ勢の考えなんだと思います。
が、私は、むしろ逆です。
自分が観に行った日の、その日だけの特別を、大事にしたい。
もちろん一発だけなので、それがハプニングなのかデフォルトなのか分からないこともあるかもしれません。
が、これだって、円盤化を待つ期間のワクワクに繋がるじゃないですか。円盤化したものを見て、「あー、これはデフォルトなんだ。だけど、自分が観た日の方が好きだったなー」「あ、あの時のあれはハプニングだったんだ!へぇー」「お、自分が観た日の台詞回しとちょっと違う。こっちはこっちでいいなぁ」と、あの1日を思い出すんです。
こんな感じで、私はその日の一回にかけます。
そして、現在進行形で、ワクワクソワソワしています。非常に幸せです。
ロスとかはありません。
あ、あの、“貢ぐ”とかやめて欲しいです。アイドルじゃないので。劇場にいわゆる“痛バ”とか、ほんとにやめて欲しい。3さんを観に行くんじゃないんです。3さんの“作品”を、“芝居”を観に行くんです。まあ、これは他の出演者のファンにも言えることですけど。
なんか、勘違いしている方が時々おられる。
ジャンボリーはいいですよ。存分にヲタクしてください。あれは、本人を見に行くわけですから。
TPOをわきまえて欲しいのです。多ステ勢の中には、少なくとも、ヲタク感覚で見に行っている方がいる。これが一番やめて欲しい。
ということで、“多ステ”に関する、考察と、私の思いでした
ご清聴、ありがとうございました。