毎日成長する赤ちゃんは、毎日注意
時々「赤ちゃんが転落した」と連絡があります。その時、私達医療者は色々な方法で虐待ではないか調べます(これは、保護者を責めるためではなく、親子が健やかに凄せるためです)。
多くの場合は、「赤ちゃんをソファーに置いていて、気がついたら赤ちゃんが落ちて泣いていた」というものです。寝返りをしないはずの月齢の赤ちゃんがどうして転落したのでしょう?だんだんと脚力が強くなり、ソファーの背もたれ側を蹴っているうちに、反動でソファーから落ちてしまったのですね。また手足をばたつかせることで、頭の方へずり上がってくる事があります。
産まれてから一年もの間、赤ちゃんは日々成長していきますし、好奇心旺盛です。昨日はできなかったことが、今日になっていきなり出来てしまうこともあるのです。お子さんの発達自体は非常に嬉しい事ですが、それと同時に事故のリスクも高まります。子供の事故の特徴は、年齢と発達によって刻々と変化していくことです(日本小児科学会のInjury Alert(傷害速報)にも詳しいです)。
赤ちゃんの悲しい事故は、社会で予防する必要があります。事故を起こしやすい製品はできるだけ事故を起こしにくい構造にする必要があります。また、公的機関も事故防止のキャンペーンをしているところもあります。ちょっとした工夫で大きな事故を予防できるのです。