
減圧症治療を受けて思うこと①
先日、スキューバダイビング中にある種の事故があり減圧症と思われる症状を発症し緊急入院をする事になりました。
せっかくなので、その経緯と教訓を書き残しておきたいと思います。
基本情報
スポットは伊豆 一泊二日4本(ボート)の予定。
四人での旅行で、僕自身の経験本数が140本程、他が友人A30本、B子6本、C子5本、という事で僕が1番経験が豊富というチームでした。
地元のショップにガイドは依頼していて、インストラクター("インスト")とサポート("サポート")が一人づつ付いたので、まずまず安定の布陣と思っていました。
だけどこの油断が結局は良くなかったのだと後々思い知ります。
0. 背景的な問題
0.1 ダイビングコンピューターを忘れる
僕はマイ機材を持っていますが、今回何故かダイコンだけを忘れてきてしまいました。
この時はそこまでの大事だとは思ってませんでしたが、これがのちの原因の一つになります。
1. 当日の経緯
問題が発生したのは2日目でした。
1日目はチェックダイブ的に、根をぐるぐる回るようなダイビングをして、翌日一本目に根から根に水深15m程度を水平移動する予定でした。
前日からC子に浮きグセがある事は分かっていたので、僕がバディについてました。
1.1 潜降開始
潜水開始後根から移動を開始しましたが、かなり視界は悪く体感透視度5-7m程度。
透明度も同様でそもそも浮いてるのか沈んでるのか水深計が無いとわからない状態でした。(なのに持ってない。。)
とはいえいつもどおりガイドについていくだけ♪という感じで何も考えてはいませんでした。
1.2 周回からトラブル開始まで
目的の根に到着。でも濁っていて下も周りもよく見えません。特に何を見たということもなく帰還開始。
全くイベント性のないダイビングにやや飽きてきていた感はありました。
1.3トラブル発生
少し浅くしたところでC子が案の定浮いてきました。これはいつもどおりサポートが救助し終わるはず。
。。でした
しっかりとC子を確保したものの何故かサポートはそのまま我々よりも深くどんどん沈んで行ってしまいました。
僕もバディとしてついていましたが、水深計がなく何が正しいか確信が持てず主張出来ませんでした。本当にこれは反省点です。
1.4さらなるトラブル
インストが見かねて泳いできて、C子をサポートから奪い再上昇を開始。
そのまま減圧停止を目指しますが、空気が再度膨らんできてしまい、更に急浮上。
結局海面までストレートになってしまいました。
今後に向けた宣言
今回の事故を受けて、2度とこんなことをしない為に2つのことを宣言していきたいと思います。
ひとつは、「インストラクターを信頼せず、自分とバディの命は自分で守る」事。
結局最後は自分です。これは動かしようがない。バディをインストラクターが見てくれるからと言ってそこには自分で守る意識が絶対に必要です。
ふたつは、「ダイコンもしくは水深計を持たないダイビングはしない」事。
命を守るためには情報が不可欠です。これを携えず海に乗り出してはいけない。これは絶対です。
この2つを守る。これを最低限のルールにして行きたいと思います。