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VRChat 15000時間プレイヤーが「VRCスクール」に行ってみた

11月29日時点のツイート画像

目次

  • あなたは?

  • そもそも「VRCスクール」って何?

  • なぜVRCスクールへ?

  • VRCスクール生活

  • 終わってみて


・あなたは?

   “Akaeri”でVRChatに生息しています。
   VRChatプレイ時間15000時間超えています。3年半ぐらい前からやってます。
   お砂糖を3年ぐらい継続しています。
   pokerをよくプレイしており、基本的に経済学関連の専門書を読んでいます。VRChatにおける新しい経済圏や広範な社会学的活動及び変化に興味があります。
   

・そもそも「VRCスクール」って何?

   VRCスクールとは、VRChatに存在する数多のイベントの中の一つで、学園型コミュニティを基軸とし、参加者は「生徒」というロールの元、学校のように定期的に3週間通い授業に参加し、そこで出会う生徒や先生と「長期的な交友を築く」ことを目的とするものであり、その特徴として、「コミュニケーション」の授業があります。

   要は、学校に行ってお友達作りにいこう!   とか、コミュニケーション苦手だから教えてほしい!   って思ったら行ってもいいところです。
   実際、ずっと教師が喋る授業もあれば、生徒が協力して楽しむレクリエーショナルな授業もあれば、VRChatですから、どこかのゲームワールドに行ったり、別のイベントをやっている方を呼んで楽しむこともあります。
   そして、お友達を作ることが出来やすい為、VRChat始めたけどなかなかお友達が作れないという方(初心者)に向いていたりします。


・なぜVRCスクールへ?

   VRChatを3年続けて、私の場合フレンドさんが私みたく長く遊んでおられる方ばかりになってしまって、最近VRChatを始めた方の経験や考えを知りたかったのです。
   そして、コミュニケーションの授業は何を教えて下さるのかとても興味があり、私自身もコミュニケーションについて上手くないなと考えていた為、この度3期生徒に応募しました。
   お友達を作るという意識は、その時はあまり優先順位としては高くありませんでした。


・VRCスクール生活

   まず初めに生徒がどういう層で構成されているのか調べました。
   1クラス16人の2クラス体制で、私のクラスは初心者さんがほとんどいませんでした。
   コミュニケーションの授業を大きく出していることから、コミュニケーションに対し苦手意識がある方が多いのではないかと参加する前から想定していて、実際その通りだったので最初の1週間はクラス全体のコミュニケーションは上手くいっていない印象でした。
   一方別のクラスはスタートダッシュを上手く決めており、Twitter等からクラス全体のコミュニケーションについてかなりの差が生まれていることを認識し、私は大分不安視していました。
   その為、担任と相談したところ気が合い、私のVRCスクールでの初めて友達と認識したのは生徒ではなく先生でした。(笑)

   カリキュラムにおいては、無料で参加させてもらっている身なのであれこれ言う気はありませんし、重箱の隅をつつく気もありませんが、全体としては良い授業であり、特に生徒のことを考え練られ、細やかな配慮が各所に見えた一方、外部講師の生徒への配慮があまりなかったように感じられました。
   具体的には、コミュニケーションに課題を感じている方が多い生徒で構成されたクラスがまだ馴染んでいない状態で「二人組作って」はクラスが奇数人なら猶更御法度になりますし、授業構成がどうやっても予定時間を大幅に超えるものを持ってくるのもおかしな話ですし、ライブをするなら、強い光刺激やVR感覚について留意を少なくとも告知しなければなりません。
   その辺りは、「外部講師」というよりは、「イベンター」という意識が私の中で強かったです。
   私はライブ系のものについては人より数歩後ろに下がって観察してしまう人なので、こういった冷ややかな文章ではありつつも、皆さんはとても楽しんでおられたようです。特にやはり、VRChat初心者さんには煌びやかに映るものでしょう。

   結局私のクラスは、私の主観ではありますが、上手くいったというよりは、大きなトラブルなくなんとか終えられた。という意識が強いです。
   友達が作れた方は作れましたし、16人いますから、当然VRCスクールから提供された場と機会を活かせずにフェードアウトされた方もいます。「長期的な交友」が目的ですから、VRCスクールが終わった後は自分でその交友を維持及び発展できるかの比重は自分が大きくなります。それ故、私はVRCスクールが終わってからが本番という意識でいました。
   こういう書き方をすると、どうも友達作りとか、その目的に対し義務感を生じているように見えるかもしれませんが、自分に決定権の多くがあると認識するといいかもしれません。友達が出来て、そのまままたお話したいな、もっと遊びたいなと思って行動できるなら、それは自然で良いことであり、一方でそれが自然にできない方は少し自分から勇気とかいった気持ちのエネルギーを振り絞る必要が出てくるわけです。
   私自身としても、VRCスクールが3週間で終わり、感触としてもこのまま自分が相手のところへ行かず、いつも通り自分が所属している集まり等で過ごしていては、相手の記憶から消え去ってしまうだろうな。でももう少し喋りたいんだよな。という思いがあった為、少し動く必要が自分の中でありました。
   とはいえ、VRCスクールは卒業してOBになったとしても、OB向けのイベントを催してくれるため、フォローアップがないわけではありません。実際そのフォローがあった為にクラス内のフレンドとまた会話ができ、楽しめることがほとんどでした。


・終わってみて

   私の目的とすることはほとんど達成できました。
   初心者とフレンドになり、現状についてどのように初心者の視点から感じたか、ギャップがあるかを会話できましたし、コミュニケーションについて基礎部分を振り返ったり学べたりしたのは大きかったです。
   クラスでの友達も、特に相手方の優しさが大きく、感謝するとともに、上手く馴染めている方だと思います。出会いと、最初に話しかけて頂き、そして友好的にコミュニケーションを取っていただけることに感謝ばかりです。
   先生方、特に担任であったラリック先生には特に感謝ばかりです。先生がいなければ私は1週間程で見切りをつけ自主退学していたでしょう。先生が周りをよく見て考えていたからこそ、私と話が通じ合えたというのが大きいと思います。

   結局のところVRCスクールが良いところなのかというのは分かりません。自主性に委ねられる部分が多いからです。基本的に強制力はなく、強制されません。強制されないからこそ自分の選択が尊重され、だからこそ、自分でよいものにするのも、辛いものにするのも可能です。
   私は自分の性格故、VRCスクールが終わるまでは辛い選択が多かったと思います。定期的に会う医者にVRCスクールに行った話をしたら「(Akaeriさんにとって)修行だね」って言われました。でも最終的には良くなったと思っています。収まるべき形に収まったな、という気持ちです。

担任、ラリック先生に大きな感謝を。


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