「無知の知」を知らぬ者たち:創作のための時事勉強会24
※注意
本記事は時事的問題について、後で振り返るためにメディアの取材や周囲の反応を備忘録的にまとめたものです。その性質上、まとめた記事に誤情報や不鮮明な記述が散見される場合があります。閲覧の際にはその点をご留意ください。
事例概要
ばけがく
異字あるいは表記ブレ
※これは単に漢字の間違いを指摘して馬鹿にするだけでなく「見知らぬ漢字を使っている→中国のスパイだ!」というネトウヨ的発想も根幹にある者と思われる。
昔もある
自分も経験あり
※ついでに言うと筆者はシャーロックホームズが「シャーロックホウムズ」だったり「シャーロックホルムス」と表記される作品を普通に読んできた人間なのでこのくらいの表記ゆれは何とも思っていない。
個人見解
単語の間違いがこれだけ指摘される要因のひとつは、その間違いが他に比べ指摘しやすく分かりやすいから、という理由があるだろう。例えばその人の主張の瑕疵を指摘したければ、その人の主張を一通り読んだ上で理解して間違いを指摘しなければならない。人を攻撃したくてたまらない人はそんな面倒をしたくないので、一目で分かりやすい単語の間違いに誘導される。
これは同時にネット上における相手の「論破」を至上とする「議論」において、主張や主義の是非ではなく相手の印象を貶めることで説得力を棄損することで「論破」を目指す「戦法」が一般化しているのと関係があるだろう。主義主張の是非を論じると面倒なので「こんな単語も間違えている。こんなやつの言うことは信用なりませんよね?」というわけだ。その極端な例がデモ活動をしている人間のプラカードを見て自身の見慣れない漢字があると「中国人か!?」と言い出すネトウヨであると言える。
こうした文脈を無視した単語の指摘は「自分は相手より優位である」ことを認識したい欲求をインスタントに満たすのに都合がいい。筆者のブログにやってきて馬鹿にしながらただの表記ゆれを鬼の首でも取ったように指摘する連中などは分かりやすい例だ。文脈から切り離された単語の間違いを指摘するだけなので、とにかく相手の文章等を読む必要すらなく気軽にできてしまう。
まあ当然、そんな横着をするやつの知性なんてたかが知れているので無様な結果になるわけだが。