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Blake Sabol放出されちゃった
SFがJustin Verlanderと契約したため埋まっていた40人枠を空けるため1/11にDFAされ、15日にBOSと国際ボーナスプール($250K)でトレードされました。
と書くのは簡単ですがなぜSabolが選ばれたのかを軽く説明します。
The #RedSox today acquired C Blake Sabol from the San Francisco Giants, in exchange for international bonus pool space.
— Red Sox (@RedSox) January 15, 2025
To make room on the 40-man roster, Boston designated RHP Chase Shugart for assignment.
今オフ捕手事情
まず去年はプラチナグラブの正捕手のPatrick Bailey、そしてバックアップのTom Murphyがいました。2年連続2度目の脳震盪やそれ以外でも耐久面が不安なBaileyのバックアップとしてそれ以上に耐久面が不安なやつをとってきてちゃんと怪我してそっちが全休というお笑いのようなことをした結果、5月に慌ててCINからお馴染みのCurt Casaliを獲得しました(だからわしは最初からHedges取れ言うたんや)。
このように捕手ならば出場機会がだいぶありそうなSFにおいて26歳の彼がなぜあまり起用されなかったのかを見ていきます。
Sabolの守備能力
正直自分はフレーミングなんか誰でもある程度正しい特訓して意識があったらそこそこできると思ってましたが彼のフレーミングを見てその考えを改めました。
低めをミットで掬うというのはSNSが発達している現在では素人でも知っていることで現在のMLBの名手たちはそれだけにとどまりません。
捕手がサインを出しているのですからそのコースや球種にあったミットの動かし方をしてよりストライクを取ってもらうのが主流ですが、頭がかたいのか全部同じ動き方しかしない。(それでも23年にプラスを出せたのはAlbernazの努力の結晶です)
かといってその巨体のせいで壁能力は絶望的、肩はある程度強いのですが動きが遅くて盗塁阻止もそこまで期待できません。
外野手転向しても鈍足のため結局守備難であるのは変わらず結局どこでも使いにくいなという印象で今年からマイナーオプションがあったためPCLに幽閉されていました。
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結果を残せなかった打撃
とは言ったものの彼の最大のセールスポイントは打撃でした、がMLBに上がるとアプローチが酷くあまりいい結果が残せず特に今年に関してはPCLで結果が残せなかったのが首脳陣の印象が悪かったのだと思います。
SFの選手にはない飛ばす力があったためだいぶ期待していましたが守備難と三振が多い打撃スタイルからか目の肥えたSFファンからはあまり支持を得られずやむなく今回放出という形になりました。
とここで自分の中だけある人物が浮かびます。
元SFの捕手で守備には目を瞑って打撃期待の若手。そう、Joey Bartです。
チグハグな捕手の捉え方
Joey Bartは言わずと知れた初代Buster Posey後継者であり元トップ中のトッププロスペクトでしたが、2024年シーズン始まってすぐマイナーオプションが無くなった彼はPITに放出されました。
生まれ故郷に帰った彼は打撃で目覚ましい成績を残しGrandalとほぼ同試合マスクを被りました。
ただ彼の放出は
・元々終わっていた上に股関節を何回も怪我をしてフレーミングが終わった。
・SFでは打撃で結果を出せなかった。
という2点で彼の放出の理由だけを見ると納得"は"しています。
ただそれが
①同じく打撃期待のみのTom Murphy獲得だけで満足した点
②逆に打撃期待の若手2人に対しては打撃も守備も評価が厳しすぎる点
③打撃はもちろん守備指標もそこまで良くないCurt Casaliは許している点
というところで捕手に何を求めているのかよくわかりませんでした。
①は前年、シーズン直前にRoberto Pérezがシーズン前に全休になり慌てた球団とは思えません。
②はBartは2024年のSTで素晴らしい成績を残したり、Sabolもあの成績ですがアプローチが良化していたところが見られていました。(この見切りはPCLとオラクルの組み合わせの悪さもあるかもですが…)
③Casaliは超ベテランで声掛けなどグランド内外の指標に見えないところの評価が高いのはわかりますがそこが重要ならFAでもっと動けたはずです。(だからHedges取れ言うたんや)
今年の対策
編成トップが元捕手のPoseyに変わったからか今オフはCWSからMax Stassi、TEXからSam Huff、そして出戻りという形でNYMからLogan Porterを確保しました。全員色んな意味で期待したいメンツを揃えてきたという印象です。
今年のSFのInFAを見るにボーナスプールをトレードで増やさなければならず、泣く泣くSabolが放出されたということになり、そのための40人枠でのHuffを獲得しておいたということになります。元トッププロスペクトでもあり、捕手のフレーミング指導に定評のあるTEXからの加入なのでこの3人の中では一番期待したいです。
Sabolに戻りますがオラクルを離れ、本拠地がフェンウェイになりますしBOSの捕手デプスを見ても活躍の機会はありそうなので頑張ってもらいたいです。