【NiceHCK Himalaya】をレビュー!澄み渡る音色を堪能せよ
・はじめに🐣
2回目のイヤホンレビューはNiceHCKのHimalayaです。
NiceHCKのフラッグシップとして知名度も性能も申し分ないイヤホンです。
約4か月、音楽とゲームで使用したのでレビューしていきます。
今回も自費でのレビューになります。
・概要🐣
NiceHCK Himalayaは同社のフラッグシップイヤホンとして2024年3月15日に発売されました。
現在(2024年9月)の価格はセールなどで上下しますが約50k円となっております。アリエクではもう少し安価に購入できるタイミングもあります。
NiceHCK Himalayaは2重磁気2層CNT振動板を使用した1DDのイヤホンです。
低価格、高性能を争い続ける中華イヤホンの中では高級な部類になっていますが、4か月使用してその価格に見合った性能は持ち合わせていると感じました。
・レビュー🐣
外装・付属品・本体
外装は数ある中華イヤホンの中でも大きめで、シンプルな「HIMALAYA」の文字が印象的です。内箱も細かいディテールが施されており高級感にあふれています。
付属品は
・イヤーピース2種類×3サイズ
・交換用フィルター3種類(金色、赤色、青色)
・ケーブル:BlueLuna 3.5mm / 2.5mm / 4.4mmの交換プラグ付き
・イヤホンケース
・マグネット式ケーブルタイ
・お手入れ用ブラシ
となっており、他に購入する必要はなさそうです。
ケーブルはBlueLunaという名前で線材は銀メッキOFCだそうです。
単品販売されるほど評判の良いケーブルで、交換式プラグが非常に便利です。
ネジ固定式なので不意に外れることもないです。
コネクタはフラット2pinタイプで汎用性が高いです。
本体は総チタン製で、ずっしりとしておりアルミなどの金属筐体にはない高級感を醸し出しています。
開封時は保護フィルムが張られていました。
現在は保護フィルムは廃止されたようです。
耐久性が高いと言われているチタンですが、4か月使用するとやや汚れが気になってきました。
重量はやや重めですが耳にすっぽりとはまって装着感が良いので、長時間使用しても特に気になることはありませんでした。
ノズル部分のフィルターはねじ式で、好みに合わせてデフォルト・低音域重視・高音域重視のフィルターに交換可能です。
2pinはフラットタイプです。
音の評価
さて、本題の音の評価になります。
基本の使用環境は以下の通りです。
音源:PC
DAC:FosiAudio SK02 / Fiio K9 AKM
ケーブル:付属ケーブル(BlueLuna)
イヤーピース:AZLA SednaEarfit ORIGIN
フィルター:金色
使用期間は約4か月ほどになります。
特別なエージングはせず、日常での使用のみです。
・全体の聴感
Himalayaの大きな特徴は音場の広さと解像度の高さです。
私は音場の広さと解像度を特に重視しているので個人的には非常に高評価です。
初聴時はイヤホンでかつ1DDのみで空間の壁を感じさせない音を出せることに驚きました。
チタン筐体は初めてでしたが、おそらくずっしりとしたチタンという材質も影響していると思います。
また、解像度も良く濁りの無い澄み渡った音を体感できます。
音の表現については味付けは薄めで、
中高音域は寒色寄り、低音域はやや暖色に感じます。
特徴的な味付けをしてない音色なので、リケーブルの効果を感じやすく音楽のジャンルも選ばないと思います。
続いて各音域の聴感です。
・高音域
高音域は突き抜けるような爽快感がありますが刺さることはなく、細かい音まで詳細に表現されています。
「YOASOBI」や「ずっと真夜中でいいのに」などの女性ボーカルは抜けがよく非常に相性がいいですね。
電子音や金属音のようなキラキラした表現も得意なので、打ち込みの楽曲やボカロなども相性がいいと感じました。
・中音域
中音域も高音域同様に詳細な表現を特徴としています。
特にJpopの女性ボーカルとの相性は良く、楽器に埋もれることなくクリアにそして伸びやかに聴こえます。
・低音域
低音域は濃厚な印象こそありませんが、中高音域とは違いニュートラルに感じられます。
下に居座ってブンブン弾むような低音ではなく、空間全体に響いて余韻を残す自然な低音が好感触でした。
これはチタン筐体のおかげでしょうか。
繊細さを全面に出した中高音域を、ややウォームな低音域で支えており出音全体が寒色になりすぎないように良い方向にまとめている印象です。
音域の感触の違いを1DDで表現できるのはあまり体験してこなかったの凄いの一言です。。。
・おすすめのリケーブル
あくまで私個人のオススメです。上流の環境や人によって感じ方や程度が異なるため参考程度にしてください。
また、Himalayaは付属ケーブルとの相性が良いため無理にリケーブルをする必要はないかと思います。
NiceHCK SnowWings OFCプラグver.
こちらもGrayLuna同様に全体のアップグレードをしてくれますが、音圧は変わらない印象です。
付属ケーブルと比べると低域が引き締まるのでゲームではSnowWingsの方が使いやすいと感じました。
https://ja.aliexpress.com/item/1005007551194339
NiceHCK GlayLuna (終売)
全体的な音圧を高めて、かつ低域のウォームさをやや抑えてくれます。
NiceHCKのDeepFogも線材が似ているので同じ傾向です。
こちらはまだ在庫があります。
https://ja.aliexpress.com/item/1005007341873443
・FPSでの使用感 (Steel Series GG Sonar使用)
OW2で使用しました。ケーブルは上記の2種類は相性がいいですね。
空間の広さや解像度がずば抜けているのでFPSゲームとの相性は非常に良いと思います。
FPSのような定位を重視する場面では、付属ケーブルだと低域のウォームさが気になったのでリケーブルを試してみてもいいかもしれません。
Steel Seriese GG Sonarについては以下の記事をご覧ください。
おすすめ度:🐥🐥🐥🐥🐥
NiceHCKのフラッグシップにふさわしい出来だと思います。
値段はやや張りますが、開封体験から音質まで満足度は高く非常にオススメできます。
・さいごに🐣
今回はNiceHCK Himalayaをレビューしました。
文章で音を伝えるのは非常に難しいですね。
人それぞれの聴感や好みが異なるので、自分の好みを主軸に語りすぎるのもどうかと悩みながら書きました。
ただし良い部分と悪い部分はきっちり分けて言いたいので、その部分は守っていきます。
今後もイヤホンやオーディオ、PC周辺機器のレビューを不定期ですが投稿していく予定です。
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