アートはビジネスに役立つか
とある企画で、アートはビジネスに役立つか、という問いを投げかけられた。
正直、少し乱暴なお題だとは思った。
少し変えて、テレビはビジネスに役立つか、と言い換えればどうだろうか。
テレビには頭を空っぽにして笑うだけのバラエティ番組も、
ニュース番組も、
経済情報番組もある。
アートだって同じなのだ。
ただ自己表現のためのもの、
空間や時空の切り取りを楽しむようなもの、
様々なものがある。
そして、アートにも、アマチュアとプロがある。
その中で、弊社がやっているようなプロアーティストによるアートは、
間違いなくビジネスの現場で役立っている。
というより、弊社の場合はアートそのものがビジネスとして、
サービスとして成立している。
お役に立っているからこそ、お声がけ頂けるのだと思う。
そんな、プロのアートもあればアマチュアのアートもある。
ただ、それだけのことなのだ。
アートはビジネスに役立つか?
この問いが成立する時点で、アートがいかにこの国ではまだまだ特殊なもので、
プロアーティストの存在が定着していないかを思い知らされる。
これは、120%、弊社も含めアーティストサイドが弱いことが原因。
ビジネスの世界でアーティストを名乗って、
社会人として胸を張れる人間は、国内にまだまだ少ない。
朝起きて、挨拶して、ビジネスマナーと納期と契約条件を守って。
そんなことしたくないからアーティストになった、って人間の方が圧倒的に多い。
でも、これで食べていきたいんです、って。
逆だろ。
自身のアートを世に出すためなら何でもします、だろ。
好きなことで食っていこうなんて思ったんだ、
多くのビジネスマンがやっていることもやってのけて当然だ。
プロのアーティストは決してセーフティネットなんかじゃない。
歴とした仕事だ、職業だ、社会人だ。
そんな強いプロアーティストが増えれば、
この国はもっとアートが溢れ「楽しい国、日本」になる。
僕は日本を楽しい国にしたい。
だから、自分たちがまずは強くなる。
そのために私は今日も戦っている。