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40代の憂鬱とバカになること。

先日、体なのか心なのかの調子が少し悪いねんな、とSNSに書いた。

・朝起きて動けない時がある
・15時以降になると調子が良くなる
・仕事やプライベートの悩みがあるわけでもない
・憂鬱になるような出来事があったわけでもない

多くの方から反響があった。数十人からDMやコメント。
その中で40代の経営者からが一番多かった。
それもかなり活躍してる経営者。(それと活躍してるビジネスパーソンも)
「私も同じ症状なんです」
「めちゃくちゃわかります」
「赤澤さんがそうやって書いてくれて自分だけじゃないんだと思って安心しました」
といったメッセージ。

これは同世代特有の何らかの現象なんだろう。というか多分そうだと思って実はSNSに書いた。でもって、ちょっと考えてみた。

題して40代の憂鬱とその分析。40代のバリバリな人たちの多くが通る憂鬱の正体。

1)経験値の蓄積HOWが邪魔をしてWOW!!な判断が出来ない

40代というのはある程度の経験をしてる。経営者になれば尚更。HOWの蓄積っていうのがすごくあるわけだ。だから新しいことに挑戦しようとしても、大体結果が見えてしまう。大体この辺りに着地するだろうと見えてしまう。
活躍していればしているほど。優秀であればあるほど先が読めてしまう。
新しい挑戦をしても昔は感じていたようなドキドキやワクワクといったものを感じにくくなってくる。

若い頃の写真をSNSに急にアップする40代経営者って多いでしょ?笑

なんか昔はヤンチャだった的なのとか、昔は細かったとか、自嘲気味なのも含めて。あれってね、経験値がなくて何でも無鉄砲に飛び込めた昔の衝動的な自分を取り戻したい!そういう気持ちの表れなんだよな。
さらに無鉄砲になれないのは主観的に経験値があるからだけではなくて。
環境的にも40代になってくると、それぞれ家族の問題、親の介護の問題、お金の問題、体調の問題、いろいろな問題が押し寄せてくる。どんどん衝動的な判断は出来なくなる自分に失望する、それが40代の憂鬱の正体。
そしてそれがもっと深刻化してくると何をやったらいいかわからないとか言い始める。今やってる事はうまくいっている。だけど、うまくいくことが全てだっけ?みたいな悩みを抱えるようになる。だんだんとふさぎ込むようになり、鬱っぽい症状に変化していく。

2)今の40代は社会人生活の全てが情報革命以降である

さらに今の40代はね、社会人生活の全てを情報革命以降に過ごしてきたんよ。ウィンドウズ98の登場以降に社会人生活をスタートしている。高校生で携帯電話が登場し、iモードを堪能、社会人になってインターネット、スマートフォン。
そういったものを駆使することを新卒時代から叩き込まれる。
今の60代以上とは違って、新卒時代から圧倒的な情報量に埋もれて社会人生活を送ってきたのが今の40代なんだよな。江戸時代に人の1年分の情報を現代人は1日で触れる、とかいうやつね。

圧倒的情報量の中で社会人生活を送るとどうなるかの実験第1号が今の40代なんだよな。

昔からミドルエイジクライシスとかあったけど、今の40代は自分の経験値に加えて圧倒的情報量があるもんだから、自分の精神的な成長をはるかに上回ってHOWを得てしまっているという現状がある。それでより悩み苦しんでいる。解決手段はたくさんあるけどやりたいことがわからない、みたいな。

3)解決するにはバカになれ!

ありがたいことにDMやメッセージや心配して直接話をしてくれた方の中には既に乗り越えた方もいた。その乗り越えた方のアドバイスには全員ある共通点があった。

それは思いっきりバカになるってこと。

ある経営者は年商50億円を目標にして経営していた。そのくらいのサイズのビジネスは経験したこともあり何となく何年後に達成みたいな着地も見えてきた。そこで40代の憂鬱に襲われた。
そこで彼は解決策として目標の年商を一気に1兆円!に変えてしまうことにした。明らかに今までの延長線上では達成できない数字。だからこそ新しい発想を強制的しないといけなくなる。無謀かもしれない。でもやれないことはない。なんてドキドキワクワクしてきて40代の憂鬱が消えていたと。

ここで言うバカってのは昔の衝動的な自分になるってことね。だってやりたいねんもん!くらいでええねんと。

全くビジネスとは関係のない挑戦を始めたことで乗り越えたって方もいた。
前澤優作さんなんかはフェラーリのレースに出て、事故まで起こして命の危険を感じるような挑戦をしている。
世界的DJスティーヴ・アオキの父親でベニハナ東京というレストランを全米展開した実業家のロッキー青木さん、この方も会社を成功させた後は、命の危険を感じるようなボートレースで実際に重体になったり、復活したかと思えば気球で世界一周などと言う無謀な冒険をたくさんしている。
お二方とも俺とは比べ物にならない位ビジネスで成功しているけど、多くの40代と同じように、何ならより経験値が豊富であるが故にビジネスの世界の挑戦だともう先が読めてしまう。
だから、全く先が読めないような世界でのしかも危険を伴うような挑戦をすると言う道を選んだのだろう。

ある種の挑戦中毒。
だけど人間ってのは挑戦することをやめたときに死んでしまうものなんじゃないかって俺は思うね。

岡本太郎がかつて言った「人生、即、芸術」ってのはHOWではなくW0W!を持つことの大切さを言っているように思う。
だから俺のやりたいことが見えてきた。
経験値を忘れる。バカになる。それなら得意だ。
でも昔とは違ってその経験値はきっと後から活きてくる。
昔のように戻る、ではなく進化だ。

やっぱり合言葉はHOWからWOWへ。

ずっと言ってきたこと。
40代の憂鬱への処方箋がまさしくそれだったなんて。
自分でも驚きだ。

というわけで早速バカやってみたよ。
外苑前の交差点。金曜日の夜。
生ピアノ。壁画アート。ライブ。

こんなことやって何になるの?
知らねぇよ。
でもみんな立ち止まって楽しそうだったぜ?
まずはそれでいいじゃん。
そんな感じで40代の憂鬱を一緒に乗り越えようぜ!

GOOD VIBES BY ART!

バカやっていきましょ!


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