日本は「起業」って言い過ぎやねん。「店やってみよ」でええやん。
お店をやりたい子って、たくさんいるはずだと思うんだよね。
例えば、カフェとか洋服屋さんとか。
今の日本は「起業」って言葉を言い過ぎだと思っていて。
起業ではなくて、「開店」。
「店を開く」でいいと思う。
例えば、本田宗一郎さんのHondaだって最初は小さいバイク屋さんから始まったよね。
ユニクロも「ユニーククロージング」っていう山口県の洋品店から始まっていて、「ジャパネットたかた」も一軒のカメラ屋さんからスタートしていて、ZOZOの前澤さんも輸入盤のCD通販サイトから始めていて。
今の姿を想像してスタートした人なんて、少ないんじゃないかなって。
ソフトバンクの孫さんみたいに強気で「豆腐を数えるように1兆、2兆稼ぐ」という人もいるけれど、その意味の半分は、自らを鼓舞するためだと思っていて。
それを虎視眈々と狙うより、「起業」は目の前のことを必死にやっていくだけだから、最初から「ベンチャー」とか「資金調達」とかいわずに、とりあえず店やってみたら?って思うんだよね。
店開いてみたら日々の売り上げに困るから必死のパッチで考えるようになるし。
売り上げに困ったらチラシの一枚でもまこうと思うよね。チラシまくならSNSで宣伝しようかなと思うだろうし、SNSするならECサイトでも開設しようかなと思うだろうし、ECサイト運用してたらメディアでも作ろうかって思う人もいるだろうし。
目の前のことに一生懸命取り組んでいたら、だんだんと「開店」が「起業」になっていくだけで。
だから、どんな人が経営者に向いてるかというと、目の前のことに一生懸命取り組む人は何をやらせても上手くいくだろうし、それができない人は何もやらしても駄目だと思っていて。たったそれだけの話だと思うよ。
僕が経産省とかにも言いたいのは、とにかく「起業」って言いすぎ(笑)。「まずは、お店やってみよう」でいいと思う。
お店って夢が詰まってるしさ。
夢に加えて、ビジネスの基本がすべて詰まってるんだよね。
お客さんに対してどうアプローチするかとか、どう集客して、どう興味持ってもらうか。
買ってもらったらどう拡散してもらうか、通ってもらうためにはどうしたらいいか。その全ての動きが「店」ってできるんだよね。
だから、まずは「店」をやるべきだと思う。
そういう人を増やせたらいいと思うんだけどな。
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東京の壁画アートカンパニーOVER ALLsの代表・赤澤(@overalls_aka)が「日本とアートとビジネスとその他諸々」を語る「AKA Channel」シリーズ。
※本文は、動画の音起こしを行い、読みやすく一部編集したものです。
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