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クリエイターなら「東京」で勝負をすべき2つの理由

OVER ALLsは起業してから2、3年ほどは本拠地を大阪に構えていたけれど、2年ほど前に東京に移転したんだよね。

なぜ移転したかというと、東京は大阪と比べて人も情報も、お金が動く量も多いから。

例えば、東京と地方に拠点を構える企業さんをイメージすると、東京では部長クラスの人たちの部署が複数あったりする一方で、地方では少人数で回す場合もある。

どの企業でも部長クラスの方の年収は高めに設定してると思うから、お給料が高い人の数が多くなる東京と地方ではお金が動く量に差が出るのは仕方がないよね。

そして、東京に移転したもう一つの理由は、地方都市では「人」をみて仕事をすることが多いけれど、東京では「仕事」をみて仕事を任せられる感覚があって。

例えば、絵を描いた時、東京のクライアントさんはその絵をしっかりみて「ありがとうございます」と言う。

それが地方都市だと、作品をパッと見て「いいね!それで、次いつ飲みに行く?」って言うんだよね。

その時に、僕が「絵は見なくていいんですか」って言うと、「僕はあなたのことを信用してるから、そんなしっかり見なくても大丈夫」って。これはこれで嬉しいことだし、どっちが良い・悪いとかではなくてただの「文化の違い」だと思っていて。

東京はパイが大きいから会社も選び放題だよね。例えばA社と取引をしている中でA社が停止になっても、隣にB社があるような環境。ただ、地方だと会社の数も少ないし、A社に嫌われてしまったら仕事がなくなってしまう。

こうしたことを踏まえて確実に言えるのは、クリエイターとして戦うのであれば、地方に留まるべきでないということ。

僕は京都生まれだし、生まれ育った大阪も愛してる。けれど、クリエイターなら常に「人」ではなく「作品」で勝負すべき。

「あの人、性格悪いから頼むのやめよう」じゃなくて「あの人性格悪いけど、すごく良い作品作るからお願いしよう」って頼まれるような仕事をするのがクリエイターだと思う。

中には、まず地方で活躍してから東京に出ようという人もいるけれど、逆だと思う。最初に人と情報とお金が一番溢れている東京で勝負をする。

東京のような場所で経験を積んでから地元に貢献する。学んだことを展開して、地方を元気にするというのがあるべき姿なんじゃないかと思っていて。

僕たちも東京に出てきた時は「大阪を捨てた」と言われたけれど、全くそんなことなくて。捨てたとかじゃなくて、ただ前に進みたかった。だから東京を選んだ。ここで勝負をしたかった。

今となっては、来てよかったと思っているね。共同で会社を立ち上げた山本勇気もそう思っていると思うけど、いつかは故郷で一緒にアートで何かできたらいいなと思っているよ。(了)


東京の壁画アートカンパニーOVER ALLsの代表・赤澤(@overalls_aka)が「日本とアートとビジネスとその他諸々」を語る「AKA Channel」シリーズ

※本文は、動画の音おこしを行い、読みやすく一部編集したものです。

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