アフターコロナのオフィスは「教会」になり、「アート」が絶対に必要になる。
アフターコロナでは、僕らがやっている「企業理念を絵にする壁画」、つまりオフィスアートの役割がより一層重要になると思っていて。
なぜかというと、コロナ禍でリモートワークが推奨されて、毎日の出社が不要だと気づいた会社も多く、全員出社が前提のオフィスがいらなくなっている。
全員出社が必須の時は「快適に働いてもらうこと」を前提にして、みんなが安定して働けるような環境が求められていた。つまり、「平均視聴率」が求められていた。
けれど、たまにしか出社しないのであれば重要になるのは「瞬間視聴率」だと思っていて。
つまり、みんなの心をがっと鷲掴みにするようなインパクトがオフィスに求められるようになる。
そこで、「壁画」とか「アート」が必要になると思っているんだよね。これは確実だと思う。
▼クライアント様が過去に緑化を手がけた建物を、
本物の植物も混ぜ込んでかいた【東邦レオ株式会社】様のオフィスアート
つまり、オフィスが「教会」のような役割を担うイメージかな。
教会って、平日はそんなに行かないけれど、礼拝が行われる土日には信者が集い、讃美歌を歌い、牧師さんの話を聞き、終わったら「元気ですか」なんて話をしながら交流して、心穏やかに帰っていく。
そうなると、たまの出社日に行って、教会でいうところのキリスト像とか、ステンドグラスのアートとか彫刻と同じように、壁画やアートがオフィスにバーン!とあって、そこにみんなが集うようなイメージだね。
讃美歌を歌うようにお互いの進捗を確認し合いながら、自分たちがどんな社会貢献をしているのかを再確認し、コミュニケーションをとって、「これからも頑張ろうね」と言葉を交わす場所になる。
「教会」というと、どうしても宗教めいた印象を抱く人がいるかもしれないけれど、僕としては言い得て妙だと思っていて。
なぜかというと、オフィスアートは社内に関しては「みんなをまとめる力」があるから。
その一方、社外に対しては、オフィスという場所は「その会社が何を考えて、どんな社会を実現しようとしているのかを表現する装置」になる。
ヨーロッパの教会の一部も、今では観光地になっているよね。
僕もパリの教会に足を運んだことがあるけれど、綺麗なステンドグラスや彫刻があったり、天井に絵が描かれていて世界観が表現されていた。
僕はキリスト教信者じゃないけれど、教会に行って「すごいね」ってその世界観を堪能する。さらに、現代ではそれをSNSでシェアする。
オフィスという場所もそれと同じようになって、社外の人たちを招き、自社の世界観を堪能してもらう場所になる。
アメリカのGoogleやApple、Facebookの本社に日本から多くのビジネスマンが視察に行っているようにね。その様子がSNSにもたくさん上がっていて、もはや「聖地巡礼」みたいだよね(笑)。
話をまとめると、社内に向けてはみんなの心を一つにするためのオフィス。社外に向けては、自分たちの世界観を外に伝えるためのオフィスになる。
このふたつの役割を担うオフィスには、絶対に「アート」が必要になってくる。
だから、アフターコロナでは、僕たちがやっていることは今までと違う評価をいただくことになるだろうから、今からその使命感を持って進むことが大事だと思っているんだよね。
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東京の壁画アートカンパニーOVER ALLsの代表・赤澤(@overalls_aka)が「日本とアートとビジネスとその他諸々」を語る「AKA Channel」シリーズ。
(※本文は、動画の音起こしを行い、読みやすく一部編集したものです)
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