システムエンジニアの私が、Xデザイン学校ベーシックコースで学んだこと#8(2023年12月)
今年最後の投稿になります。
第8回目の講義では、サービスを通してユーザーが体験する一連の流れを絵にするための手法として、ストーリーボードの作成について学びました。
【講義後の変化】ストーリーボードを作成する際のポイントを学ぶことができた
前回の講義で作成したアクティビティシナリオを元に、より再現性を高めるためにストーリーボードを作成していきました。
新しいサービスのPR映像を作成する場合、アクティビティシナリオが原作の小説のような役割を担うとすると、ストーリーボードは絵コンテのような役割を果たすようです。ストーリーボードを作成することによって、サービスを擬似体験できるようになります。
ストーリーボードを作成するポイントとして、各場面の絵を説明するための文章を書く際、アクティビティシナリオよりもさらにナラティブになるように、ユーザー心理の変化を詳細に書く必要があるということを学びました。
机の上に正方形のポストイットと黒ペンを用意して、ユーザーがサービスに出会ってから実際に体験する様子を、いくつかの場面に分けて、顔の表情や身体の動きに変化をつけながら描いていきます。線が途切れたり、はみ出したりしないように描くのが上手に見えるコツだそうです。
普段、仕事で描くのはシステムの絵ばかりなので、表情豊かに人を描くのは新鮮な体験でした。
あとがき
今回の講義で、ナラティブは「今の時代の普遍性(あるある)」と「雑味(人それぞれの個性、好み)」からできているというお話が、とても腑に落ちました。
少し話は逸れますが、自己理解に関する書籍の著者である、八木仁平さんという方のお話を思い出しました。
「自己理解を徹底的に深められるプログラムを作ります」というキャッチコピーを打ち出してサービスを開始した当初は、あまり受けが良くなかったそうです。そこで、「自分探しを終わらせるプログラムを作ります」と打ち出したところ、見事に大ヒットしたとのことでした。
八木さん曰く、自己理解をしたいと思っている人は少数であった一方で、自分探しを早く終わらせたいと悩んでいる人が多くいたからこそ、このキャッチコピーが刺さったのではないかと分析されていました。
より多くの人に使ってもらえるようなサービスを打ち出すためには、誰もが心の中で思っているけれど、言葉にできていないモヤモヤを発見できるようになることが一つのコツなのではないかと感じました。