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私から世界を始めよう。 -CRAZY PEEPS合宿-
軽井沢の山の中で、私はようやくこの世界に存在することができた。
私はどう生きていくのか
そんな問いに答える二日間のカルチャー合宿。
参加した理由はただ、私の心が変わりたいと叫んでいたから。
自分を深めていく中で、きっと出会いたくない自分に出会うだろう、
でも、どんな私でもまっすぐ受け止めてあげようと、
穏やかなどこか晴れ晴れした気持ちで迎えた合宿でした。
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逃げ
1日目の朝の私は変わることが楽しみで仕方なかった。
「私やっと変われるんだ。」
今思えばなんと他人任せなんだろう。
変わるか変わらないかは私の勇気次第なのに。
「ここにいれば変わることができる」
きっと心のどこかでそんなことを思っていたのだと思う。
自分の中にいる向き合いたくない私から目を背けていた。
向き合いきれない私とは裏腹に、
しっかり自分に向き合い、変化していくメンバーたち。
私は向き合えない自分を認められなくて、そんなメンバーたちからも目を背けてしまった。
そんな中、突然、刃物で刺された。ような感覚。
もらった言葉は痛かったけど、
「ちゃんとここで向き合って」と言ってくれているような気がした。
涙が止まらない、苦しい、痛い、こんな私は見せたくない。
そんな状況のはずなのに、なんだか暖かい、どこか嬉しい。
感じたことのない感情。
きっと向き合うきっかけをずっとずっと求めていたんだ。
誰かに触れて欲しかったんだ、見つけて欲しかったんだ。
ほんとは自分で勇気を持つべきだったのだろうけど。
丸裸な自分を出せるようになってから、
自分でも驚くくらい心が変わっていった。
真ん中にいた私
私は今まで自分のことが好きになれなかった。
自信を持たなきゃと思い込んで、自分を隠してみたり、飾ってみたり。
でもどれだけそうしてみても自信を持つことはできなかった。
合宿の中でフラットでありのままの自分が顔を出した時、
「私、私のことずっと大好きだった」ことに気がづいた。
感情が豊かで、人を疑うことなんて知らなくて、ただ人の優しさを心から信じている
そんな私がずっと心の真ん中にいた。
あまりにも純粋なその子を守りたくて、たくさん壁を作りながら生きてきたんだなぁと涙が出た。
人には見せてこなかったけど、人生の舵をとってきたのはその子だったことにも気づいた。
大事な決断の時には決して嘘はつかず、自分に正直に歩んできた。
だから私は、この人生にとても自信がある、と胸を張れるようになった。
私の中にいる小さなその子はずっと私がなりたかった私なのかもしれない。
現実の世界にいたのはいろんな装備で守り固めた私だった。
ごめんね、ずっとこの世界に存在させてあげられなくて。
見て欲しかったね、愛して欲しかったね。
行っておいで、世界へ。
なりたい私で、そこに存在する
2日目の朝、全員の前で「どんな私で生きていきたいか」をプレゼンする。
ただ「こうなりたい」ではなく、ちゃんとなりたい私になってそこに立つ。
気持ちは変わったけど、本当に自分が変われるかどうかは立たないとわからない。
緊張、恐怖、楽しみ、理由のわからない涙。
ぐちゃぐちゃの感情でみんなの前に立ち、
「私は私のままで生きたい」と語った。
なんの嘘もなく、私をこの世界に存在させてあげたいと。
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この瞬間を忘れることができません。
このままじゃ終われない
プレゼンが終わってすっきりしたはずなのに
なんだか燃やしきれてない、変われきれてない私がいるような気がしていた。
「真ん中にいる私を100%存在させてあげたい」
そんな心からの願いを語ることはできた。
でも、私は理想そのものになりきれていなかったんじゃないか。
きっと、今まで生きてきた自分を捨てられなかったからだと思う。
その子が本当の私なのだとしたら、私の人生は全部嘘だったのかな、
私頑張ってこなかったのかな、21年間私が存在していた意味はなかったのかな。
合宿の翌日そんな気持ちに襲われた。
苦しい、悲しい、怖い。
そんな絶望の中で、合宿でもらったたくさんの言葉を思い出した。
「これまでの自分が消えるわけじゃないよ」
「手放したいと思っているそれは、自分を守ってくれていたものでもあるよ」
「必要なのは勇気だけだよ」
うん、確かに私は生きていた。
大丈夫、私頑張ってたよ。
ここまで歩いてきたのは、他の誰でもない、私だったよ。
たくさん守ってくれてありがとう。
もう大丈夫。
"私"として生きてみることにするね。
穏やかに、合宿+1日をかけて
私はようやく、私になることができた。
人は変われる
たった2日間で、人は変われるなんて思ってもいなかった。
何年も変われなかった自分だけど、足りなかったのは本当に勇気だけだったんだと実感した二日間でした。
何より印象的だったのは、みんなが変わっていく姿。
目の前で変化していく。顔つき、伝わるエネルギーがガラッと変わる。
とても不思議な体験。
そんな姿に一人では出せなかった勇気をたくさんもらった。
心ってこんなに伝わるんだ、人間ってすごいんだと、感動が止まらなかった。
私もそんな風に、存在で勇気やエネルギーを届ける人になりたい。
いや、なるんだ絶対に。
私ならできる、大丈夫。