DOLLCHESTRAの『夢』の変化
104期が始まり、新規メンバーを迎えた蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ。
先日発表されたDOLLCHESTRAの新曲"レディバグ"を聴いて感じたことを、自分の思考の整理も兼ねて記事を書く。
これを書くに至った経緯
"レディバグ"の1Bメロ(下記)について、オタクの「他の曲の歌詞の引用じじゃないか?」という考察を見た。
・「憧れ→衝動」が"AWOKE"の「憧れは何時しか」、「衝動的に描く未来」
・「行動→未来」が"希望的プリズム"の「行動で風景は変わるだろう」、「プリズムに通す未来」
と、成程たしかに。
「憧れ」「未来」みたいな汎用的なワードは他の曲でも使われてはいるが、「衝動」「行動」は現状各楽曲でしか使われていないので、以前の曲を意識して書かれてると見て間違いなさそう。
じゃあ……他の楽曲の歌詞も照らし合わせるか……となったのがだいたいの経緯。
"レディバグ"の考察 と 他楽曲の歌詞とツキアワセ
1Aメロ
歌詞割りの通り「傷つくのはもう嫌だな」は、なんでもチャレンジしその度に失敗してきた徒町の要素が強く出ているだろう。徒町、めっちゃ頑張ってる感出てるけどやっぱりちゃんと傷ついてるんだよな…………。
徒町、俺は………………。
「羽ばたこうと足搔けば」はレディバグ(てんとう虫)の要素を出しつつ、"パラレルダンサー"の「空高く羽ばたいて 願い全部叶えるダンサー」のオマージュっぽいなと想像。どちらも「羽ばたくこと」が願いに手を伸ばすことなので。結果は対極ではあるが。
1Bメロ
-上に書いたので割愛-
1サビ
「かけた願いは 何時か叶うと言い聞かせて」や「ピュアな言葉で埋め尽くして」と、これまでのドルケっぽくない、歌詞に少し前向きさが出ている気がする。103期を経た心情の変化と徒町加入による変化だろう。
「何時か」という表記は↑でも書いたが"AWOKE"の「憧れは何時しか」、「傷跡さえも」は"Mirage Voyage"の「後悔も 傷跡も」(というか傷跡を抱いて進んでいくこと自体が"Mirage Voyage"っぽい)、「煌めくの」は"青とシャボン"の「煌めくこと 教えられた」からか。
これらも現状各楽曲でしか使われていない。
2Aメロ
ここはワードが、というより2Aメロまるごと"ジブンダイアリー"の雰囲気を感じる。
2Bメロ
ここはぶっちゃけ自信がない。が、強いて言うならば「それぞれ~馬鹿みたい」が人間関係を憂いているなら、"スケイプゴート"っぽさはあるか。「胸に秘め」は"ツキマカセ"でも使われているワードでもある。
2サビ
活動記録12話の、さやかがラブライブ!に出る理由が、自らが元々持っていた「期待に応えたい」という思いだったように。
活動記録13話の、さやかの「後輩に、そこまで無体になれますか?」という言葉で、綴理が気づきを得て沙知と和解できたように。
自分にとって足りない、あるいは欲しい何かは案外近くにあるもんだと、前向きだが確かにドルケっぽい歌詞。
「光」というワードもドルケとしては珍しく他の曲も通して希望の象徴として使われていて、これまでとの変化を感じる。
Dメロ
「間違い探し」→「正解か間違いか」
「選んだ答え」→「そうやって選んだ日々が答えだ」
まさしく"KNOT"であり、
「存在証明」は"AWOKE"の「絶対性 証明が欲しい」からだろう。
始まりの曲である"AWOKE"と、「新しい約束」である"KNOT"を一つのフレーズに落とし込み新曲に入れてくる手腕、さすがに脱帽。
ラスサビ
――――———『同じ夢』ってなんだ?
『話してくれた 同じ夢』
同じ夢ってなんだ。
結論から言えば、いろいろ考察してみたが、それ自体が何か今でも分からないけども。(青春の輪郭)
ラブライブ!優勝かもしれないし、もっと別の何かかもしれない。というか104期一番最初の曲にこれを出してきているのだから、きっと今後の活動記録で語られるのだろう。
そして、この『夢』を語るうえで外せないのは"KNOT"である。
『話せないような壮大な夢の"続き"』ということは、その『夢』の一部は伝えられているのである。だが『君』のために、全ては話せなかったのだ。少なくともKNOT、竜胆祭時点では。
綴理風に言うならば「どんな翳りもさしてほしくなかった」からか。
でも"レディバグ"では話せているのである、そして『君』とボクの夢が同じであると気付けたのだ。
(ここでの話せなかった夢が、15話での「僕が好きな蓮ノ空を、みんなにも好きになって欲しい」のことか?とも考えたが、じゃあKNOTでの『壮大な夢』ってなんだという話なので、結局わからないのである。)
まとめ
"レディバグ"は、これまでの楽曲のフレーズをちりばめながらも、確かにこれまでとの成長と未来への希望を感じる。104期最初の曲としてこれ以上に相応しい曲があるだろうか。
伏線と言っては仰々しいが、まだ明確になっていない要素(というか吟子以外の104期生の話)もあるので、今後の活動記録の展開に『期待』しかない。
他楽曲と合わせての考察の余地がない"飴色"、女女すぎる……。
2024/06/02追記
104期活動記録2話「踊り続けよう、きみが見てる」が更新されました。
レディバグの歌詞がさやかによって書かれたこと、「同じ夢」がさやかがかつて抱いていたそれと、徒町が抱いているそれだったことが明かされました。104期のストーリーとリンクさせてくるとは思ってたがまさかここまでデカい歌詞になるとは思ってなくて……
―――———結局KNOTでの『壮大な夢』って何なんだ!!!!
ともあれ104期のDOLLCHESTRAに期待しかないですね。
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