犬連れで楽しめる青森の大自然、このままにしておくにはもったいない!!
青森のドッグトレーナーFULFILLのタナカアカリです。
昨年、青森市から弘前市に引っ越してきて、犬連れで利用できる公園の少なさにがっかりしていましたが、最近弘前市の公園を管理する公園緑地課の担当者の方へお話しを伺う機会をいただき、張り切っていってまいりました!!
そこで伺ったお話も皆さんにお伝えしていきたいのですが、まずは私が思うこれからの弘前市や青森県の地域の未来についてお伝えしていきたいと思います。
■もったいない青森県
「青森県にはドッグラン併設の道の駅がひとつもない!」
これに気づいたのは約3か月前のことです。
これだけ自然豊かな青森なのに、他県の道駅やインターにたまに見られるドッグランが1つもないのです。
気づいて個人のFBアカウントに投稿すると、県内外の方からの驚きの反応がたくさん寄せられました。
「もったいない!!」
私の両親はキャンピングカーで旅行するのが趣味で、以前実家で暮らしていた犬も、もちろん一緒に旅行を楽しむ機会がたくさんありました。
キャンプ場は犬連れで利用できるところもあるので、楽しんでいる方も多いと思いますが、道の駅やインターに自由に利用できるドッグランがあれば、犬連れ旅行者にはとてもありがたいはずです。
豊かな自然、資源がある青森は、もっと観光地としての魅力も高められるはずです。
地域の公園立ち入り禁止なんていっている場合ではないと個人的には思います。
愛犬家がマナーを守りやすい仕組み作り、家族として暮らすペットたち、ペットと暮らす地域の人たち、動物が苦手な人たち、誰一人排除しない地域づくり。
これから求められていくのではないでしょうか。
弘前市以外にも自然いっぱいの豊かな津軽ですが、昨年「鶴の舞橋」のある富士見湖パークが犬の立ち入りを禁止しました。
理由は利用者のマナーが悪いからとのこと。
排泄物の処理が適切にされずに放置されていた現状があったのだと思いますが、私にとってはとてもとても残念で衝撃的なニュースでした。
解決のための方法は排除しかないのか。。。
地域の人たちのことも、愛犬家のことも、そして何より大切に思う犬たちのことを思い、必死で考えてどうやったら排除ではなく共生を目指せるのか、ひとつの考えにたどり着きました。
■愛犬家の新しいマナー
「放置うんちはダメ!」
それを知っていて守っている飼い主さんは多いと思います。
ペットブームを迎えたころよりも、排泄物の処理をする飼い主さんは増えてきている印象です。
マナーを守れていないのは田舎の土地柄なのか年配の方に多いような印象です。
大半の方は愛犬の排泄物をちゃんと持ち帰り処理をしていますし、放置うんちがダメということも知っていて、放置うんちを見つけると残念な気持ちになり、批判したくなる気持ちもわいてくるでしょう。
実際にSNSなどでも、放置うんちをみつけて気分が悪い!マナーは悪い!という投稿もよく目にします。
ですが、その中のどれだけの人がその放置されたうんちを拾い処理しているでしょうか。
自分の愛犬のうんちではなくどこの子のものかもわからないものを、積極的に処理しようとする人はまだまだ少ないように思います。
私が提案したいこれからの愛犬家の新しいマナーは、「放置うんちはみんなで拾おう!」です。
愛犬の排泄の処理の習慣のない方に、注意を促しても、その行為を批判しても、問題は改善されません。
その結果、マナーを守る愛犬家や犬たちが社会から排除されなければならないということになってしまっています。
綺麗な街はみんなで守るんです。
ゴミ拾いと一緒。
きっとゴミのポイ捨て同様、放置うんちをする人はゼロにはなりません。
でも、それを拾う人が増えた時、街はいまよりもきれいになり、愛犬家のマナーもよくなってきたとされ、一緒に楽しめる場所が増えていくのではないでしょうか。
以前からの私の発信を受けて、「前はうちの子以外のなんて汚くて拾いたくなかったけど、そうだよねって思って拾ってみたら、もうすっかり慣れちゃって平気になりました~♪」という飼い主さんもいらっしゃいました。
とてもありがたくうれしいことですし、放置うんちをみつけたら、自分の街をきれいにできる機会を得られたと思い、前向きに拾う。
そんな飼い主さん、愛犬家でいっぱいな地域になっていったらいいなと思います。
■地域の犬たちへサポーターができること
なかなか地域での犬連れ旅行者の受け入れができていない青森県ですが、中には犬との楽しめる場所をと、ドッグランやドッグカフェなどを運営してくださっている方もいらっしゃいます。
特に津軽地域は犬連れOKというテラス席のあるお店も多く、愛犬家や犬たちのためにと心を寄せてくださる方が増えてきている印象です。
県南は犬連れで利用できるお店は少ないものの、ドッグランは多い印象で、これからもますます増えていくような気がいたします。
そんな中でお店やドッグランができることとして、うんちポストの設置を広めていきたいと思っています。
人間の赤ちゃんが利用できる施設もそうなのですが、「おむつは持ち帰りましょう」という注意書きが多い中で、まれに「おむつ用ゴミ箱ご自由にお使いください」という案内のある施設があったりします。
そういう思いやり溢れる案内をみるたびに、当時乳児の育児と仕事にと忙しい日々を過ごしていたママだった私は、優しさに触れ感動し涙していたくらいです。
犬や猫、私たちと暮らすペットたちも同じ。
社会に受け入れてもらえると嬉しいし、公園くらいは立ち入りできるようにしてほしいし、社会から排除されることなく受け入れてもらいたい。
そんな思いから、まずはFULFILLドッグサロンに第一号を設置いたしました。
愛犬家が新しいマナーを実践しやすいように、地域のお店やドッグランがサポーターとなり一緒に地域を良くしていく活動ができたらとても素敵だと思います。
三沢のベース内のドッグランは必ずエチケットバッグ(うんち袋)が、うんちポストと一緒に常設されており、愛犬家がマナーを守りやすい仕組みがデザインされています。
県内各地で開催されているドッグフェスなどで運営されるドッグランも、開催後に放置うんちが多く見られるのは、うんち袋の配布のないところです。
犬の排泄の処理をする習慣のない方に、「処理をしてください!」と言っても相手を変えることはできません。
みんなで取り組んでいくから成果がでると思うのです。
まずは変えられるところから。
賛同してくださる方が増えてくださるとうれしいです。
青森県内のうんちポスト設置のためのクラウドファンディングを立ち上げました。
こちらからご協力お願いいたします。
クラウドファンディング
<青森県に可愛いうんちポストを増やしたい>
■目指すのは排除ではなく共生「優しい青森」・・・
犬と暮らす人にとって、犬たちは大事な家族です。
ですがまだまだ日本では、動物たちを守るための法律なども遅れており、地域でも犬を家族ととらえる人たちとそうでない人たちとの価値観の差も感じます。
自分の子ども同様に愛情をかけている人たちが多くいる中で、その家族が排除されている社会の現状。
それはとても寂しいことだなと思います。
災害が起こったとき、ペットを置いてはいけないと、ペットとともに命を失う方もいらっしゃいました。
人とともに暮らすペットたちも地域社会の一員ととらえ、地域全体でつながりあい支えあい共生していくことが、災害の多い日本では特に重要なことなのではないかと思います。
いきなり大きなことはできないかもしれませんが、地域の人たちができることで、自分たちや大切な家族の暮らしを守っていくこと。
「人にも動物にも自然にも優しい青森」の実現のための、なにかのきっかけになってくれたらうれしいです。
長くなりましたが、次の記事では弘前市の公園を管理する公園緑地課で伺ってきたお話しをお伝えしていきたいと思います。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?