生後8週齢までの仔犬の育て方。不安にさせないことが穏やかな成長を育む
■ドッグトレーナーが考える犬育て。仔犬の時期にしてはいけないことは。
青森のドッグトレーナーFLFILLのタナカアカリです。
私がドッグトレーナーになって10年。
この10年の間に
様々な研究やデータの変化により、
採用するドッグトレーニングの
手法もだいぶ変化してきました。
ドッグトレーニングって
『犬育て』だなぁ~って
思うんです。
種の違う犬たちと
私たち人間が
お互いに譲歩しあうことで
一緒に穏やかに暮らすことが
できます。
でも犬たちは人間界の
ルールがわからないので、
人間の子どもと同じなんですね。
そして大切にしたい関わり方も、
人間の子どもに対するもとの共通点、
とても多いです。
『子犬も若いうちが
いろんなものに慣れやすいから!』と
よく言いますよねニコニコ
確かにその通りで
いろんな人や他犬や
物音、状況など、
将来の問題行動
(吠え、嚙みつき、おびえなど)の
予防のために子犬のうちに
慣らしたいことはたくさんあります。
ですが
自立心を持たせるために
1人にさせること、
母犬から離すことは
生後7~8週齢の時期には
おすすめできません。
というかこれこそが
後の問題行動に繋がりやすいと
言われています。
■「寂しい」「不安」は痛い!
人もそうですが、
『寂しい』とか『不安』という
感情は脳の痛覚を司るところと
繋がっているんです。
『寂しくて胸が痛い』は
本当に痛いんですね。
そして、その痛みは
傷跡としてしっかりと
脳に記憶されてしまうのです。
記憶に残った「痛み」は
後々とても暮らしづらい
愛犬の行動に繋がってきます。
分離不安から
飼い主さんと離れられず、
激しく吠えたり、
自分の体を噛んだり舐めたり、
排泄を失敗してしまったりと、
不安感から問題行動を
引き起こしてしまう子たちが
少なくありません。
そう考えると、
犬を家族に迎え入れる時、
どこからどんな時期に
迎えたらよいかなど
迎える前から検討できそうですね!
私はペットショップから迎えるよりも
信頼できるブリーダーさんか、
地域のシェルターから犬を迎えることを
おすすめしています。
■人の子育ても同じ?
そして私も娘を出産してから
人間の育児についても
自分なりに学んだり調べたりしていると、
まったく同じでした。
子育ても犬育ても、
赤ちゃんの時期には、
不安にさせないことが
大切なんですね!