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ネビュラロマンス 前篇。-既にリリースから2週間経ったけど話したい-

去る10月30日に、Perfumeのニューアルバム
「ネビュラロマンス 前篇」が発売されました。

(改めて告知ツイートを貼りましたが、リリース発表からもう3か月も経っているんですね…)

Perfume初のコンセプトアルバム。

メンバー3人が宇宙を舞台に繰り広げる壮大なドラマを凝縮した、いわば架空の映画のサウンドトラックのようなアルバム

Perfumeアルバム「ネビュラロマンス 前篇」全貌判明、宇宙を舞台にした架空の映画のサントラ - 音楽ナタリー

とのことで、アルバムのジャケットからして
これまでのPerfumeには無かったであろう出来上がりになっています。

ちなみに、このジャケット写真を見た自分の第一印象は
『めっちゃカッコいい』でした。

どことなく、SFマンガみたいなジャケット写真ですよね。
このジャケット写真1枚見ただけで、どんなストーリーだろう…とか、3人の後ろに立っている赤髪は何者だ!?とか、周囲の楽器隊とおぼしきヤツらは味方なのか!?とか、色々空想が膨らみました。
幼少期の、空想のマンガ作品を脳内に描いて遊んでいた頃を思い出して、当時の心がくすぐられるようでした。
『架空の』モノに男子は弱いものです。

アルバムリリースに先駆けて、ティザー映像が公開されたのですが
これがまたすごく良くて。
映像になって、写真よりも情報量が増えたこともあり、この映画はどんなストーリーなんだろう…と、さらに想像をかき立てられました。
車の窓から手を伸ばす、のっちの儚げな横顔のカットと、赤髪の正体がさらに気になるような登場の仕方が特に印象的です。

そんなわけで、自分の中での期待値がMAXカンストしたところで10月30日になり、このアルバムを手にすることができました。

↓曲目はこんな感じです。

01 The Light
02 ラヴ・クラウド
03 Cosmic Treat
04 Starlight Dreams
05 IMA IMA IMA
06 すみっコディスコ
07 Morning Cruising
08 タイムカプセル
09 時空花
10 メビウス

Perfume New ALBUM “ネビュラロマンス”

今のところ、個人的に一番好きなのは4曲目の「Starlight Dreams」。
どこか清涼感を覚えるサウンドと歌声なんだけど、歌っている3人がどこかへとふらっと行っちゃうんじゃないか…みたいな、切なさや儚さも感じる一曲です。
次点で「時空花」「タイムカプセル」が続く感じです。
こうして見てみると、落ち着いていて切なさや寂しさを感じさせる楽曲が好きなんだな…と、つくづく思わされた次第です。

以下、その他実際に聴いてみた感想です。

・シングル曲が浮かずに馴染んでいるのが凄い
これはPerfumeのアルバムを聴くたびに思うことです。
シングル曲って事前に一曲ずつ発表されて、曲ごとに聴き込むタイミングがずれるので、曲に対する印象や浮かぶ世界観が独自で形成されているんですよね。
それぞれが違う個性を持つ楽曲なので、全てが一枚のアルバムに収まった時に果たしてまとまるのか…と思うことがあります。

んで、結論、今回も”まとまって”いました。
特筆すべきは「すみっコディスコ」になるでしょうか。
去年公開された「すみっコぐらし」の映画主題歌だったこともあり、かわいらしいすみっコたちが思い浮かぶ楽曲が、宇宙映画をコンセプトに含むこの作品に合うのかなと思っていましたが、サウンドのほうがかなり馴染んでいる印象を持ちました。
その他のシングル曲も、アルバム収録のうちの一曲として聴くと、シングルで聴いていたときと印象が変わるなぁと思いました。

・「Moon」未収録が意外だったけど、実際に聴くと納得できた
去年9月にリリースされたシングル「Moon」。
当時フジテレビ系で放送していたドラマ「ばらかもん」の主題歌になってもいたのですが、本アルバムには未収録となりました。
カップリングの「ラヴ・クラウド」は収録されていたこともあり、アルバムの曲目が公開されたときは、かなり意外に感じました。

ただ、実際に聴いてみると少し納得できました。
本アルバムのコンセプトは「架空の宇宙映画のサントラ」ですが、どんな宇宙映画なのかを想像したときに、未知の惑星へと飛び込んでいったりする「アドベンチャーもの」が脳裏に浮かんだんですよね。それこそ「スター・ウォーズ」みたいな。
その雰囲気に対して「Moon」はもっと穏やかな印象を受けました。
だから、本アルバムに収録されていたら少し浮いてしまっていたかもしれない…と思いました。

ただ、今回のアルバムはあくまで『前篇』。
『後篇』が予定されているので、そちらに収録されると予想していますし、なんなら『後篇』の主軸となる楽曲になるように思えます。
この宇宙旅行のすべてが終わるときに、温かく迎え入れてくれるような、そんな世界を描いてくれる楽曲になるのではないか、と思います。

・最後、「メビウス」で明るく締め括るところにPerfumeらしさを感じた
このアルバムの終盤、「タイムカプセル」「時空花」と続いて、少し雰囲気が落ち着いてくる箇所があります。
特に「時空花」なんてもう、映画のエンドロールを観ているような気分になるくらい、切なさや儚さがあるけど荘厳な曲…。
個人的には、ここで終わってくれてもいい、と思うくらいでした。

ただ、その後にもう一曲「メビウス」がやってきて、このアルバムはおしまい。
「メビウス」は直前の2曲に比べても…もとい、アルバム全体を通してもだいぶ明るめの楽曲だと思います。サウンドもそうですし、3人の歌声から感じられるパワーというか、温度もグッと上がる感じがします。
しんみり終わらせるのではなく、明るく終わらせる。これが、『今のPerfumeらしさ』なのかなと感じました。
敢えて『今の』とつけたのは、過去にはそうでなかった前例もあるかなと感じたためです。「Dream Land」で締め括られる「LEVEL3」とか。

以上が「ネビュラロマンス 前篇」に対する自分の感想です。
リリースから2週間近く経っている(し、なんならデジタル版リリースからは実に2か月近くが経とうとしている…)ので、多くの人があらかた感想を言語化され終えて、少し落ち着いている頃かなと思いつつ、自分の感想も投稿してみました。
今回のアルバム曲がライブでどう映えるかも楽しみですし、なにより『後篇』がいつ、どんな仕上がりでお披露目されるのかも楽しみです。

他の方の好きな楽曲や、「ネビュラロマンス」のココが好き!みたいな感じで、も少し広くしてのお話しもあれこれ聞けたら嬉しいです。

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