SNSでの”距離感バグ”について一度自分の考えをまとめてみた。

SNSをやっていると時折「あの人、距離感バグってる」なんて言葉を聞くのですが、それっていったいなんじゃらほい?

距離感バグとは
Twitterで検索してみると、“推し同士の距離感が異常に近くてドキドキする”みたいな意味でも使われていたけど、ここでは

誰かの会話を傍から見た時に
・頻度
・内容
これらがお互い釣り合っていなくて、かつどちらかの人が困っている状況

なのかなと思います。

ちょっと具体化してみると

・リプライや“いいね”などのリアクションが一方通行、もしくは攻撃的
 (初対面で突然タメ口をきくetc)
・やり取りの頻度や温度感が双方で異なる
・相手が明かしたくないパーソナルな部分(住まい、嗜好etc)を詮索している

…なんかこんな感じ。
『出会い厨』もよく聞きますが、どちらかが一方的に会いたがっている→リアクションが一方通行、と捉えられるので、これも『距離感バグ』のひとつかなと思います。

良し悪しについて

やり取りが発生する経緯などもケースバイケースでしょうし、一意に良し悪しを定義できないと思うのですが、少なくとも自分は“SNSで関わっている方に対して、そうならないようにしたい”と感じています。
特に『パーソナルな部分の特定』に関して、自分自身もされて“嫌だな”と感じたことがあったので…。(自分のあれやこれやの発信の仕方も良くなかったと思いますが)

起こる理由

理由に関しても、一概にこれと言うのは難しいと思います。例えば、いきなり攻撃的なリプライがくる場合は、『礼儀や躾のレベルが高くないから』としか言えなさそうですし。
ただ、SNSという“場”の特徴を踏まえた理由を挙げるならば、『自分を認知してもらおうと必死になりすぎている』からだと思います。
学校や会社みたいに、ある人とそれなりの期間関われる場所とは違って、SNSでの人間関係って非常に流動的。ログアウトされれば相手と関わる機会も失われるし、アカウント削除されれば、相手がもうこの世からいなくなってしまったようにも思える。
そんな世界なので、短時間で相手に自分を知ってもらいたいと思い、自分の存在が流れて行かないよう、どうしても必死になるのだと思います。人ごみの中では大きな声や身振り手振りでないと、相手に気づいてもらえないのと同じように。
そんなわけで、半年ぐらいかけてゆっくりやり取りするような内容を、例えば1~2週間といった短期間でやろうとしてしまう、そんなことが起こっているのかなと思います。仲良くなりたいとか、ただ単に目立ちたいとか、理由は様々でしょうけど、その根底には『自分を知ってもらいたい』『仲良くなりたい』みたいな、至極人間臭い感情ではないかと思います。
自分もそう感じてしまうことはあるのですが、度を超えてしまうと自身の年齢や性別を弁えない接し方や口調にも繋がると思うので、そうした“距離感バグ”にはならないよう気を張りたいなと思います。

起こらないようにするには

・自分を客観視して、相手と自分がそれぞれ感じる距離感をあわせる

先述の、「自身の年齢や性別を弁えない接し方や口調」への対策としてやれると良いのかなと思うことです。
具体的にやるなら、例えば、自分と相手のやり取りを後で見返して、頻度や内容が相手と合っているか確認する感じですかね。相手に敬語を使われているなら自分も使うとか。
自分も、誰かとやり取りする際はそこらへんを合わせたいなと感じます。ひいては、それがSNSにおける“マナー”や“思いやり”と呼べるものだと思うからです。

・「本当に仲良くなれる素質のある人なら、焦りすぎなくても仲良くなれる」と考える

これが肝心だと思います。
ここまで色々書いてきましたが、結局この記事で一番伝えたいなと感じているのはこのことです。
先述の通り、相手との距離感を早く縮めなきゃと思うから“距離感バグ”が起こるのだと思います。勿論、そういう気持ちも大事ですが、かえって近づきすぎると今度は相手が遠ざかってしまう。さらに近づこうと思っても遠ざかられるばかりで…。そんないたちごっこが起こるのだと思います。
冒頭に戻って「本当に素質のある人なら、焦りすぎなくても仲良くなれる」理由ですが、本当のところ自分もなぜなのかよく分かっていません。ただ、インターネット老人15年目ぐらいを迎えて、様々なアカウントとの出会いや別れ、現実世界でも色んな出会いと別れを繰り返してきた中でそう感じるようになりました。
合わない人はどれだけ月日をかけても合わないし、合う人とはすぐに合うとわかる。もっと合う人とは、長く関わり続けることで更に合うことがわかってくる。
現実の人間関係と何ら変わらない気がします。SNSで知り合う人たちも、なんかそんな感じじゃないのかなと思いつつ、今日も自分はネットの海を揺らめき続けます。

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