見出し画像

2025年ライヴ初め!L'Arc-en-Ciel LIVE 2025「ハイ誕祭」に行ってきた。

先日1/18(土)~19(日)に、東京ドームで開催された
L'Arc-en-Ciel LIVE 2025 hyde BIRTHDAY CELEBRATION -hyde 誕生祭-
(通称「ハイ誕祭」)に行ってきました。

hydeの誕生日を祝うライヴになります🎂
当日はhydeがワガママに、好きなようにラルクをプロデュースいたします🎉お楽しみに❗️

X - L'Arc~en~Ciel

との触れ込みでして
「メンバー個人の誕生日を祝うコンセプトって初めてじゃない?」とか
「hydeプロデュースってどんな感じになるんだろう?」とかとか
期待に胸膨らませながら参戦してきました。

久しぶりに、セットリストに沿って1曲ずつ感想を書いていこうかなと思います。

(※)記憶や感情がまばらで、楽曲によって感想の濃淡があるかもしれませんが、どの曲も等しく好きなことには変わりないため悪しからずです

オープニング

今回のライブロゴが入り乱れる映像でスタート。
これ、雰囲気的にはhydeさんソロライブの始まり方(『666』が揃って画面一面が赤くなる)に似ていたような…
その後は美女が出てきて、なんか悩ましげにしている。
ken、tetsuya、Yukihiroのビジュアルが出てきて、最後に氷の板に頭突きするhydeが出てくる…なんかこのへんよくわからなかったです(無礼)

最後は、地の底から這い上がってきたようなhydeさんが映し出される。
上裸で、ここ数年で入れに入れまくったタトゥーも見えています。
あたりを見回していると、目の前には3本の蝋燭が…。
hydeさんが吹き消すと辺りが暗くなり、機械じみた声で「HAPPY BIRTHDAY hyde!!」と聞こえてきて終了…。

M1 DRINK IT DOWN

先述のオープニング映像終わりで闇を帯びた場内。
そんな雰囲気を打ち破るように、この楽曲のイントロが聴こえてきました。
1曲目からこれやるのかー!といった驚きからか、どよめきのような歓声があがります。
初日だったかな、最後の「もう誰も手に負えない」と歌うhydeさんが、ちょっと白目を剥きながらラ○ってるような表情をつくっているのがスクリーンに映っていて、こういう表情って珍しいなと思った記憶です。

M2 XXX

リリース当時、20thラニバのライヴで何度か見た記憶ですが、その頃と比べてhydeさんの色気がさらに増した表現になってきた印象を受けました。
歳月を経るからこそ、さらに良さが体現されていく楽曲の代表例だと思います。

M3 CHASE

スクリーンの映像が初日→2日目で変わっていた気がします。
2日目のほうが、メンバーの姿を映している時間が長かった気がします。
Cメロ前の間奏が少し長く、そこでhydeさんが観客を煽るような喋りをする予定だったと思うのですが、初日はhydeさんの歌い出しが早く、途中で気づいたのか「細部をなめまわs…まちがえた~」と白状していました。
恥ずかしさからか、その場にしばらく横たわるhydeさん。その後のMCでも少し引きずっている様子でした。
そんな一幕があったからこそ、2日目で間違えていなかったときに、観ているこちらもちょっとホッとした記憶です。

M4 fate

スクリーンに映されたのは汽車の車輪。
この映像に合う曲って何だろう…?と思っていたら、この曲のイントロが流れました。
「本当に結ばれるだろうか」のフレーズなど、がなるように歌っている箇所もあり、苦悩する登場人物の気持ちが伝わるようでした。

M5 花葬

ここまでの楽曲を聴いて、なんだか『LIVE AT 国立競技場2014』を思い出すな…という気持ちでした。
そんな矢先、またもその時披露されたこちらの楽曲のイントロが…。
前回の「UNDERGROUND」ツアーに続き、このライブ向けに売っているペンライトを点けていると、遠隔操作か何かで発行する色が制御される演出があったのですが、この楽曲の時は一面が真っ赤に染まりました。
真っ赤なバラに包まれて埋葬されるイメージから、この色だったのかな…とちょっと思いました。

M6 浸食 -lose control-

この楽曲ではペンライトが一斉に消灯。
光を放っているのはステージ上の照明だけで、楽曲に合わせて激しく点滅を繰り返していました。レーザーも飛び交っていました。
ラストではhydeさんの邪悪な笑い声が響き渡り、これも年月を経てきたからこそできる表現のように思えました。

M7 EVERLASTING

「浸食」の流れから、鬱蒼とした空から降る大雨の映像。
『大雨=この楽曲』の印象があり、個人的には「BUTTERFLY」以降に発表された楽曲の中ではかなり好きなので、今回聴けて嬉しかったです。
楽器隊の演奏が少なめなのですが、だからこそ1音1音が鮮烈に印象に残る気がしています。
この楽曲の歌詞が、ステージ背後のスクリーンに映っていたのですが

隠しきれない あなたにまだ 恋してる

と歌っているところが、背後に出ている歌詞の字幕とあわせてすごく良い画で、もうそのスクリーンごとくれ!って言いそうになりました。
「恋してる」ってストレートに歌うの、良い意味でラルクらしくないよなぁ…。初めてこの楽曲を聴いた時に、そんな感想を抱いたことを思い出しました。

M8 forbidden lover

今回1,2を争うくらいに感動した楽曲。
『戦時中の敵国間の恋愛』を歌っている楽曲です。
そう思うと、出だしのYukihiroさんの力強いドラムが、軍隊のマーチのように聞こえるな、なんて気づきも今回ありました。

強く抱いても 重なり合えぬ色彩

この歌詞が自分はすごく好きなのですが(「色彩」とは「国旗」のこと)、ここを歌うhydeさんを映すスクリーンに炎の画が重なる演出があり、本当にこの楽曲に登場する『燃え上がる炎に取り囲まれ』ながらも恋人を想うように見えました。
感情移入したというよりは、凄すぎる表現を目の当たりにして、思わず涙が出ました。

M9 接吻

「XXX」が『妖艶なキスの曲』なら、こちらは『ハードボイルドなキスの曲』といったところでしょうか。
この楽曲でhydeさんが、それまで一番上まであげていたジッパーを胸元あたりまで降ろすのですが、それもこの楽曲の世界観を踏まえるとわかっているなぁという感じです。
中盤ではkenちゃんのギターソロあり。
初日は「くちづけを交わそう」の部分を一緒に歌ってほしそうに口パクしていましたが、2日目は演奏に集中しているように見えて、どっちのkenちゃんも良いなと思いました。

M10 In the Air

序盤にtetsuyaさんのベースソロあり。花道を通ってセンターステージまでやって来て演奏していました。
エフェクターも駆使したり、ドローンのカメラに顔近づけていたり、楽しそうだったなぁ!
この楽曲を聴いて思い出すのが、2012年20thラニバWORLD TOUR、最終公演の国立競技場。当時はまだ屋根がなくて吹き抜けだったのですが、ラスサビの『You fly oner the earth』でその時の実際の空の映像がセンタースクリーンに映し出される演出があって、それが凄く好きです。
あと、hydeさんはこのタイミングでお色直し(衣装チェンジ)して登場。黒→白のイメージへとガラッと変わっていました。

センターステージから元のステージへと戻るまで、花道を歩きながらhydeさんMC。
「ずっと暗い曲が続いたでしょ?笑 ここからは少し明るくしていこうと思います。歌詞は相変わらず暗いんだけどね」ってなことを言っていて、確かにhydeさんプロデュースならこうなるよな…と共感しました。

M11 the Fourth Avenue Cafe

結構聴くの久々…?けど全然そんな感じしないです。
「るろうに剣心」の楽曲で、ラルクの中でも最古レベルのアニソン。
けど、全然そんなこと感じさせない叙情的な歌詞が良いですよね。

M12 metropolis

「UNDERGROUND」ツアーでもやっていたな(※)と思いながら聴いていました。
hydeさんに合わせて手拍子していましたが、間もタイミングも独特すぎて逆にクセになりました。
とにかく『淫靡さ』が前面に出るこちらの楽曲…。「性器を癒して」って歌詞がストレートすぎるし、そこでの表現もストレートにやってくるhydeさんマジでR70+くらいで、ここでは言葉にできません。

(※)ライヴ後に調べてみましたが、「UNDERGROUND」ツアーではやっていなかったようです。マジかよ!最近どこかで観た記憶あるんだけどな…と思って調べてみたら、2021年の30thラニバツアーで披露されていました。ここで観ていたのか!

M13 get out from the shell

これも「LIVE AT 国立競技場2014」の初日1曲目で披露してくれた印象が未だに強いです。
間奏でのシャウトを煽るhydeさんと、それに応える我々。
「REVELATION」でのシャウトのやり取りを思い出して、この楽曲でもこういうやり取りができるんだなと思えたのは新しい発見でした。

M14 HONEY

「花葬」「浸食」が入っているんだからこの楽曲もどこかでやるかな…?と思っていたら披露してくれました。
3曲一度に観られたのは25thラニバ以来。嬉しかったです。

M15 いばらの涙

この楽曲もめちゃめちゃ好きです!
アルバム「ray」収録のhyde曲はどれも好きなのですが、この楽曲はひとしお。
サビでのtetsuyaさんの超高音コーラスが綺麗でした。

M16 Shout at the Devil

この楽曲が来たということは…そろそろアンコールかな、というイメージが何となくある1曲。
ラストにYukihiroさんドラムソロ。
あれほど高密度なフレーズを叩き上げるの、圧巻でした。

ここでいったん休憩、という名のアンコール待ち。
2日目は、ステージ正面のスクリーンに時折

ウェーブが見たいなぁ。

と字幕が浮かぶ仕掛けが追加されていました笑(まるでWindows Me時代のスクリーンセーバーみたいだった)
客席のみんなで左から右、前から後ろへと何度かウェーブをしました。
2日目だけのことだったので、これも初日終了後にブラッシュアップされた結果なのかな、と思いました。

アンコールを待ち侘びていると、再び明かりが消えて場内が闇を帯びました。
メンバーはどうやって再登場するのかな…?と固唾を呑み、ステージを見守っていると、最初に登場したのはYukihiroさん!
手元にはバラの花束が携えて、ステージから花道を渡ってセンターステージまで歩いて行きます。
Yukihiroさんのスタイリッシュさも相俟って、ランウェイを歩いているようでした。

センターステージにはドラムセットが準備されており、Yukihiroさんが演奏し始めました。
このドラムフレーズ、何の曲のモノだろう…?と思いつつ聴いていると、他のメンバーも続々とセンタステージに登場。
色んな音が重なっていき、楽曲の輪郭が少しずつ浮かび上がってきます。
アンコールの始まり、最初の1曲目は…

EN1 真実と幻想と

アルバム「ark」に収録されている一曲。
どちらかというとポップめの楽曲が多いイメージがあるアルバムですが、この楽曲は独特の仄暗さを醸していて、聴いた当時とても気に入ったのを覚えています。

さて、そんな思い出も持ち出してきつつ聴いていたこの楽曲、2日目ではイントロでkenちゃんのギターが鳴っていなくて、ハプニングかな?と思う場面がありました。
hydeさんも気づいていて、歌い出そうか止めようか迷っているような素振りをしている様子でしたが、結果歌い出しまでにはギターが鳴るようになって、無事始まりました。
あとのMCで、そのことを涙をこらえつつ話すhydeさん。
長くバンドをやってきた中で、数々のハプニングもあったけど、乗り越えてやってこれたことに感動している様子でした。
ただ…さらにその後「なんでギター鳴らんかったん?」とkenちゃんに聞き、理由を耳打ちされると笑いながらその場で崩れ落ちるように座り込むhydeさん。

hyde「すごい初歩的なミスでした。ピックが(たぶん弦に)挟まっていて音が出なかったwww」

kenちゃんらしい(って言うと失礼かもしれないけど)ミスに、場内はにわかに爆笑の渦に包まれました。
でも、hydeさんもそこでようやく安堵していたように見えました。

EN2 ALONE EN LA VIDA

歌い出す前のhydeさんMCが印象的でした。
「人生は終わりがあるから美しい」
「やりたいことがあればすぐ初めて、会いたい人がいたら会いに行ってください」
一言一句合っている自信は無いのですが、人生の終わりを意識することと、だからこそ全力で生きることの美しさを改めて伝えられた気がしました。

この楽曲に登場する、下記の歌詞が凄く好きです。

悲しみの"哀"を覆す"愛"

EN3 叙情詩(初日) / 雪の足跡(2日目)

ここにきてようやく、初日と2日目でのセトリ差分が生じました。
どちらも、清涼な印象のある楽曲。
ただ、その中にも「叙情詩」は荘厳さが、「雪の足跡」は温かさが感じられるなと思います。

ここで、誕生日演出。
「クラッカーのやつやります」とhydeさんご本人による説明が始まります。
自分の誕生祭を自分でプロデュースしているから、合間合間で垣間見える
「オーケストラでの『ハッピーバースデー』が流れ始めるから、みんな歌いなさい」みたいな、命令口調が面白かったです笑
ハッピーバースデーを歌う→3カウントが入る→「HAPPY BIRTHDAY!!」と言う→最後の「BIRTHDAY!!」にあわせてクラッカーを鳴らす、という段取りだったのですが、いざやってみるとクラッカーの鳴るタイミングが結構バラバラでした。
「ちょっと早いヤツいたよな?」とhydeさん。けどきっとそれも照れ隠しで、その後に続いた「でも嬉しいです、有難う」って言葉のほうが本心のように思えました。

EN4 YOU GOTTA RUN

先日1月15日にリリースされた、ラルクの新曲。
「ここからアゲていきます」というhydeさんの前口上に違わず、客席にはバルーンも登場するなどして、とかく明るい印象を受ける楽曲でした。

個人的に印象的だったのは、2日目のhydeさんの語り。
「次に披露するのは『YOU GOTTA RUN』って曲なんですが…そういえばこの前、お風呂に入ろうとしたら、タンクの残りが少なくてお湯を溜められなくて。湯が足らん(YOU GOTTA RUNの発音で)」
もうこの楽曲の愛称決まっちゃったじゃん、と思いました。

EN5 Caress of Venus

この楽曲中の光景で印象的だったのが、2日目のこと。
kenちゃんがギターを演奏しながら花道に出て行って、もといたステージに戻ろうとしたのですが、hydeさんが通せんぼして戻してくれなかった瞬間がありました。
「オイhydeそこ通せや」と言いたげに、ステージ上で歌うhydeさんに向き合い、直立不動でギターを演奏するkenちゃん。
その後、hydeさんがパフォーマンスに集中して通り道が空いた一瞬のスキを狙って、ちょこまかと走ってステージに戻っていたkenちゃん。
イケおじ2人が小学生みたいな掛け合いをしていてちょっと微笑ましかったのと、こういう掛け合いも合間で入れられるほどライヴを楽しめる気持ちと余力があるって良いな、と思いました。

EN6 Link(初日) / READY STEADY GO(2日目)

ここも初日と2日目で違いあり。
個人的に印象的だったのは、2日目の「READY STEADY GO」。
サビの「夢中で」に続く「早く」の箇所を、観客が歌うのがお決まりなのですが、そういえばコロナ禍中のライブではここも歌えずにいたよな…ということを思い出しました。
声出しの制限が解除された、前回の「UNDERGRUND」ツアーではこの楽曲は披露されていなかったので、こうして歌うの久々だし、歌えた方が気持ちも良いなとしみじみ感じたのでした。

EN7 あなた

今回のライブ最後の楽曲。

胸にいつの日にも輝く あなたがいるから
涙枯れ果てても大切な あなたがいるから

このフレーズを、今回の誕生祭の主役であるhydeさんに向かって観客みんなで歌うのが、もう何もかもがピッタリすぎて。
hydeさんもセンターステージまで出てきて、その場に座り込んだり、寝っ転がったりして、歌声にのせて届けられる想いを全身で感じられているのかな、と思いました。
あと、初日だったかな、観客の合唱を見たtetsuyaさんが少し涙ぐんでいるようにも見えました。
ご自身の作った楽曲ということもあり、何か想いがあったのかなと思いました。

エンディング

エンヤが流れる中、いつもならtetsuyaさんがバナナ投げをしながらファンサービスをする中、今回は主役のhydeさんがステージ上をくまなく歩きながら『ありがとう』と挨拶をして回っていました。
また、tetsuyaさん、kenちゃんからのプレゼントも!
特に2日目、tetsuyaさんがあげていたレッサーパンダのリュックはインパクト大でしたね笑 その場で背負って、引き続きファンサービスをして回るhydeさん。
以前から、hydeさんがレッサーパンダ好きな一面を見せていたからだと思うのですが、数あるグッズの中でもリュックが良いだろうと選んだのはナイス判断だったな~と思いました。

総括

前回の「UNDERGROUND」ツアーでたくさんレア曲を聴けた、かつさらにその1つ前の「30th L'Anniversary LIVE」で、自分が一番好きな「Sell my soul」という楽曲を聴けたこともあり、ラルクのライヴに行く動機として『まだ聴いたことのない曲を聴けた』というものはだいぶ弱まってきたのかな、と感じている今日この頃です。
そんな中でも今回のライヴでは、自分の中で『ラルクといえばやっぱりこの楽曲だよね』と思えるものをたくさん聴けた感覚があり、それが嬉しかったです。

2日目の最後には『See you the next 35th L'Anniversary』というメッセージもあり。
来年でラルク結成35周年なので、その時にまた会いましょうというメッセージなのですが、その時がくるまで4人は活動を続けるという心意気を見せてくれたのが嬉しかったです。
活動を続けたくても続けられなかったり、ふと解散してしまったりするアーティストもいる今日この頃なので…。

また来年まで、とは言わず、いつでも活動のご報告はお待ちしています(笑)アルバムを出したいなーなんて話もありますし。
そしてhydeさん、まだちょっと早いですがお誕生日おめでとうございます!!!

いいなと思ったら応援しよう!