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「足るを知る」ポケカAdvent Calendar2024 21日目

はじめに

こんばんは、ak(@A_K_ptcg)といいます。

今回はポケカAdventCalendar2024の21日目の記事を書かせていただきます。
簡単に言うと12/1〜12/25の期間、みんなでポケカに関する記事を書こうという企画になっております。

↑からそれぞれの記事を閲覧できますので、是非ご覧ください。
私のおすすめは4日目のおまけです。読めるものなら読んでみよ。


さて、今年もこの企画をやるぞという話をいただいた時に何を書こうと色々考えましたが、本当に何も思いつきませんでした。

大型非公認大会のサブイベントで作ったクイズとかはお誂え向きでしたが、もう書いてしまったし…。

(問題も貼ってます、結構頑張って作ったので解いて欲しい)

そうこうしてたらなんか屋久島に滞在することになってポケカすら出来ない環境になって。

(どのくらいポケカ出来ないかというと通信はバリ2だからテザリングしても何してもptcglが出来ない、紙は相手がいないことは言わずもがな、コンビニがないのでそもそも売っている場所が存在しないと思われる)

屋久島って本当に何もなくて(本当に何もない)、その中で暮らすうちに言葉としてのみ知っていた「足るを知る」ということの、その意味を肌で感じとりました。

…なんかテーマとしてポケカに当てはめて書けそうだしこれでいいや。手法としてはカレーと同じになります。

https://note.com/oto_pokemon/n/n91be951dee3e

(同じ手法のカレーこと、本企画16日目の記事。あまりに異彩を放ってると感じるのは私の嗅覚でしょうか)


「足るを知る」という言葉は、身分相応に満足することを知ること、現在の状態で足りていることを知り、それ以上は求めないようにするということを意味します。

意味しますが、そういった本来の意味は全て無視して「無駄のないデッキ構築をするためにはどうすればいいか」ということについて、幾つかの事例を並べながらつらつらと考えていこうかなと思います。

カビゴン対策


昨今のポケカにおいて、カビゴンLOほどメタカードで対策しようとされるデッキはないのではないでしょうか。
何故そのような傾向にあるかということを考えると、
・他のデッキと勝つために目指す場所が異なっているため、生半可なメタでは太刀打ち出来ない
・そのカードの有無によって相性が大きく変わるカードが存在する
・このデッキにだけは意地でも負けたくないと考える層が存在する
 
パッと思いついた感じだとこの辺りでしょうか。少なくとも幾つかの要素が複数あって初めてこの傾向にあると考えられます。

私の住む地域でもデッキにカビゴンへの対策カードを搭載することが流行る時期がたまにあります。


カビゴンに強そうな方々

しかし、本当に1/60を割く価値があるかは十分に検討する必要があります。

・わざわざカビゴンにしか刺さらないカード、大会中にどのくらいの頻度で使うのだろうか?
・カビゴン自体は本当に意識するほどのシェアを占めているのだろうか?
・カビゴンに有利になりたいのなら、デッキ単位でカビゴンに強い別のデッキを使用するべきではないのだろうか?

何より、そのデッキはメタカードを入れないといけないほどカビゴンに全く勝てないのでしょうか?
これらの精査抜きに、メタカードを検討している方が非常に多い印象を受けます。僕はドラゴにミカルゲ入れてました。

対カビゴンに限らず、メタカードというのは所謂「デッキパワー」を下げるものですから、採用を検討する際には様々な視点から吟味する必要があるでしょう。
無闇に新しいものに手を出すのではなく、今持つ札達の使い方をより深く考えられるといいですね。


リザードンexのエネルギー変遷


新しいデッキを組む際、基本エネルギーの枚数というのは中々難しいものです。何故なら基本エネルギーはルール上4枚以上の数入れられるから。

基本的にはやや過剰に採用されて、そこから新カードの登場やプレイヤーの練度の向上によってギリギリのラインまで少なくなっていきます。
そのことがよく分かるのがリザードンexのデッキではないでしょうか。

登場当初はアルセウスvstarをデッキエンジン兼サブアタッカーとして採用する型や、或いはサブアタッカーにエンテイVやマフォクシーVを用いる型が主流でした。その基本エネルギーの枚数は8〜10枚、そこにジェットエネルギーやダブルターボエネルギーが追加で採用されていました。


当時公開された四天王リスト
これでも当時は少ない方だった記憶

そこからロトムV+森の封印石というエンジンのパッケージが開発されると、サブアタッカーとして採用されるのはかがやくリザードンのみで、あくまでリザードンexがメインアタッカーである型が主流になります。

リザードンexに対する理解が深まったことも相まって、EFG環境末期では基本エネルギー7枚、他のエネルギーは採用しないものがデフォルトになるまでその枚数は少なくなります。


調整窓に残っていたリスト
(2024年1月8日)

そこから何かの拍子(要調査)に6枚が主流になり、

(調整窓に残っていた情報の中で1番古い基本エネ6枚構築)

ナイトワンダラー環境が煮詰まった頃には5枚まで少なくなったリストまでよく見かけるようになりました。


2024年7月28日の筆者のリスト
この前後でリザードンexやヒトカゲの数を減らしたリストまで散見されるようになる

ここまで少なくなった理由はプレイヤーの練度が上がったこともありますが、何より特性カースドボムの存在が大きいでしょう。

これにより勝敗が決まるまでのスピードが早まり、対戦中に着地させる必要のあるリザードンexの数も少なくなりました。これにより対戦中に使用する基本エネルギーの総量も減り、5枚に至ったと考えられます。

新しいカードが登場した際、それによる影響を吟味した結果抜いても構わないカードが出ることは往々にしてあります。そういったものの積み重ねでより価値のある60枚を揃えられる機会は増えるでしょう。

いつかリザードンexの基本エネルギーが4枚になる日が来るのかもしれないし、もしかしたら現時点でも4枚にして戦えるかも分かりませんね。

…と当時(11月下旬)に書いていたのですが、とあるカードが出たおかげでなんかもう色々無に帰す感じになってしまいました。

こんなカードいるのに基本エネ4枚なんかにしたら大変なことになる

レジドラゴの話


足るを知るというよりか、足るを知りたい・教えてくれの項目になります。

レジドラゴというデッキは緑オーガポンの登場から徐々に流行して、執筆時点では玄人御用達の最強デッキの一角にまでなりました。

そんなレジドラゴはwcsまで、ふつうのつりざおをはじめとしたリソース回復札が3枚、夜のタンカが多めの場合は4枚まで入っていることが殆どでした。

2025シリーズシーズン1にて筆者が使用したリスト


ところが、wcs以降結果を出すドラゴのリストにリソース回復札が釣り竿2枚だけのものが増え始めます。
追加された新カードなどは無い為、環境やプレイの変化、何よりプレーヤーの練度向上が要因だと思われるのですが…

https://x.com/isaiahbradner/status/1825037219738071279?s=46


筆者は中々この境地に達することが出来ませんでした。リソース回復が厳しくなってプレイ分岐が生じて頭を悩ませる頻度が増え、枠を一枚節約する価値を見出せずにいます。
こういう時は無理をしない構築にすればいいのですが、それで足りてるプレーヤーがいるならば自分もそうなりたいと思ってついつい試し続けてしまいます。



…と言う話をしたかったのですがこのレジドラゴもとあるカードの登場のせいで時節の逸れた話題になってしまいました。悲しいですね。


全てを過去にした
この記事諸共


足らないを知る


筆者はsmシリーズからポケカを始めてあまり数えたくないぐらいには年月が経ちました。
そのせいか、一丁前にある程度のところまでは至ったというある種の驕りを持つこともまた増えてきた気がします。
シティで入賞したリストの中には、自分の蓄積では理解し難い構築もまた存在します。そういったリストをただ運が良かっただけだろうと片付けてしまうことも以前より増えたように思います。なんと無駄のあるリストだと。

しかしながら、ポケカに関するあらゆるパラメータが個々人によって違うのは当然であり、それぞれの持つ最善というのもまた違うものです。私が無駄に見えるカードも、私が知らない価値を持つことだってよくあるはずです。

時間には限りがあるのである程度筋のある論理を基準にし、検討するものを吟味することはあるでしょう。しかし、出来る範囲であらゆる可能性を追い、自分の成長する余地を見つけられるようになりたいなと記事を書いて内省した次第です。

簡単なまとめ

・メタカードの採用には慎重になろう、プレイの見直しや別デッキを使うという選択も忘れずに

・新カードが出たり練度で枠が作れることもある、使わなくて済むカードがあるかどうかは都度考えよう

・背伸びしてカード削っても自滅しかねない、自分が必要なカードをデッキに入れよう


というわけで本稿は以上になります。
明日の22日目はあっきー@兄弟ポケカさんのPerthリージョナル備忘録になります。残り少ないですが是非楽しみましょう。

ここまで読んでくださりありがとうございました。


ak(@A_K_ptcg)









おまけ


元々とある採用カードに関する考察がテーマにぴったりだったため、話題にしたかったのですがここでの紹介に留めることにしました。
今読んでも非常に参考になると思うので、当時の環境やってた人は特に見て欲しいです。

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