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アナデンの夢見戦略 Ver3.5.0版(改訂版)

はじめに

 星導覚醒の導入により、アナデンの夢見をめぐる環境は激変しました。
 これまでは新キャラは☆4.5でも引いておけば簡単に☆5に進化させられ、ASやES、異時層キャラであればアナダンを周回して異節・改典・典録を集めれば自力で欲しいキャラやスタイルを獲得することが出来ました。
 ところが、星導覚醒の実行には星譜という新たなアイテムが必要になり、最長で1キャラの覚醒に最長3ヶ月もの期間を要する仕様になりました。夢見で毎回覚醒キャラ/スタイルをお迎えするには財布の負担が大きく、かと言って毎回星譜を利用していては時間効率が余りに悪いのが実情です。
 そこで今回は、夢見と周回などの期待値を比較しながら、夢見キャラ/スタイルの種類ごとに、最適な「落とし所」は何なのかというのを考察してみたいと思います。

【改訂記録】
・2024/2/3:異節ドロップの期待値計算をミスっていたので諸々修正


Intro:そもそも星導覚醒とは?

 まずは復帰者など向けに星導覚醒とは何かを概説したいと思います。
 星導覚醒とは、☆5キャラに新規のスキルやアビリティに加えてLv100のキャップ開放が追加されるキャラ強化システムです。要は☆6の追加です
 で、星導覚醒を達成するためのルートは以下の3つになります。

  1. 配布キャラ:星詠みの書架などで必要アイテムを入手

  2. 夢見キャラ:運命や通常夢見で☆5キャラ/スタイルを獲得

  3. 夢見キャラ:星譜を使って自力で覚醒

期待値計算の前提

 今回、期待値を計算するにあたって以下の条件を前提としています。プレイヤーの状況によっては今回の議論が必ずしも正解とはならない点に気をつけてください。

  1. サブスクは大地・星天どちらにも加入+継続ボーナスあり

  2. 運命は全て引く程度に課金している

  3. アナダンの報酬枠は全て獲得可能

  4. なるべく全キャラ全スタイル所持・全覚醒を目指す

Case.1 完全新キャラ(PUボーナスあり)

 まずは素体すら所持していない完全新キャラの場合を考えましょう。この場合、夢見を回すことによって得られる効用は以下のようになります。

・☆4.5で引く:書物1+夢詠み5冊で☆5化→星譜3冊で覚醒
 ☆5にするまでのコストは何も変わりません。ただし、覚醒まで持っていくには万象の星譜3冊を突っ込む必要があるため、覚醒達成まで1~3ヶ月待つ必要があります。
・☆5で引く:自動的に覚醒
 運命の10%、もしくは通常時の0.8%をツモれば自動的に星導覚醒が達成されます。おめでとうございます。

 上記の効用を見て分かる通り、(予算制約がなければ)完全新キャラは☆5で引いたほうが圧倒的にお得です。では、☆5で引ける確率や期待値はどの程度なのでしょうか。ということで簡単にまとめてみました。

【運命の出逢いで引ける確率】
 ・運命2回:29.57%(6,000円)
 ・運命3回:40.90%(9,000円)
 運命の枠内で引ければ1/2未満の確率に打ち勝ったことになります。おめでとうございます。この場合は浮いた費用を次の夢見に向けて貯蓄しておきましょう。では運命に敗北した場合はどうでしょうか。
【☆5を通常の出逢いで引ける確率/期待値】(10連3000円換算)
 ・出現期待度50%:87回(26,100円)
 ・出現期待度66%:137回(41,100円)
 ・出現期待度80%:201回(60,300円)
【☆4.5以上を通常の出逢いで引ける確率/期待値】(10連3000円換算)
 ・出現期待度50%:58回(17,400円)
 ・出現期待度66%:91回(27,300円)
 ・出現期待度80%:134回(40,200円)
 実際には無償石や前月からの持ち越しなどもあるため、表記通りの金額を負担するというわけではありませんが、見ての通りなかなかの茨の道ですね。しかし、完全新キャラの場合は☆4.5でもいいから引いておかなければCCもSCも覚醒も行えません。予算制約が厳しい方であれば☆4.5でも引いておけば儲けものという、今まで通りの感覚で夢見とお付き合いするのが良いでしょう。自分は100連以内に☆5で引けなかった場合は☆4.5での撤退を決めています。逆に言えば、2週間おきに200連以上を突っ込めるだけの予算を確保できる方であれば力技で0.8%を勝ち取るまで夢見をぶん回すのが最も期待値が高い選択肢といえます
 余談ですが、大体のソシャゲにおいて天井が200連に設定されていますが、上記の計算に基づけばおよそ20%の人は天井に到達します。ガチャは悪い文明。

Case.2 AS/ES/異時層(PUボーナスあり)

 2023年12月の生放送で発覚しましたが、Ver3.5.0以降はAS/ESの実装にも星導覚醒が追加されます。発表はされていないですが、恐らく異時層キャラにも星導覚醒が追加されるでしょう。
 ここで重要になるのが、素体を持っている場合にAS/ES/異時層の夢見を全ツッパで引くべきなのかという点です。夢見で引く場合は、先程のCase.1における☆5の排出率と期待値を参照すればOKです。では、自力SCおよび異時層の自力召喚にかかる期待値はどうなるのでしょうか。実際に計算してみました。なお、異節・改典・典録のドロップ率は1枠あたり0.1%、白鍵ドロップ率10%、僥倖or地下詩人達成率を3.1%と仮定します。

【異節/改典/典録3冊をツモる期待値(全て有償石の場合)】
 ・発掘期待度50%:約439周(石8780個=29,267円)
 ・発掘期待度66%:約557周(石11140個=37,133円)
 ・発掘期待度80%:約701周(石14020個=46,733円)
 50%期待値は夢見の方がコストは低いものの、80%期待値は周回の方がコストが低いという意外な結果が出てきました。なお実際は無料配布のキーがあるのでこれよりコストは少ないです。重要なのは、先ほどの完全新キャラのケースと比べた際に、この浮いた金額が星譜の交換レートと釣り合うかどうか、上記の周回数をこなすのにかかる日数を考えることが夢見を全ツッパするか否かの境目になるということです。以下、金額と日数のそれぞれについて考えてみましょう。

 金額については非常に単純で、確率80%のラインで考えるのであれば、覚醒状態にするために1~3ヶ月待たされるコストを14,000円近く支払って解消するだけの価値があると判断した場合、あるいは14,000円近くの追加出費が予算制約上の枷にならないのであれば夢見を頑張って引くべきです。天井はないので沼る時は永遠に沼りますが…
 日数に関しては、ツブラ割や石割を行わなければ1日あたり4周行える計算ですから、確率80%の充足ラインは概ね180日、即ち6ヶ月で必要な書物が概ね揃う計算になります。ということは、通常の課金プレイヤー視点で考えれば、覚醒したいキャラやスタイルがハッキリしている場合は、書物が集まることを期待しつつ毎日アナダンを回し、1~3ヶ月経過するのを待つのが一番コスパの良い行動になります。もちろんAS/ES/異時層キャラの追加ペースに対して追いついていないという欠点はありますが、この方法を行えば他キャラの書物集めなども並行して行えるので、非常にコスパの良いやり方といえます。

 なお、計算式に関しては自分のフォロワーの方から正確な式をご教示頂けたので、そちらを元に算出しています。

こちらが正確な計算式。検証ありがとうございます…

Case.3 既存キャラ/スタイル

 こちらに関しては有償夢見を引く。これに尽きます。というのも、有償夢見1回(=3,000円)で確定で星導覚醒が可能だからです。ここまで説明してきたケースと比べ、圧倒的にコスパが良いことが分かりますね。もちろんツブラが余っている場合はツブラ経由で覚醒する方が財布へのダメージは減らせます。個人的には天冥80を超えていたらツブラ、80未満なら有償夢見が合理的かなと思います。

発展:年間アプデ回数から考える合理的選択

・アナデンの年間アプデ回数は概ね25回
・うちサブスク経由の星譜は最大年26.4冊→毎年8~9キャラ自力覚醒可能
・以上より、夢見の必要勝利回数は最大16回程度
・実際は星夢やら既存キャラの追加夢見やらで要求勝利回数は更に減る

まとめ

・コスパ重視なら既存キャラの確定有償夢見は最優先で引く。
・キャラコンプを維持したいプレイヤーは新キャラの夢見に全力を。
・予算制約が厳しいプレイヤーは☆4.5を引いたら撤退するのが合理的。
・サブスクの継続アドバンテージがドチャクソに高いので、微課金層であっても大地+星天への加入を強く推奨。
・AS/ES/異時層キャラは基本的に周回するのが合理的。予算制約がキツイなら運命だけ回すのが理想的。
・ライト層ほど周回が長期化しやすく、星譜も溜まりやすいため、周回のアドバンテージの方が更に高くなる。
・(気持ちの問題として)覚醒「しなきゃいけない」と考えた時、引けなかった時の心理的ディスアドは非常に大きい。飽くまでも覚醒「できたらいいな」くらいの精神で、これまで通りキャラやお着替えできることを楽しめるのがアナデンとの理想的なお付き合いの仕方。


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