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悩む暇があったら 走るんだ
10月25日にSEGAから発売されるゲームソフト『ソニック × シャドウ ジェネレーションズ』に先駆け、本編に繋がるプロローグアニメとして先行公開された「闇の序章 Episode 3」の劇中歌『Without You』に参加してましたよ、という話。
みんなの情緒をめちゃくちゃにしていく『Without You』のドラムは僕でした。ベースは種子田さんでした〜。
— Akht. (@AK_Akht) October 11, 2024
アニメが最高で感情に語彙が追い付かないね🥲時を超えて劇場版クオリティでこれが観られるなんて。
またひとつ、エンドロールに名前を刻むことができた。嬉しいなぁ。#ソニックシャドウG https://t.co/PjI0bEo7Zi pic.twitter.com/Yw17Fz17K2
シンガーはCasey Lee Williams女史。僕がゴリゴリのRWBYファンなのは読者諸賢は承知の上だという前提で話を進める。
「人生何があるかわかんないなぁ」
と、また呟かせていただく機会と相成った。
3本仕立てのアニメは短編なのに劇場版かと見紛うほどのクオリティを誇る。これが無料で観られるなんて、と恐れ慄く。長い長い時を経て、現代の超高画質でチームダークが再び一堂に会する姿が。エメルが。マリアが。GUNの司令官が(これまたキャストが変わらず銀河万丈さんという/読み方が英語版準拠の”ガン”になってたね)また観られるなんて、と。
それらはもはや感慨深い、などという言葉で追いつけるようなものではなく。僕の貧弱な語彙力ではとてもこの感情に追いつけないので、溢れんばかりの気持ちを代弁してくれている世界中のソニックファンの興奮と感動に満ちたツイートを巡回する日々になっている。
感想を直接送ってくれた方々もありがとうございました。世界中からいろんなメッセージが届いて嬉しかった。
感動のお手伝いができたことを、心の底から嬉しく、誇らしく思う。
自分のこれまでのソニック関連参加作品を音源&映像に絞ってまとめてみた。
SONIC THE HEDGEHOG : Passion & Pride - Anthems with Attitude from the Sonic Adventure Era
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使ったのはハイピッチな深胴のアルミスネアだったと思う。メイプルのキットで、明るくて発音のいいセットアップで録った。テイク数も1〜2回ですんなりいった記憶。
SONIC ADVENTURE MUSIC EXPERIENCE(会場限定盤)
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SONIC ADVENTURE MUSIC EXPERIENCEは今年で8年目。
活動についてはコロナさえなければ・・・ぐぬぬ・・・と歯噛みしたままなので、そろそろ失われた5年を取り戻す旅に出たい。
TEAM SONIC RACING ORIGINAL SOUNDTRACK MAXIMUM OVERDRIVE
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お気に入り曲は『Frozen Junkyard』『Ocean View』『Lost Palace』など。本編の方もよろしくどうぞ。メニュー画面やリザルトでもドラムが聴けるよ!
メインスネアはdwのブラス(14"x6.5")。REC期間はめちゃくちゃドタバタで、一気にドバーッと録りまくった日々だった。
DRIVING THROUGH FOREVER The Ultimate Crush 40 Collection
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Sonic The Hedgehog / Non-Stop Music Selection Vol.1〜5
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Sonic 30th Anniversary Symphony
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各種配信サイト一覧はこちら
Youtubeで無料(!)で観れちゃうライブ配信版はこちら
2時間越えの超ボリューム。650万回も再生されてるー!
僕は1:30:36〜ぐらいからCrush 40 / S.A.M.E.で最後まで突っ走ってる。
ドラマー視点の小話になるが、リハーサルでスネアのヘッドが破れてしまったので本番に間に合うようにCSコーテッドを急遽調達してもらうなどした。Crush 40とS.A.M.E.のライブ&RECで1プライは耐久性的にも音色的にもだいぶ心許ない。最低でもCS。P3なんかもハマる。
SONIC COLORS: ULTIMATE ORIGINAL SOUNDTRACK Re-COLORS
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『Vs. Nega-Wisp Armor (Phase 2)』では『Reach For The Stars』の印象的なフレーズを用いた高速プレイが炸裂してる。何気にPSO2のレコーディングでお世話になった小林神とのコラボ。
ROCK 'N' SONIC THE HEDGEHOG Sessions!
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『Fist Bump - Edgy RMX』のアウトロはベースの種子田さんに「ここツーバス踏んでね」と言われたので踏み抜いてる。これもスネアはブラスじゃなかったかな確か。スタジオに着くまでアレンジの一切を知らされていなかったのでその場で考えて3人で”せーの”で録ったやつ。
レコーディングはライブと同じぐらい毎回楽しい。
Amazon Primeで配信されているDREAMS COME TRUEの中村正人氏の音楽番組『Sound Venue』第6回では『ESCAPE FROM THE CITY - Funk RMX』を収録メンバーで演奏している。アマプラ会員の方は是非。
ソニックの楽曲に参加させてもらうようになって10年以上が経つ。信じられないような出来事の連続だ。運命の悪戯だ。光栄の至りだなぁ。
僕が10年以上叩いているということは、それすなわち。
聴いてきた/観てきたファンの人たちも同じ分だけ年齢を重ねているということで。進学したり就職したり、色々あったんだろうなぁ、と思う。時が経つのは早いなぁ、と妙に感慨深い気持ち。
瀬上さんも種子田さんは全然変わらないけどね。
僕もそんなに変わってないつもり。髭が濃くなって皺が増えたぐらい。あ、まぁ、髪はバッサリと切り落としたか。そのぐらい?たぶん?
空白の5年の間に背中の大怪我があったので、最後にライブをした時とは実態は別人かもしれない。今はもっと上手く、理想通りに演奏できる気がする。そもそも過去作って恥ずかしくてなかなか聴き直せないのだけれど。
ちなみにこれまで自分が何に参加してきたのか思い出せなくなってきていたので海外のファンの方が取りまとめてくれている某サイトを参考にさせてもらった。「あー、これ演ってたわ」と忘れていた記憶をアーカイブさせてもらう。おそらく上記一覧で漏れは無いはず。
昨今では、僕が上京して演奏仕事をするようになった時にはまだ小中学生だった、楽器や歌を始めてなかった、なんて後輩がチラホラ表れ始めていて隔世の感がある。僕と知り合った頃の瀬上さんの年齢にも近づきつつある。ずっとずっと、恐ろしいほど儚い加速度の最果てにいる。
いろんな現場から僕を知ってくれた人が多いけれど、その大半はソニックを通したものだ。”ありがとう”の一言には到底収まりきらない、あまりにも多くの感情がそこにはある。
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もうすぐ発売される本編を楽しみにしつつ、いずれまたお客さんの前に立てる日が来ることも切に。
切に願いつつ。
今日のところは結びの言葉と致しましょう。
読んでくれてありがとう。