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未経験でもうまくいくコツ
前回の記事にもざっと書いた通り、私の社会人としての人生はIT企業のシステムエンジニア(以下SE)からスタートしました。
そこから未経験で営業職に挑戦し、そしてさらに医療業界へ足を踏み入れようとしています。
SEというと「理系?」と聞かれることが多いですが文系学部出身です。
そんな私が20代で学んだ仕事のコツをいくつかご紹介します。
「わからない」は武器になる
入社後、3ヶ月ほどの新人研修。もう早々に周りについていけなくなり「入る会社、間違えた!」と思いました。え、結局理系じゃん…と。
しかしその後、社内でも少し色の違うスペシャリスト揃いの部署に配属が決まり、私は「わからない」を武器にした。
難しい専門用語や略語はできるだけ使わない、誰が聞いてもわかる言葉で説明する
調べる、検証する、そこから自分の意見を持って質問する
「何のためにやるのか」を考えてから目の前のことに取り組む
これらをとにかく徹底的にやりました。
基本中の基本なんだけど、きっとこれってどの仕事でも役に立つ。
「わからないことだらけ」って「毎日新しいことを学べる、毎日が刺激的でわくわくできる」状態でもあるはず。
そして、わからない・できないを乗り越えた先に得られるものが必ずある。
10000時間の法則
”10000時間の法則”を聞いたことはありますか?
プロといえる状態になるには10000時間の練習や訓練が必要ということ。
毎日1時間ずつ勉強を3ヶ月とちょっと続けると100時間、その100倍の25年ほど続けると達成できるという計算になります。
何かに初めて取り組むということはそれくらいのことで、初めから完璧になんてできないのだ。
つい教えたくなる後輩になる
もう1つ私が特に意識的にやっていたことは「先輩・上司がつい教えてあげたくなる後輩になること」。
愛嬌がある、とは才能。でも自分の意識と行動でそんな自分になることができる。
まずは周りにいる先輩方をとにかく多方面から知ることから始めました。
私のPCには関わっている案件や分野の先輩後輩の個人スケジュール、プロジェクト計画がほとんど一覧で見られるようになっていました。
誰がいつどのように忙しいのか、または余裕があるのか、話しかけるタイミングはその人の様子だけではなく予定の詰まり具合からも想像できる。
朝パソコンを開いてチェックするのは自分の予定だけではないということ。
また、人にはそれぞれ性格や好き嫌い、仕事であればその人なりのスタイルや信念があります。
世話好きで1から10まで説明してあげたい人(少し調べてわからないならすぐ聞いてほしい)
自分はこう考えるが、どうか?という聞き方をしてほしい人(自分なりに考えてほしい)
6〜7割の修正可能な状態でいったん確認依頼してほしい人(大幅な修正に労力をかけたくない)
まず自分なりの100%まで仕上げてそれからしっかり時間をとってレビュー依頼してほしい人(本人の実力や成果の精度を確認したい)
などなど…
これは単なるテクニックではなく、一人ひとりをよく知ろうとし、よい関係性を作っていく中で感じとれてくるものだと思っています。
あいさつや声かけ、会話のリズム、声のトーン、タイミングなどで話しかけやすい雰囲気に変えるだけで相手の反応が変わります。
このような経験や学びから得たことは、後々、新人教育・指導にとても役に立ちました。
配られたカードで勝負する
仕事も人生も配られたカードで勝負するしかありません。その中で、自分の在りかたは選べるということが少しでも伝わっていれば嬉しいです。
「できる」と心の底で自分を信じられているから、この先また別の業界へ行くことも怖くない。
(不安は山ほどある…)
一歩踏み出してみた先の可能性を感じてみる。
そうすることで、新しいチャレンジをすることが自分や周りにとってより良い選択になると信じています。