【たのcEDH】さようなら、ナドゥ【《浄火の戦術家、デリーヴィー/Derevi, Empyrial Tactician》】
こんにちは、秋風です。
今回は第10期統率者神決定戦で使用した《浄火の戦術家、デリーヴィー/Derevi, Empyrial Tactician》の解説記事です。
デッキ選択の経緯も含めてお話出来たらなと思います。
1.環境変化とデッキ選択の経緯
禁止後の環境は《キナン》・《マル砕き》・《ログサイ》の3デッキに注目する所からスタートしました。
この3つのデッキに共通する点は、これまで他のデッキが《魔力の墓所/Mana Crypt》・《宝石の睡蓮/Jeweled Lotus》で担保していたテンポの良さを、これらのカード無しでもかなり再現できるということです。
前環境で《ティムクラ》や《ナドゥ》が最強だったのは、テンポを取るのは誰にでも出来るところに、アドバンテージの獲得能力が異常だったからです。
テンポが取れなくなった今、アドバンテージよりもまずテンポありきで展開できるデッキが強力です。
そういう意味で、緑を有するデッキにはすべてチャンスがあるように思えましたが、《トラティム》・《デリーヴィー》のファーストインプレッションがあまり良くなく、「テンポよく展開して受けることは出来るけど、受けて得たターンで勝てない」という点が目立つ印象でした。
この時の《デリーヴィー》の構築は前環境で『バントナドゥ』として使っていた構築のマイナーチェンジで、《有翼の叡智、ナドゥ/Nadu, Winged Wisdom》周りのパーツと、4マナのクローンを自前のドローソースと《金粉のドレイク/Gilded Drake》に差し替えたような形のリストでした。
この時点で《ネクロポーテンス/Necropotence》や《むかつき/Ad Nauseam》、《死の国からの脱出/Underworld Breach》のカードパワー自体がそこまで落ちていないことは《ログサイ》や《マル砕き》を回していた上でわかってきたことでしたので、自分としては早々に緑絡みのミッドレンジの研究を切り上げ、グリクシスカラーのデッキの探求に戻ります。
この時点では、《キナン》や、緑系のクリーチャーコンボで真っ直ぐ来るデッキが強く、世間の妨害の方向としては2キルくんを強く見た否認系のスペルが減り、《殺し/Snuff Out》や《水没/Submerge》といった追加の除去スペル・或いは《大梟の小夜曲/Strix Serenade》のようなクリーチャーに当たるカウンターに差し替わっているだろうという予測を立てていました。
そこで《光り角の海賊/Glint-Horn Buccaneer》による固有コンボとグリクシスカラーの鉄板コンボ『デモコンタッサ』・『脱出コンボ』を有する《マル砕き》にフォーカスして研究していたのですが、大会などに出場し世論調査を行う中であることに気が付きます。
世間の除去の枚数が増えておらず、否認の枚数が減っていなかったのです。
マストカウンターのクリーチャーが素通りした所を見て仕掛けたら否認だけたくさんあって失敗……というようなシチュエーションを多数経験し、最速での《光り角の海賊/Glint-Horn Buccaneer》の仕掛け以外安定せず、なかなか勝率が出ず悩んでいました。
そんな時、《デリーヴィー》で大会を勝ちまくっているあるプレイヤーに話を聞いた所、彼との構築の差分がそのまま「テンポよく展開して受けることは出来るけど、受けて得たターンで勝てない」という点を克服していることに気が付き、参考にしながら再構築したところ、かなり良いリストが仕上がりました。
それがフリースペルクリーチャーの採用と《ガイアの揺籃の地/Gaea's Cradle》へのアクセス向上です。
《フェアリーの大群/Cloud of Faeries》と《流浪のドレイク/Peregrine Drake》を採用することにより、様々な盤面から《祝福されたエミエル/Emiel the Blessed》だけで勝てるようになります。
また、《有翼の叡智、ナドゥ/Nadu, Winged Wisdom》を失った《デリーヴィー》が勝利を手繰り寄せるには盤面に《ガイアの揺籃の地/Gaea's Cradle》があるのと無いのとでは天地の差があります。
要は、《デリーヴィー》としてのウィンコンディションの構築に傾倒した構築にすることで、勝ち切る能力を高めるというアプローチです。
これにより、仕掛けたいと思ったターンに仕掛けることが出来るようになり(その分インスタントの妨害手段の枠が食われて受け性能は低下していますが、それはトレードオフです)、勝ちきれないといったもどかしさは改善しました。
神決本番ではなかなか思うようにいかず、ナドゥを安心して未来に返すことは出来ませんでしたが、禁止後なかなかしっくり来るデッキがなかったところに始めて出来たしっくり来るデッキではありました。
2013年から脈々と続く、古豪統率者の底力を見た気持ちになりましたね。
2.デッキリストと100枚解説
↓一人回し用Moxfieldリンク
https://www.moxfield.com/decks/_3DEpqRZqUefW6FoXnsmlQ
今回も100枚解説チックに行きます。
前回の記事と見比べながら読んで頂ければより楽しめるのではないかなと思います。(あとそこそこコピペしてるので適宜読み飛ばしてください)
前回との差分を一覧にするとこんな感じです。下のカードが上のカードに入れ替わっています。
統率者(1)
《浄火の戦術家、デリーヴィー/Derevi, Empyrial Tactician》
一番下のテキストズルくね?
でも今回は最愛の友人を喪ったので大目に見てやってください。
バトル(1)
《イコリアへの侵攻/Invasion of Ikoria》
改めて覚えて頂きましょう、「人でなし終焉バトル」です。《有翼の叡智、ナドゥ/Nadu, Winged Wisdom》が探せなくなりました。
人間が探せない代わりにカードタイプ的に打ち消されにくく、探したいカードの大半が非人間なのであんまり困らないです。
前回から変わってクローンが減り、純粋なドロソが増えたためそれを直接サーチするという意図だと《Tadeas, Juniper Ascendant》が探せない分ちょっと不器用です。勝ちに行く時は結局《祝福されたエミエル/Emiel the Blessed》なのであんまり差分ありません。
今となっては当たり前のことですが墓地からも持ってこれるので実質《再活性/Reanimate》のように作用したり、《敵対工作員/Opposition Agent》を合わされても耐えることが出来たりします。
プレインズウォーカー(1)
《求道者テゼレット/Tezzeret the Seeker》
小マイナスでのアーティファクトサーチが主だった用途です。
《一つの指輪/The One Ring》と《出産の殻/Birthing Pod》を探すと勝ちますし、《ファイレクシアの変形者/Phyrexian Metamorph》を探せばクローンカウントも出来ます。
今回は《変位エルドラージ/Eldrazi Displacer》も採用しているので、《魔力の櫃/Mana Vault》を持ってきたりすることもあるかも?(やったことは無い)
クリーチャー(35)
《アヴァシンの巡礼者/Avacyn's Pilgrim》
《極楽鳥/Birds of Paradise》
《喜ぶハーフリング/Delighted Halfling》
《貴族の教主/Noble Hierarch》
《エルフの神秘家/Elvish Mystic》
毎度恒例厳選されたマナクリシリーズ。
緑マナしか出ないマナクリは不採用……だったのですが、失った《魔力の墓所/Mana Crypt》の分だけ1枚初動を増量したい、ということでラノエル3兄弟のうち1枚を入れています。《エルフの神秘家/Elvish Mystic》なのは初音ミクのSLD(Non Foil)があるからです。貴方がもしFoilerで、FDNのジャパン・ショーケースをお持ちなのであれば《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》の方が当然良いでしょう。そういう意味だと《フィンドホーンのエルフ/Fyndhorn Elves》は選択肢になり得ません。
また、《浄火の戦術家、デリーヴィー/Derevi, Empyrial Tactician》の能力との兼ね合いで基本は殴れる物が優先になります。そういう意味だと《極楽鳥/Birds of Paradise》が一番この中だと弱いということになりますね。
《エスパーの歩哨/Esper Sentinel》
置きドロソの一つです。
パワーを上げる手段はありませんが、引けない統率者である《デリーヴィー》にとっては貴重な軽量ドロソです。
マナクリーチャーとこのカードが同時にある際はマナクリーチャーから展開するようにしましょう。
その理由はこのカードの環境における立ち位置についても関わってくるのですが、大きく分けて3つの理由が挙げられます。
まず1つに、環境が低速化したことにより、《エスパーの歩哨/Esper Sentinel》をケアしながら展開することの裏目が少ないということが挙げられます。
引かせて高速展開したところですぐに勝てるわけでも無ければ、引かせた分のリソースを受けることも難しいデッキが多く、多くのシチュエーションにおいて皆で仲良くテンポロス、と相成ることが多いです。
つまり、《エスパーの歩哨/Esper Sentinel》から展開したところで得られるアドバンテージよりも、マナクリーチャーから展開しなかった事により失うテンポの方が損失として大きくなる事が多いということですね。
先に述べた通り、アドバンテージよりもテンポを重視したほうが良くなった、というゲーム性の変化の一つの証左かもしれません。
そして2つ目に、仮に1tに展開した《エスパーの歩哨/Esper Sentinel》から大量のアドバンテージを得ることが出来たとしても、マナが伸びていなければそれを盤面に還元するのに結局時間がかかってしまう、という点が挙げられます。
受けのためのカードに多くのスロットを割いていた前環境の《ティムクラ》なんかであれば受けのカードを抱えて進行するため、盤面に還元する必要のない事が多かったですが(また、《波止場の恐喝者/Dockside Extortionist》の存在から一気に盤面に還元することも可能でした)、《デリーヴィー》についてはデッキの多くが盤面を作るためのカードで構成されており、マナが無ければ手札でダブつくカードが数多く採用されています。
それらを抱えていても何にもならないため、やはりテンポを重視して展開するべきということですね。
最後に、《エスパーの歩哨/Esper Sentinel》に振り込みやすいデッキは今マナが伸びづらく、中盤以降もドローが見込みやすい、という点が挙げられます。
《エスパーの歩哨/Esper Sentinel》に振り込むタイミングとは、アーティファクトによるマナ加速だったり、非クリーチャーリソースの展開タイミングだったり、サーチカードを打つタイミングだったりしますが、非緑のデッキのマナの伸びづらさが顕著になった今、中盤以降もマナがカツカツなデッキは数多く存在します。そんなデッキは《エスパーの歩哨/Esper Sentinel》をケアしている余裕はありません。
また、緑のデッキについても初動はクリーチャーですが中盤以降の展開札は非クリーチャーによる展開(サーチ等)が多く、初動に展開するより中盤に展開したほうがドローが見込みやすいです。
総じて、早出しのデメリットが増加し、後出しのデメリットが軽減されたため、テンポ重視の展開で十分仕事をするようになったと言える、ということですね。
《マネドリ/Mockingbird》
《イーオスのレインジャー長/Ranger-Captain of Eos》でサーチ可能な唯一のクローンになります。
クローンする対象と同じだけのマナを支払わないといけない分ライブラリから直接出すサーチが受からなかったり、ブリンクが出来なかったりしますし、一番クローンしたい《織り手のティムナ/Tymna the Weaver》も数を減らし、《有翼の叡智、ナドゥ/Nadu, Winged Wisdom》は未来に帰りましたが、そこの穴を埋めるように《眷者の神童、キナン/Kinnan, Bonder Prodigy》がやってきてくれましたし、やっぱり《イーオスのレインジャー長/Ranger-Captain of Eos》から青いカードを探せるというのが大きいと思ってます。
飛行が付く点も《浄火の戦術家、デリーヴィー/Derevi, Empyrial Tactician》と相性が良くてハナマルですね。
《雨ざらしの旅人/Weathered Wayfarer》
《ガイアの揺籃の地/Gaea's Cradle》にアクセスするためのカード①です。
テンポロスの権化&周りの展開次第で強度が著しく変化するためかなり嫌いなカードだったのですが、後述する《放浪の吟遊詩人、イーサーン/Yisan, the Wanderer Bard》の採用も合わせての採用となりました。
《ガイアの揺籃の地/Gaea's Cradle》を探したあとは構えておくと各種魂力土地にアクセスしたり出来ます。フェッチランドといっしょに構えておくといつでも起動出来るタイミングを作れるようになったりして強いみたいです。
《花を手入れする者/Bloom Tender》
複数マナ出るマナクリです。
2tに1マナ構えながら出せたりするところが好きです。《浄火の戦術家、デリーヴィー/Derevi, Empyrial Tactician》を唱えるのに使ってETBでアンタップするとマナがそのまま帰ってきます。
実はコンボパーツだったりするので殺されてもしゃーないくらいでおおらかに構えましょう。
よくあるシチュエーションとしては、クローンとかコントロール奪取とかでたまに黒マナとか赤マナが出るようになったりするので忘れないようにしましょう。また、《眷者の神童、キナン/Kinnan, Bonder Prodigy》がいる時はその時出せるマナの中から1色選んで1マナだけ多く出せます。急に3マナ増えたりしないことには注意してください。
《フェアリーの大群/Cloud of Faeries》
今回の構築のキモであるフリースペルクリーチャーの一角です。
基本的にはヒマな時に適当に展開することをおすすめします。
飛行を持つのでアタッカーとしての性能が高く、単体では何もしないにせよ、マナを出すにもカードを引くにもコンバットを経由しがちなこのデッキではシナジーカードとしてはかなり強力ですね。
《フェアリーの黒幕/Faerie Mastermind》
置きドロソの一つです。
やはり《織り手のティムナ/Tymna the Weaver》が減った事が原因で前環境より信頼が出来なくはなっていますが、飛行を持っているので各種サボタージュ能力の誘発剤としてギリギリ採用圏内でしょう。
《フレッシュの複製体/Flesh Duplicate》
2マナクローンです。
2マナクローンは他に《幻影の像/Phantasmal Image》が居ますが、やはり《浄火の戦術家、デリーヴィー/Derevi, Empyrial Tactician》でアンタップ出来ない点から不採用になっています。
その代わりに期間限定ではありますがその間はデメリットなしのクローンであるこちらが採用されています。
今環境に於いては《金粉のドレイク/Gilded Drake》・《荒れ模様のストームドレイク/Volatile Stormdrake》がかなり重要ですから、軽いマナでこれらをクローンしながら、相手の戦力としての価値は下げられるため以前よりもデメリットは気にならなくなっています。
《幽体のこそ泥/Ghostly Pilferer》
置きドロソ兼無限の吐き先になります。
最序盤に設置して対戦相手の統率者のプレイでカードを引くのもいいですが、《ジェスカの意志/Jeska's Will》や《ヨーグモスの意志/Yawgmoth's Will》なんかでもカードが引けるので思ったより味がします。
その上マナが余るデッキなので、ターンの開始時にアンタップしたときの誘発でドローをすることも運用上かなり多いです。ここで寝かせたマナは戦闘で起こせますしね。
無限の吐き先としては《浄火の戦術家、デリーヴィー/Derevi, Empyrial Tactician》の無限ブリンクの成立時に無限マナから無限にタップアンタップを繰り返して無限ドローすることが出来ます。
《金粉のドレイク/Gilded Drake》
《荒れ模様のストームドレイク/Volatile Stormdrake》
コントロール奪取兼除去枠での採用です。
今環境ではあらゆるデッキが弱体化し単純な妨害であるところの除去に多くのスロットを割くだけの余裕がなくなっています。
その中で、この2枚は相手の盤面に対する除去として機能しながらそれをそのまま自分のアドバンテージへと変換できるカードであるため非常に価値が高くなっています。
クローンを多く採用できるため、ドレイク系カードの投げ合いにも強く出られるのがより良いですね。
《エイヴンの思考検閲者/Aven Mindcensor》
先にも述べた通り、純粋な妨害よりも自分の手が進む妨害札でなければ採用する余裕がありません。
《デリーヴィー》に関して言えば回避能力があればテンポ面でシナジーしますから、飛行を持つこのカードはギリギリ採用圏内と言えるでしょう。
《世慣れた見張り、デルニー/Delney, Streetwise Lookout》
アド源でありコンボパーツです。
《浄火の戦術家、デリーヴィー/Derevi, Empyrial Tactician》の誘発が倍になるということはマナが倍になるということですし、誘発数にかなり余裕が出来るので仕掛けるターンに相手の置きているマナを寝かせることも可能になります。
今回では《秘密を知るもの、トスキ/Toski, Bearer of Secrets》や《Tadeas, Juniper Ascendant》、《オーランの凍り牙/Ohran Frostfang》といったカードを採用しているため、これらともシナジーします。
また、自分のデッキだけではなく《織り手のティムナ/Tymna the Weaver》や《オークの弓使い/Orcish Bowmasters》をクローンした時のシナジーも形成出来るのでかなり強いです。
コンボパーツとしてはクローンを用いて《浄火の戦術家、デリーヴィー/Derevi, Empyrial Tactician》の本体を生贄にし続ける状況起因処理由来のコンボで使用されます。
《変位エルドラージ/Eldrazi Displacer》
フリースペルクリーチャーを採用したことによりプレイアブルになったカードです。
無色マナを要求しますが、ブリンクするカードは自分のコントロールに限らないため各種ドレイクと強烈にシナジーします。
また、タップ状態で戦場に戻すため事実上のタッパーとして機能することもあります。(《デリーヴィー》ブリンクすれば変わらないんですが、一応)
あと欠色なので《精霊の魂、アニマー/Animar, Soul of Elements》のプロテクション貫通してカウンターリセット出来ることは覚えておいてください。
《エルフの指導霊/Elvish Spirit Guide》
今となっては0➾1は本当に偉いっす。
《フェイ庄の古老/Faeburrow Elder》
2枚目の《花を手入れする者/Bloom Tender》です。警戒なのと大体3/3なのが《デリーヴィー》的には嬉しい。
前環境ではこんなの除去られないわけ無いだろと思ってたんですが今は割と除去られないですね(余裕ないみたい)。
《帆凧の窃盗犯/Kitesail Larcenist》
自分の得になる妨害枠②です。
3面一気に止めるため均衡を保ちやすく、護法1のお陰で除去するにしてもテンポを崩しやすく、おまけに各種クローンとの相性もいい、ついでに飛行付きというなんともデッキに噛み合った1枚です。
クローンとの相互作用で言えば、宝物になっていることはコピー可能な値ではないことを覚えておきましょう。宝物にしたクリーチャーやアーティファクトは問題なくクローンすることが出来ます。
100年に1回《鋭い目の航海士、マルコム/Malcolm, Keen-Eyed Navigator》をクローンしたりドレイクしたりした時に海賊であることが染みます。
《イーオスのレインジャー長/Ranger-Captain of Eos》
対話拒否枠兼サーチです。
対話拒否としての性能は言うまでもないですが、このデッキにおいてはサーチ性能が非常に強力です。
《雨ざらしの旅人/Weathered Wayfarer》にアクセス出来るため、事実上《ガイアの揺籃の地/Gaea's Cradle》にアクセス出来ると言っても過言ではありません。(流石に過言?)
《放浪の吟遊詩人、イーサーン/Yisan, the Wanderer Bard》
ハイパー雑魚狩り用カードです。大会用なのでもう抜きました。
《雨ざらしの旅人/Weathered Wayfarer》から入り《ガイアの揺籃の地/Gaea's Cradle》にアクセスし、《フェアリーの大群/Cloud of Faeries》→《変位エルドラージ/Eldrazi Displacer》で勝ちですし、そうでなくとも《イーオスのレインジャー長/Ranger-Captain of Eos》→《祝福されたエミエル/Emiel the Blessed》とするだけでも勝ちです。
こんなカードを放置してはいけないのですが(実際普通は除去されます)、大会だと何故か生き残りがちだよと有識者に教えてもらい試した所生き残るしそのまま勝つしということで今回は入れてみました。
予選抜け用のチューンなので普段遣いには適さないと思います。
《祝福されたエミエル/Emiel the Blessed》
コンボパーツです。
基本引くと弱いですが、引くとクリーチャー呪文として唱えることが出来るようになるため打ち消されにくくなるというメリットがあります。
また、引いたときだけ《喜ぶハーフリング/Delighted Halfling》が機能することは覚えておきましょう。
《永劫の好奇心/Enduring Curiosity》
おまえのコンバットをずっと見てたぞ
本当によく頑張ったな?
遂に我慢が報われ莫大なドローを得る
流石に最強クラスのドロソです。UUが色拘束としてちょっと重いので、同じUUの《賢いなりすまし/Clever Impersonator》と交換で入っているイメージです。
クリーチャーをペタペタ並べるデッキなので流石に全体除去が弱点なのですが、このカード1枚でそれを軽減できます。
ピン除去耐性という面ではEDHで使われている除去の多くが追放除去のため思ったより活きる場面は少ないですが、後引き《紅蓮破/Pyroblast》系を耐えるのは偉いですね。どちらかといえばこの耐性の部分は相手に相打ちを躊躇させるために機能することが多いです。
このデッキに限った話ではありませんが、瞬速を持つことを最大限活かし、ブロック指定後に唱えることをおすすめします。相手のチャンプブロックや相打ちへの動機が少なくなります。
エンチャントであるため、《悟りの教示者/Enlightened Tutor》でサーチ出来ることを覚えておきましょう。
《セファリッドの女帝ラワン/Llawan, Cephalid Empress》
環境用のメタカードです。
環境のトップメタである《キナン》《マルコム》をシャットアウト出来ます。
また、現環境ではテンポを失わない除去としてドレイク系のカードが多く採用されていますが、自分が出したドレイクを回収しながら相手のドレイクを封殺するという点が非常に環境とマッチしている1枚です。
非青のデッキに対してもドレイクと組み合わせて使うことにより、「非青はドレイクで殺す、青はラワンで殺す」というプランを取りやすいため、思っているより裏目の無い1枚かなと思います。
しかし、緑系相手にはデッキから直接クリーチャーをリクルートする系のカードからのクローンで、それ以外のデッキにも《模倣メカ/Imposter Mech》等で突破されうるため、過信は禁物です。
《ファイレクシアの変形者/Phyrexian Metamorph》
器用なクローンです。
クリーチャークローンとしてみても、青マナを要求してこないというだけでかなり便利な1枚です。
このデッキでは《ガイアの揺籃の地/Gaea's Cradle》で緑マナが余る、なんてことはよくあることですから、貴重な青マナを寝かせること無くクローンをプレイ出来ることは非常に有意義であると言えます。
加えて、《一つの指輪/The One Ring》をクローン出来ることは《デリーヴィー》というデッキにおいて非常に強力に作用します。
リクルートスペルで場に残るクローンを持ってくる時はこれか《替え玉/Stunt Double》の2択なのですが、どちらにも強みがあるのでどっちをライブラリーに残しておくかはかなり難しいところです。
個人的には《一つの指輪/The One Ring》クローンの方が勝ちに貢献する度合いが高い・手札から唱える際のコストが軽い等の点から《ファイレクシアの変形者/Phyrexian Metamorph》をライブラリに残すようにプレイすることが多いですが、《替え玉/Stunt Double》を構えるプレイもめちゃくちゃ強いので悩ましい所です。
《うろつく玉座/Roaming Throne》
《世慣れた見張り、デルニー/Delney, Streetwise Lookout》の追加分です。
基本的には《鳥/Bird》を指定します。《ウィザード/Wizard》指定だと対戦相手にコントロールを奪われた際に活用される可能性が高いという点と、《マネドリ/Mockingbird》はコピー後も《鳥/Bird》のためコピー先によっては《浄火の戦術家、デリーヴィー/Derevi, Empyrial Tactician》以外の誘発も増やせる可能性があるためです。
《まき散らす菌糸生物/Sowing Mycospawn》
《ガイアの揺籃の地/Gaea's Cradle》です。
基本妨害されづらい《戦争門/Wargate》X=0的な運用をしますが、たまに《出現領域/Emergence Zone》とか《死者の原野/Field of the Dead》とか《魂の洞窟/Cavern of Souls》とか割れて染みるときがあります。
欠色なので《召喚の調べ/Chord of Calling》の色にならないことだけ注意しましょう。
《替え玉/Stunt Double》
瞬速クローンです。
4マナクローンは自分のクリーチャーをコピー出来るものに絞ったため唯一の生き残りと言えます。マナを構えやすい《デリーヴィー》というデッキにとっては非常にマッチした1枚と言えるでしょう。
《浄火の戦術家、デリーヴィー/Derevi, Empyrial Tactician》になることで実質サクり台のような機能を果たします。
《Tadeas, Juniper Ascendant》
ドロソです。出すとだいたい「それなんですか?」「あっ、ダルシムですね」という会話が発生します。
引ける枚数こそ最大3枚ですが、《世慣れた見張り、デルニー/Delney, Streetwise Lookout》の対象範囲内である点、呪禁を持つため除去に強く、最悪自分が殴りに行く際も擬似的なアンブロッカブル性能を持つとそのマナコストに見合った性能をしています。
《秘密を知るもの、トスキ/Toski, Bearer of Secrets》
ドロソです。これは打ち消されないのが強みです。
コンバットを分ける必要が無いためブロッカーの居ないところになだれ込めばそれだけでカードが引けるのは良いですね。
破壊不能は追放除去とマイナス修正が跋扈するEDHではやっぱりあんまり活躍の機会が無いです。
《オーランの凍り牙/Ohran Frostfang》
ドロソです。接死がつきます。
マナクリも殴りに行って相打ち以上を要求できるようになるのが良いですね。
《ザルファーの魔道士、テフェリー/Teferi, Mage of Zhalfir》
デッキの特性上マナを構えやすいので、このカードを差し込めるタイミングが非常に多くかなり使いやすい対話拒否です。
今回は《歩行バリスタ/Walking Ballista》などの勝ち手段を採用していないため、第二メインフェイズや相手のターンでコンボが決まった場合、このカードを出してからアップキープ全タップで1周回すというのが勝ち筋になっています。
ソーサリー(3)
《破滅の終焉/Finale of Devastation》
もう一度覚えていただきましょう、「人であり終焉バトルでない」です。
戦闘前であればこれを大きく撃つことで無限マナの吐き先になりえることと、《世慣れた見張り、デルニー/Delney, Streetwise Lookout》《イーオスのレインジャー長/Ranger-Captain of Eos》をサーチ出来ることが《イコリアへの侵攻/Invasion of Ikoria》に対するアピールポイントです。
《異界の進化/Eldritch Evolution》
打ち消された時のアド損がヤバすぎるので採用を敬遠していましたが、《流浪のドレイク/Peregrine Drake》との相性の良さを鑑みて採用しました。
基本的には《浄火の戦術家、デリーヴィー/Derevi, Empyrial Tactician》をコストにすることになります。
《流浪のドレイク/Peregrine Drake》を持ってくるとマナ加速になります。
《栄光の探索/Search for Glory》
今回のおしゃれカード枠です。
《ガイアの揺籃の地/Gaea's Cradle》にアクセスするカードが1枚追加で欲しくなり、もう最悪《森の占術/Sylvan Scrying》とかでも良いかな……と思ってたところにログサミメンバーのしもっちさんから提案していただいた1枚。
確かにサーチ対象は伝説のカードであることが多く、《一つの指輪/The One Ring》・《祝福されたエミエル/Emiel the Blessed》・《ザルファーの魔道士、テフェリー/Teferi, Mage of Zhalfir》とこのデッキでサーチしたいカードをほぼ全て持ってくることが出来ます。
インスタント(16)
《否定の契約/Pact of Negation》
《断れない提案/An Offer You Can't Refuse》
《狼狽の嵐/Flusterstorm》
《精神的つまづき/Mental Misstep》
《白鳥の歌/Swan Song》
《激情の後見/Fierce Guardianship》
《拒絶の閃光/Flare of Denial》
《否定の力/Force of Negation》
《意志の力/Force of Will》
打ち消し枠。普通のカードが入ってるだけです。
環境的に《ログサイ》以外のデッキへの刺さりが悪いため《精神壊しの罠/Mindbreak Trap》は今回は不採用としています。
一応《拒絶の閃光/Flare of Denial》は一番撃ちやすい統率者じゃないかなと思ってます。
《輪作/Crop Rotation》
打ち消された時のアド損がヤバすぎるので敬遠してたシリーズです。
《ガイアの揺籃の地/Gaea's Cradle》にアクセスするならもう選り好みしてられないですね。
《悟りの教示者/Enlightened Tutor》
基本アド損するカードは廃したいのですが、こちらは初動カウント出来る上に勝ち筋である《一つの指輪/The One Ring》と《出産の殻/Birthing Pod》をサーチ出来るので採用してます。
《沈黙/Silence》
対話拒否にも受けにも使えて便利~
《出現領域/Emergence Zone》と《風に運ばれて/Borne Upon a Wind》を許すな?
《剣を鍬に/Swords to Plowshares》
《デリーヴィー》って除去抜いてる人が多いんですが、結構カード引けるように組んでるので1本あると便利かなと思って入れてます。
特に今は除去がめっちゃ強いメタなので特に入れ得かなぁと思います。
《サイクロンの裂け目/Cyclonic Rift》
マナ伸びやすい上に構えやすいと、デッキとの相性抜群です。
《エラダムリーの呼び声/Eladamri's Call》
まあまあ《悪魔の教示者/Demonic Tutor》です。
インスタントなのが偉く、5マナで《エイヴンの思考検閲者/Aven Mindcensor》、6マナで《替え玉/Stunt Double》になるパターンが結構多いですね。
《召喚の調べ/Chord of Calling》
神。
妨害クリーチャーの枠が前より増えてはいるので前より足引っ掛け性能が高いです。
アーティファクト(6)
《金属モックス/Chrome Mox》
《水蓮の花びら/Lotus Petal》
《魔力の櫃/Mana Vault》
《太陽の指輪/Sol Ring》
マナファクトです。最低限の採用。
《浄火の戦術家、デリーヴィー/Derevi, Empyrial Tactician》でアンタップ出来るので《魔力の櫃/Mana Vault》は特に使い勝手が良いです。
《モックス・ダイアモンド/Mox Diamond》に関してはやっぱり土地を伸ばしたいデッキなので不採用です。
《出産の殻/Birthing Pod》
勝ち筋です。
必要マナ自体は多いですが《浄火の戦術家、デリーヴィー/Derevi, Empyrial Tactician》と組み合わせて1枚コンボになります。
《一つの指輪/The One Ring》
ドロソ兼勝ち筋です。
《浄火の戦術家、デリーヴィー/Derevi, Empyrial Tactician》のサボタージュ能力で何度もアンタップを繰り返し《むかつき/Ad Nauseam》くらいカード引いて勝ちます。
エンチャント(6)
《花の絨毯/Carpet of Flowers》
環境に青が多い以上入れ得なマナ加速ですね。
《神秘的負荷/Mystic Remora》
マジでおもんないゴミ共①
これの維持でマナを寝かせてもすぐ起こせるので想定の倍くらい維持出来ます。
逆に言えば維持し続けられる体制が整ってから設置したほうが強いので、マナクリとかと同時に手札にあるときは先にそっちを展開して盤面を作ってから2~3tに投げることが多いです。特に今は《神秘的負荷/Mystic Remora》に振り込むカードを他人がプレイするタイミングがマナベースの整った中盤以降のため、尚更この傾向が強いと思います。
《楽園の拡散/Utopia Sprawl》
パーマネント1枚から複数マナ出てくれるとアンタップのバリュー高くて嬉しい。
たまに森が無くて「……何……だと……」になる。
《繁茂/Wild Growth》
パーマネント1枚から複数マナ出てくれるとアンタップのバリュー高くて嬉しい2。
たまに青ダブシン出なくて「……何……だと……?」になる。
《森の知恵/Sylvan Library》
ライフ守るの簡単なのでガシガシ8点払います。
マリガン嵩んだ時は《悟りの教示者/Enlightened Tutor》でこれ持ってきて2tに設置するプランは見ておいてください。
《リスティックの研究/Rhystic Study》
土地(30)
《乾燥台地/Arid Mesa》
《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》
《湿地の干潟/Marsh Flats》
《霧深い雨林/Misty Rainforest》
《汚染された三角州/Polluted Delta》
《沸騰する小湖/Scalding Tarn》
《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs》
《吹きさらしの荒野/Windswept Heath》
《樹木茂る山麓/Wooded Foothills》
フェッチは全部入れよう。
《Savannah》
《Tropical Island》
《Tundra》
《寺院の庭/Temple Garden》
《繁殖池/Breeding Pool》
《神聖なる泉/Hallowed Fountain》
デュアランとショックランドも全部入れよう。
《回復の温泉/Rejuvenating Springs》
《冠水樹林帯/Waterlogged Grove》
青緑優先で。
キャノピーランドは任意のタイミングで土地が減らせるため《雨ざらしの旅人/Weathered Wayfarer》と相性が良いらしいです。
《アダーカー荒原/Adarkar Wastes》
《ヤヴィマヤの沿岸/Yavimaya Coast》
《変位エルドラージ/Eldrazi Displacer》との兼ね合いで入っているダメラン。無色マナの供給が出来るだけなので基本痛いだけ。
極稀に《まき散らす菌糸生物/Sowing Mycospawn》のキッカーのコストが払えたりして染みます。
《真鍮の都/City of Brass》
《統率の塔/Command Tower》
《風変わりな果樹園/Exotic Orchard》
《マナの合流点/Mana Confluence》
《色あせた城塞/Tarnished Citadel》
カードの要求シンボルが多いので色は安定するほど良いです。
《古えの墳墓/Ancient Tomb》
上記と矛盾するカードに見えますが、4マナ以上の強いカードを唱えるターンが早くなる効果があるため採用。1ターン分のテンポがもらえる強力なカードです。
特に今回は純粋に無色マナを要求するカードも採用されているため、状況によっては《輪作/Crop Rotation》などから持ってくることもあります。
《ガイアの揺籃の地/Gaea's Cradle》
このデッキでは《祝福されたエミエル/Emiel the Blessed》と合わせてコンボパーツにもなります。
アンタップすることで倍使えるので、無色マナ分がほぼ無料になります。
《有翼の叡智、ナドゥ/Nadu, Winged Wisdom》を失った分、この土地への依存度が高くなっています。積極的にアクセスしましょう。
《耐え抜くもの、母聖樹/Boseiju, Who Endures》
《天上都市、大田原/Otawara, Soaring City》
便利~。《雨ざらしの旅人/Weathered Wayfarer》の採用によりより強くなってます。デッキ的に構えやすい(n回目)上に相手の統率者コピーしがちなので《天上都市、大田原/Otawara, Soaring City》ですらも1マナで起動出来たりするのは珍しくありません。
環境的に《The Tabernacle at Pendrell Vale》の刺さりが良くなっており、目にする機会も増えたため、《耐え抜くもの、母聖樹/Boseiju, Who Endures》で土地を破壊できることは頭に入れておきましょう。
《変容する森林/Shifting Woodland》
タップインする可能性もあるのですが、除去られたコンボパーツを土地の能力で蘇生出来るのは非常に強力です。
土地にもなれるので仮に《ガイアの揺籃の地/Gaea's Cradle》割られたりしてもこれがバックアップになります。
今回は自前のドローソースを増やしているため、除去られたドロソに対しても使う機会が増えましたね。
《宝石の洞窟/Gemstone Caverns》
前回との差分について
《有翼の叡智、ナドゥ/Nadu, Winged Wisdom》
《コーの遊牧民/Nomads en-Kor》
《コーのシャーマン/Shaman en-Kor》
《歩行バリスタ/Walking Ballista》
枠の都合です。
戦闘後にスッと勝てるので入れられるなら入れたいんですが、今までのデッキと違い今回のリストでは無限マナの吐き先が必ず必要になってしまいます。
これまでであれば『ナドゥコンボ』からライブラリをひっくり返して直接勝てるカードを拾うだけで良かったのですが、《有翼の叡智、ナドゥ/Nadu, Winged Wisdom》亡き今、無限マナの成立後に《一つの指輪/The One Ring》や《幽体のこそ泥/Ghostly Pilferer》といった注ぎ先が無ければ確定勝ちとはなりません(一応、無限タップが成立するためソーサリータイミングの妨害や仕掛けはシャットアウト出来ますが、現代EDHではあまりに脆いです)。
結局注ぎ先が必要になり、無限ドローになるのであれば《ザルファーの魔道士、テフェリー/Teferi, Mage of Zhalfir》を絡めたルートでも勝てるため、今回は不採用としました。
《群青の獣縛り/Azure Beastbinder》
相手のクリーチャーを機能不全にするという点において、ドレイク系のカードと差し替わりました。
特に仮想敵として強めに見ていた《眷者の神童、キナン/Kinnan, Bonder Prodigy》に対しては刺さりが甘く、《金粉のドレイク/Gilded Drake》の方が有効であると判断したためです。
《騒々しい送り屋/Chittering Dispatcher》
《有翼の叡智、ナドゥ/Nadu, Winged Wisdom》がいなくなったため横並びのメリットが薄くなったこと、回避能力を持たないため環境的に通りが悪くなったことから不採用となりました。
《ティシャーナの潮縛り/Tishana's Tidebinder》
3マナ妨害クリーチャー枠の敗者です。神決チューンだったので飛行クリーチャーを優先し泣く泣く不採用としました。
現在は《放浪の吟遊詩人、イーサーン/Yisan, the Wanderer Bard》を抜いているためそこの枠に収まっています。
《奪い取り屋、サーダ・アデール/Thada Adel, Acquisitor》
3マナユーティリティー枠の敗者です。出てすぐ仕事しないカードやっぱり好きじゃなくて……
《一つの指輪/The One Ring》になれるのは本当に強いので好みで入れてみても全然いいカードだと思います。
《イリシッドの学者、グラジラックス/Grazilaxx, Illithid Scholar》クジラックス先生せっかく《沿岸の海賊行為/Coastal Piracy》系のドバッと引けるカードが多く採用されているので《織り手のティムナ/Tymna the Weaver》相当のカードは別に要らんかな……という判断です。UU重いし。
《嘲笑するドッペルゲンガー/Mocking Doppelganger》
《柔順な替え玉/Malleable Impostor》
《ティムクラ》と《ティヴィット》と《ナドゥ》を見たカードだったため、これらのデッキが減少した今リソースカードとしてカウントすることが難しいと判断し4マナのリソースクリーチャーと交換しました。
《守護フェリダー/Felidar Guardian》
《消失師、プレストン/Preston, the Vanisher》
コンボルートをフリースペルクリーチャーと《ガイアの揺籃の地/Gaea's Cradle》の方に寄せたため枠の都合で抜けました。
《賢いなりすまし/Clever Impersonator》
《一つの指輪/The One Ring》になれるもう一体のクローンだったのですが、《永劫の好奇心/Enduring Curiosity》と最後まで悩んで入れ替えました。
UUが重いですが入れ替え先の《永劫の好奇心/Enduring Curiosity》同様それを払う価値のあるクリーチャーですから、未だに採用が検討出来る1枚だと思います。
《エント最後の進軍/Last March of the Ents》
主な役割が『ナドゥコンボ』でライブラリをひっくり返したあと、《ガイアの揺籃の地/Gaea's Cradle》のマナだけから手札に溜まったコンボパーツを放流することだったので今回は細かいサーチカードに枠を譲りました。
ぶっぱなす打ち方も結構《秘密売り、ティヴィット/Tivit, Seller of Secrets》クローン依存だったりしたので……
《Legolas's Quick Reflexes》
環境の除去の枚数が減った(有り得ない話だけど、採用する余裕が無いんだって、情けないねぇ)ため、否認系で十分と判断しました。
もっとバックアップ札が欲しい!という方は入れてもいいと思います。
《精神壊しの罠/Mindbreak Trap》
2キルくんが準備のターン→次のターンに仕掛け札のような仕掛け方をしてくることが多くなり、加速からそのまま《むかつき/Ad Nauseam》みたいな仕掛けをしてこなくなったので刺さりが悪くなりました。
自分のバックアップにもあんまり使えないため今回は解雇です。
《魔力の墓所/Mana Crypt》
《アガサの魂の大釜/Agatha's Soul Cauldron》
《コーの遊牧民/Nomads en-Kor》を食べてウハウハになる予定のカードだったので《有翼の叡智、ナドゥ/Nadu, Winged Wisdom》の死により解雇です。
《模倣メカ/Imposter Mech》
《有翼の叡智、ナドゥ/Nadu, Winged Wisdom》用のカードではあったので解雇です。
《セファリッドの女帝ラワン/Llawan, Cephalid Empress》がメガヒットしたら戻すかも。
《水辺の学舎、水面院/Minamo, School at Water's Edge》
《雲海/Sea of Clouds》
ダメランを入れる必要があり、弱い順に抜きました。
31枚目の土地を入れるなら《水辺の学舎、水面院/Minamo, School at Water's Edge》から。
101枚目~
調整過程で試したカード達です。説明が雑。
《策謀の故買人/Scheming Fence》
召喚酔いてw
カードはマジで強いですが、取りたいカードランキング上位だった《魔力の墓所/Mana Crypt》が何故か環境から消えたため一旦不採用。
《両生類の神童/Pollywog Prodigy》
後引きが弱すぎる&2回目以降の進化がかなり絶望的ということで不採用です。
《堂々たる撤廃者/Grand Abolisher》
どうせそんなすぐ勝てないんだから焦らない。
《眷者の神童、キナン/Kinnan, Bonder Prodigy》
お前は《有翼の叡智、ナドゥ/Nadu, Winged Wisdom》じゃない。人から取るだけで十分。
《不屈の解体者/Dauntless Dismantler》
あれ?《波止場の恐喝者/Dockside Extortionist》居なくね?
《呪文捕らえ/Spell Queller》
かなり入れたい。
枠が……
《エイヴンの阻む者/Aven Interrupter》
かなり入れたい2。
枠が……2
入れるなら《呪文捕らえ/Spell Queller》より優先っぽいです。
《オークヘイムの敵対者/Oakhame Adversary》
このデッキこんなカードに頼るほど痩せてなかった。
《誘惑蒔き/Sower of Temptation》
《乱動の精霊/Roil Elemental》
追加のドレイク系として。
後引の除去が受かる&UU重いで不採用。
《牧歌的な教示者/Idyllic Tutor》
前環境であればなにはともあれ《神秘的負荷/Mystic Remora》にアクセスするとなんとかなってましたが、今はそうでもない……
《袖の下/Bribery》
相手のデッキを何回見ても《有翼の叡智、ナドゥ/Nadu, Winged Wisdom》が居ねぇ!!!!!!!
《接収/Acquire》
相手のデッキを見たら《一つの指輪/The One Ring》はあった!!!!!!!
すっげー打ち消されたのでやめた。
《払拭/Dispel》
丸い。
枠は無い。
《大梟の小夜曲/Strix Serenade》
丸い2。
枠は……今は頑張って作った。神決のときは無かった。
《記憶への放逐/Consign to Memory》
《計略縛り/Trickbind》
今はもみ消し結構強いです。
神決予選レベルなら妨害増やすより自分の動き強化したほうが良いってことで不採用。今は入れてる。
《マナ吸収/Mana Drain》
自分のカード唱えるのにもUU重いって言ってんのに構えられるわけ無いでしょうが!
《大ドルイドの魔除け/Archdruid's Charm》
じゃあGGGが出るかって言われたら別にそうでもないんですよ。
《ガイアの揺籃の地/Gaea's Cradle》アクセス札に器用さ持たせようとしたけど重くて結局打てない事が多く解雇……
《水没/Submerge》
体感4割くらいカードじゃないのにただのバウンスなのが弱すぎるね、流石に。
3.キープ基準と動かし方
キープ基準
基本的にはマナ加速+ドロソでキープします。
このご時世ふわっとした7枚より5枚くらいまで行ってもこの組み合わせがあった方が全然勝てるので強気にマリガンしていきましょう。
ドロソのTier Listとしてはこんな感じです。《放浪の吟遊詩人、イーサーン/Yisan, the Wanderer Bard》は厳密にはドロソではないですが、リソースカードとしてここに入れています。
このリストのS~Aのカードがあれば文句なしでドロソありと言えるでしょう。
B以下のカードは加速が特段優れているとかじゃない限りはあまりキープ基準になりません。
マリガンがかさんだ場合はドロソを優先してください。マナ加速はあとからでも間に合います。
ドロソを優先するプレイとしては、例えば土地2枚と《悟りの教示者/Enlightened Tutor》がある時、マナ加速が無いならば手なりで《太陽の指輪/Sol Ring》辺りのマナアーティファクトをサーチしたくなると思いますが、この場合《森の知恵/Sylvan Library》をサーチしたほうが良いです。
対戦相手に《ログサイ》《ログテヴェ》がいる場合(その他2キルデッキ、Spy型の《エシカ》とかも)は土地と妨害だけでキープしていいです。間に合わないので。
動かし方
1~2tはマナ加速に充てて、3~4tからドロソを展開してリソースを確保していくのが基本の動きになります。
《浄火の戦術家、デリーヴィー/Derevi, Empyrial Tactician》はドロソとくっつきが良い(特にサボタージュ能力のもの)ので、ドロソを設置する前のターンまでには場に出して召喚酔いを解いておきたいですが、《花を手入れする者/Bloom Tender》や《フェイ庄の古老/Faeburrow Elder》があればそちらを優先しましょう。将来のドローが担保されているのであれば何よりもテンポが大切です。
ドロソでのドローが進む頃になると《デリーヴィー》の誘発で自然とマナを構えられるようになるので、そう簡単には負けなくなります。
どこかのタイミングで《ガイアの揺籃の地/Gaea's Cradle》にアクセスして、機を伺って仕掛けていきましょう。
Tips
《浄火の戦術家、デリーヴィー/Derevi, Empyrial Tactician》は構えられるなら構えたほうが強い。
《浄火の戦術家、デリーヴィー/Derevi, Empyrial Tactician》の起動は構えておくと強いです。
サボタージュ能力持ちのコンバットを阻止したり、舐めた《魔力の櫃/Mana Vault》を寝かせたり、仕掛けるターンの前ならば相手の青マナを寝かせることで有利にゲームを進められます。(相手のパーマネントに触るときは当然ゲームの進行を考えましょう。間違っても協力相手の《魔力の櫃/Mana Vault》寝かしたりしてはいけません)
《トリトンの英雄、トラシオス/Thrasios, Triton Hero》とかと同じですが、構える動きが自然に見えるので他のカードを匂わせたり、逆に匂わなかったり出来ます。
とはいえ今はサボタージュ能力によるリソース確保にデッキを寄せているため盤面に残すバリューが高く、なかなか統率領域に《デリーヴィー》を置いておくプレイをすることも難しくなっています。
その場合はクローンを使って《デリーヴィー》のクローンになることによって、《デリーヴィー》を統率領域に閉じ込めておくことが出来ます。
ただこれやっちゃうと《祝福されたエミエル/Emiel the Blessed》とのコンボ出来なくなっちゃうので状況を伺いつつやりましょう。
起動能力のお陰で相打ち前提のアタック・ブロックもかなりやりやすくて良いです。
《浄火の戦術家、デリーヴィー/Derevi, Empyrial Tactician》で対戦相手のパーマネントを寝かす択を常に意識する。
歴戦の《デリーヴィー》使いの方々なら「何を当たり前のことを……」とお思いかもしれませんが、一応。僕は結構使い込むまで意識できてませんでした。
これは自ターンの妨害を阻止するというニュアンスだけでなく、「自分が戦闘でマナ寝かせてフルタップにするんでそのうちにここに除去撃って欲しい!」みたいな交渉が可能であるということです。
本当に暇な瞬間もなにか出来ないかなーと考えておく癖はつけておきましょう。
マッチアップ解説
《眷者の神童、キナン/Kinnan, Bonder Prodigy》
有利です。最速《玄武岩のモノリス/Basalt Monolith》以外ほぼ負けません。
相手の盤面にマナの注ぎ先が出てくれるのは非常に喜ばしいことです。
また、ドレイク系で《キナン》を奪う行為に対しては明確に"正義"がつきまといますから、他家のバックアップをもらうことが出来る可能性もあります。
何らかの手段で《キナン》を自分の場に出すことが出来ると、《デリーヴィー》の誘発でマナを起こす→《キナン》を起動するを繰り返すだけでゲームをすることが出来、《祝福されたエミエル/Emiel the Blessed》にたどり着いてしまえばそのまま《キナン》が無限の注ぎ先となって勝利出来ます。
キーカード:ドレイク系・クローン系・《セファリッドの女帝ラワン/Llawan, Cephalid Empress》
《鋭い目の航海士、マルコム/Malcolm, Keen-Eyed Navigator》+《激情の薬瓶砕き/Vial Smasher the Fierce》
《マルコム》共闘すべてに言えることですが、《マルコム》を除去するか奪ってしまえばそれだけでデッキが機能不全を起こします。《マルティム》・《マルタナ》なんかがそれに該当しますね。
しかし、《マル砕き》だけはグリクシスの要素が強く、《マルコム》に対処しても《むかつき/Ad Nauseam》や《死の国からの脱出/Underworld Breach》、《タッサの神託者/Thassa's Oracle》によって勝ちに来るポテンシャルがあるため注意が必要です。
とはいえ、前環境のような鋭い攻めが来ることもほとんど無く、多くの場合2t《マルコム》からの展開になりますから2キルくんを相手取るときのような妨害を探して激しいマリガンを繰り返すこともなく勝利することが可能です。
キーカード:ドレイク系・《セファリッドの女帝ラワン/Llawan, Cephalid Empress》
《ロフガフフの息子、ログラクフ/Rograkh, Son of Rohgahh》+《求道の達人、サイラス・レン/Silas Renn, Seeker Adept》
前回に引き続き明確な不利対面です。
このマッチアップのみ土地3枚+妨害みたいな手札でもやります。
ドロソプランを採ってくれるのであればこちらから振り込むことはほぼ無いため、あとは周り次第です。
まあこの辺に囲まれたら下振れたなーと思って切り替えていくのも肝要です。
キーカード:妨害札・《リスティックの研究/Rhystic Study》・《神秘的負荷/Mystic Remora》
《ロフガフフの息子、ログラクフ/Rograkh, Son of Rohgahh》+《愚者滅ぼし、テヴェシュ・ザット/Tevesh Szat, Doom of Fools》
全除去がある分よりキツイです。
このマッチアップも妨害厚めのキープをすることが肯定されます。また、クリーチャーのリソース札は信頼できないためより《一つの指輪/The One Ring》に重心を預けることになります。
全除去を意識して手札のクリーチャーをすべて展開しきらないことも余裕があれば意識してみると良いかもしれません。
キーカード:妨害札・《リスティックの研究/Rhystic Study》・《神秘的負荷/Mystic Remora》・《一つの指輪/The One Ring》
《トリトンの英雄、トラシオス/Thrasios, Triton Hero》+《織り手のティムナ/Tymna the Weaver》
やっぱり青ミッドレンジには有利です。
前より《ティムナ》をクローンして云々という感じのプランを採ることはなくなりましたが、結局のところテンポで常にこちらが上回る事が出来るため、基本的に有利に立ち回ることが可能です。
また、《セファリッドの女帝ラワン/Llawan, Cephalid Empress》によって相手のドレイク系を封鎖することを忘れないようにしましょう。《タッサの神託者/Thassa's Oracle》による即死もケアできる優秀な札です。
とはいえ受けの硬いデッキではありますから、対話拒否を噛ませたりインスタントタイミングで差し込んだりと、仕掛け方には工夫が必要と言えるでしょう。
キーカード:《イーオスのレインジャー長/Ranger-Captain of Eos》・《ザルファーの魔道士、テフェリー/Teferi, Mage of Zhalfir》・《召喚の調べ/Chord of Calling》・《セファリッドの女帝ラワン/Llawan, Cephalid Empress》
非青クリーチャー真っ直ぐ系
(《舞台座一家の料理人、ロッコ/Rocco, Cabaretti Caterer》・《野生の心、セルヴァラ/Selvala, Heart of the Wilds》とか)
基本的に同速かこちらのほうがやや遅いくらいですが、否認によるバックアップはこちらにのみあるため相手の妨害をかいくぐる力はこちらが上です。
また、統率者依存度が高いため危なくなったらドレイク系で奪ってしまえばかなり機能不全に追い込むことが可能です。
キーカード:ドレイク系
4.その他雑記
Q.《有翼の叡智、ナドゥ/Nadu, Winged Wisdom》を失って速度勝負出来なくなったけどまだ強い?
A.速度勝負をしなければならなかった相手の多くが禁止の影響を強く受けており環境的に優位性を担保できなくなっていることから、テンポ面で他のデッキの追随を許さない《デリーヴィー》は環境における優位性を十分に主張できると考えています。
以前の記事で《デリーヴィー》が青ミッドレンジに有利であったのにもかかわらず《有翼の叡智、ナドゥ/Nadu, Winged Wisdom》が来るまで日の目を浴びなかった理由として、「2キルくん・アグロプランを選択した《ティムクラ》・非青雑多高速コンボ系のいずれにも厳しい戦いを強いられる上に、速度勝負をするプランを採ることが不可能だったから」としていますが、ここで挙げているデッキすべてが禁止の影響を強く受けており、環境における立ち位置が悪くなっていると考えました。
《鋭い目の航海士、マルコム/Malcolm, Keen-Eyed Navigator》・《眷者の神童、キナン/Kinnan, Bonder Prodigy》以上にテンポを取れるデッキである上に、否認の当たるところがほぼ存在しない《デリーヴィー》であれば予選突破率を担保しながら決勝で待つ《ティムクラ》への勝率が高いと判断しました。
神決以外のフィールドにおいても、高速で仕掛けてくるデッキ以外のすべてにテンポ勝ち出来ることから非常に有利にゲームを運ぶことが出来ると考えています。
その他質問あれば追記します(・∀・)
5.終わりに
ということで今回は禁止改定後迷走に迷走を重ねた結果なんとかたどり着いた《浄火の戦術家、デリーヴィー/Derevi, Empyrial Tactician》についての記事でした。
デッキ選択以上に、自分の中のプレイ感をアジャストするのが大変な禁止改定でした。
「受けて勝つ」といった器用なことはかなり厳しくなっており、今回の自分の反省点は神決2週間前までそのプレイが可能なデッキを模索してしまったことにあると思います。もっと早く諦めるべきだった……
神決も終わって年末ということで、神決Top12のリストを研究したり、気になっていたけど時間の都合で触れていなかったデッキを研究したりしてゆっくり過ごそうと思います。
では今回はこのあたりで。最後まで読んでいただきありがとうございました。
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