幼児向けお話 なかまたち 第六十六話 「みんなのもの」

ラビット君とドック君とキャット君の三人はチューリップを育てていました。
三人は球根から一所懸命に育てました。
雨が降れば三人でチューリップを見に行きました。
風が吹けば三人でチューリップを見に行きました。
そしてついにチューリップが咲きました。
三人は大喜びしました。次の日、ラビット君がチューリップを見に行くと
チューリップがありません。ドック君がもその後にやってきました。
二人はキャット君に教えようとキャット君の家に行きました。
するとキャット君のお家にチューリップがありました。
ラビット君が「そ・そ・そのチューリップどーしたの」と言いました。
キャット君は「綺麗に咲いたからお家に持って帰ってきたんだよ」と言いました。
「どうして自分勝手なことするの?それはみんなのものでしょう」とドック君が言いました。
「だって綺麗に咲いたから・・・」とキャット君は言いました。
「わかったよ。そのチューリップは君にあげる」
「今度はドック君と二人で育てるから、君はなかまに入れない」とラビット君が言いました。
「ごめんなさい。もう勝手なことしないからなかまに入れて」とキャット君が言いました。
「絶対だよ!」とドック君が言いました。
キャット君のお家にあったチューリップも一本ずつに分けてそれぞれお家に持って帰りました。

#みんなもものを独り占めすることはできません

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