幼児向けお話 なかまたち 第三十六話 「笑いと涙で豊かな心」
ある日の夜、ドック君一家は夕食の後、家族でテレビを見ていました。
見ていた番組はドキュメンタリー「たったひとつのたからもの 」
ドック君はお父さんとお母さんを見て言いました。
「どうして泣きそうな顔をしているの?」
お母さんは「テレビのお話が悲しいお話だから」と答えました。
番組が終わってからお父さんが話をはじめました。
「人間は毎年毎年、色々な経験をして心と体が成長するだよ」
「心の中のお花がいっぱい咲いている人は笑ったり泣いたりできるんだよ」
「笑いは心の中のお花の太陽、涙は心の中のお花の水なんだよ」
「でも笑いたくても笑えない時や泣きたくても泣けない時もあるんだよ」
「それがどんな時かは、ドック君が成長していけばわかると思うよ」
*どんな時かわかる?これは難しいよ 大人でも答えられないかも
ドック君は、お父さんの話がよくわかりませんでしたが、大人になれば
テレビの悲しいお話を見て泣くんだなと思いました。
#心が豊かになる涙は子供の前でも見せてもいいと思う